本ユニットはSDGsの第6の目標である「安全な水とトイレを世界中に」を解決しようとするものです。日本では安全に水を飲めることが当たり前ですが,東南アジアなどの発展途上国では安全な飲料水を入手するのが困難な状況にあるケースも少なくありません。下水道についてはもっと深刻で,衛生面でも非常に問題です。そこで,本ユニットではこれらの問題を解決することを目指します。その水質浄化のために,生物系バイオマスや粘土や天然ゼオライトなどの未利用無機材料,使用済み使い捨てカイロなどの廃棄物などの環境調和型資源を利用し、発展途上国でも可能なお金を掛けない環境浄化を目指します。また,下水道に於いても,耐酸性や劣悪な環境でも長期の使用が可能なヒューム管の開発を目指します。一緒にSDGsに貢献しませんか。
テーマ1 未利用資源を用いた有害物質の除去
研究テーマ:コーヒー粕,緑茶粕などの生物系廃棄物バイオマスや粘土などの未利用資源を用いた有害物質除去剤を調製し,安全な水環境を構築する。 現在は千葉県特産の落花生殻の炭化および化学修飾について検討を行っています。
テーマ2 ヒューム管の長期利用に関する研究
研究テーマ:本研究は、経済的で容易に製造可能な耐酸性を有するヒューム管の開発を目的とする。平均気温が高く、コンクリート製のヒューム管の腐食・劣化が深刻な問題である東南アジア等の下水整備普及の一助となる研究を行う。
テーマ3 ヒ素除去システムの構築
鈴木 康介(助教・博士(工学))
研究テーマ:東南アジアにおけるヒ素汚染を解決し,安定な飲み水を確保することを目的とする。具体的には酸化鉄と珪藻土を組み合わせた装置を構築し,その装置を用いて環境中のヒ素除去を行う。