SASANQUA:雪国でのサザンカの好きな環境
SASANQUA:雪国でのサザンカの好きな環境
雪国でサザンカを育てていくうえで、住んでいる所の辺り一帯を車でぐるぐる回って調査して分かったことは、だいたい三つかなと思います。
その一つ目としては、サザンカの根元の環境だと思います。例として次に五つあげますが、根元に日が当たっていないことというのはかなり意外なことでした。
品種:サザンカ緋の袴、今が満開。2024.11.16。
2011年に鉢植えで買ってきたもの。
1.南側もしくは東側にコンクリートブロック塀又は板塀があって、その後ろにサザンカが植えてあり根元に日があまり当たっていないものがほとんどで7割くらいありました。
2.大きな石の近くに植えてあり、根っこがその下に潜り込んでいると思われるものもありました。
3.根元に草が生い茂っていて木の根元が全く見えないものもありました。
4.家の南側の基礎付近にコンクリートで縁取られた小さな花壇がありそこにサザンカが植えてあって、その前はアスファルト駐車場になっていて、その下に根が潜り込んでいると思られるところもありました。もしかするとノビノビと根を張っているのかも知れません。
でも、どこに根を張っているんだろう?、と思われるこういった花壇に植えられたサザンカの場所は、数か所あったと思います。花壇のイメージとして↓下に貼ってある、道路沿いの大きくなったサザンカの写真に近いです。
5.南向きの商店の西側に幅70cmくらいの砂利の隙間があり、その隙間の西側はコンビニのフェンスと駐車場になっていて、その隙間で巨大になっているサザンカがありました。根っこは70cm幅で済むはずはないので、建物の下か駐車場の下に潜り込んでいると思られるところがありました。
★考察
サザンカは夏の乾燥を嫌うといいます。サザンカの根元はあまり乾燥させない方がいいようです。ただ、いつもじめじめしているのも問題があるとは思います。
塀で日光が遮られたり、草で覆われたり、根が石の下やアスファルトの下に潜り込んでいたりするのも同じ関係性と思われます。
街路樹を見ればわかります、どこにその大きな木の根がもぐり込んでいるかといったら、歩道や道路下しか考えられません。その下には雨水も酸素もあるといいます。
アスファルトや石の下に潜り込んでいるのが多いということは、夏場の乾燥だけでなく、たぶん根の防寒の役目もはたしていると思っています。
ですが、サザンカは弱酸性の土を好むといいますので、木の根元をアルカリ性のアスファルトやコンクリートで最初から覆うのはやめた方がいいと思います。やむを得ずその下にもぐり込まざるを得なかったものとは違うと思います。
私の庭には、根元を隠すものがないので少しの下草やバークチップを撒いたりしています。夏には水もかけます。でも水のかけ過ぎも良くなくて、根は水のある方に伸びますので、土の表面にいつも水があると根は土の表面にだけあるようになります。
そうするとまた日照りで乾燥します。悪循環です。でも背に腹はかえられないので夏場は水をかけます。夏の乾燥で枯らしたサザンカもあるからです。
根はやはり下に誘導したいものです。木の回りを数年に分けて土壌改良したり、割り竹を打ち込む方法もいいと思います。
私の庭のサザンカも、多分根詰まりで樹勢が悪くなり地衣類が発生して取るのに大変だったので、春から割り竹を埋め込んで土壌改良していくつもりです。
道路沿いの商業施設の小さい花壇に植えられた大きくなったサザンカ。2014.11.17。
寒風が吹き付けそうな場所で唯一見つけたもの。根っこはアスファルトの下だと思います。水も空気もありそうです。この葉っぱも黒っぽい緑です。
このサザンカ2025年現在もちゃんと生きています。
・生き残っているサザンカの8割くらいは住宅街の庭にありました。
・サザンカの西側や北側には家や大きな樹木があり、寒風が直接当たりづらくなっていました。
・広い公園とか、街路樹とか、野原とか風が強そうな所には、左の写真の道路沿いにある大きくなったサザンカ以外は、一つも見つけられませんでした。
↑上の方でも書きましたが、根っこがどこにあるんだろう?、と思われる小さな花壇に植えられたサザンカは数か所ありました。
ちょっと話はそれますが、家から車でそう遠くない所に山形県総合運動公園という所があって、そこにはサッカー場や野球場とか色々あり、木もいっぱいあるかなり大きな公園なんです。調べると56haあって東京の新宿御苑と同じくらいの大きさです。この公園には、この画像のとおりイチョウ並木とかあるので、紅葉をよく見に行くのですが、秋に咲いているサザンカを見たことがないのです。
この前2025年6月に公園の奥の方にある駐車場に車を止めて、奥の方にサザンカがないか見てみましたがやっぱり見つけられませんでした。何を言いたいかというと、こちらではそれだけ秋に咲いているサザンカがないのです、と言いたいのです。
★考察
私の住んでいる所は北風よりも西風が強いのですが、一番大事なのはマイナス10度という寒風が直接強くあたらないということが肝心だと思います。人間も風が強いと体感温度が下がります。
私の庭の西側は田畑になっていて、すごい西風が吹くのでサザンカの環境的には非常に悪いです。
「サザンカの防寒対策」のページに書いていますが、冬には不織布を巻くなどして防寒するのですが、それでも枝先から毎年少し枯れてきます。
そのため、春に枝が伸びても冬に枝先から枯れるので、なかなか大きくなりません。伸びたり縮んだりを繰り返しながら少しづつ大きくなるようです。
風が遮られる住宅街に住んでいて、南側に道路があり、日当たりがよく、塀があって根元を隠せれば環境的には最適です。こういう環境だと東側に道路があっても同じです。
・ほとんどのサザンカは東側や南側の日がたっぷり当たる場所にありました。
・西側や北側にあるものは2本くらいだったでしょうか。それでも午後から日は当たる場所でした。
★考察
サザンカの根元は夏場乾燥しない方がいいが、樹幹全体には日光が必用だということです。
花が咲く晩秋には特に日が当たった方がいいです。「サザンカの枝枯れ、落葉の様子」のページにもでてきますが、だいぶ前、サザンカ富士の峰という品種を庭に何年も植えていたのですが、そこは晩秋に日陰になるところで、なかなか花が咲きづらかったのです。
数輪しか咲かないので、日向に移植してあげたら満開に咲くようになりました。ですが、その富士の峰もついに冬に枯らしてしまいました。満開に咲くようになった富士の峰の画像(別タブで開く)
サザンカを植えている庭には色んな草花が植えてあり、自分でもよく名前を思い出せないものがいっぱいあります。上段は矮性サルスベリwith love キスとアゲハ蝶の好きな百日草です。ピンク色が一番すきです。下段は最近買ったクレマチスのブルーエンジェルです。ほぼ白ですが少しだけ青も入っています。夏に白花は涼しげでいい感じです。それから、切り花用に枝分かれしていっぱい咲くひまわりがないかと、去年メルカリで種を見つけて春にまきました。