留学に限らず、英語など外国語習得は大学生の課題のひとつ。”じょこ”は、”まゆみ先生”にとくに「英語」の勉強のコツを教えてもらおうと思いました。
じょこ:
まゆみ先生のオススメの勉強法ってありますか?たとえば奈良女の学生ってTOEIC受ける人が多いので、TOEICのおすすめ参考書とか。
まゆみ先生:
TOEICはまず、公式問題集をやってみるのがいいと思います。公式問題集をやってみて、苦手な分野を見つけましょう!そしてその苦手な分野をつぶすために、プラスアルファの参考書を選ぶといいのではないでしょうか。たとえばリスニングが苦手となったらリスニング特化のものを。リーディングが苦手となったらリーディング特化のものを買って補っていくのが良いと思います。
さき:
奈良女の学生って600ぐらいが多いと思うんですけど、そこからレベルアップするためにはどうしたらいいですか?
まゆみ先生:
730の次は860が目標ラインになるんですけど、600ぐらいの人は、860ラインの参考書を買ったらいいと思います。1個上のランクを目指す感じ。800の方は、900以上を。自分のスコアよりも一つ上の参考書をみるというのがオススメです。あととにかくTOEICは休憩がないので、長時間通しで問題を解く持久力をつけないといけないので、通しで公式問題集をやってください。通しで集中力を切らさずにやることに慣れておかないと、本番きついですからね。
ちなみに少し上級者向けのアドバイスになってしまうんですが、リスニングで満点を取るコツは、2問先まで選択肢をみること、2問先まで読んでおくことです。設問を先に読むんですけど、1問先では間に合わないんです。2問先っていうリズムを守ると、点数が伸びますよ。
さき:
英語が嫌いな学生が周りに結構多いんですけど、そういう人たちがやる気になるきっかけってなんですかね。
まゆみ先生:
難しい質問ですねえ。私にできることはほんと限られているんですよ。ただ私は自分が英語が好きなので、楽しそうに授業をすることだけは心がけてますけどね。楽しそうにやることと、教科書だけを教えるのではなくて、経験だったりとか、プラスアルファの知識だったりとか、そういうのを楽しそうに教えられるようにはしてるつもりです。それぐらいしかないかなあ。生来的な好き嫌いってありますよね、数学嫌いな人に数学好きになれって言っても難しいし。ただ、やっぱり言語なんでね。通じたら嬉しい。それが一番大きいかもしれませんね。ネイティブの先生が来て、カタコトでも喋ったときに通じたらやっぱり、嬉しい!ってなるじゃないですか。そういうのがひとつモチベーションですよね。
じょこ:
私のモチベーションは、ハリウッド映画の俳優さん。日本語字幕なしで声に集中して聴けるかなっていうのはモチベーションです。
まゆみ先生:
わかる、俳優さんの声で聴きたい。
じょこ:
そうなんですよ!日本語の声じゃなくて、俳優さんの声!
さき:
私も結構似てて、好きなアメリカのアーティストの声そのままで理解したいなって。
まゆみ先生:
好きなものって原動力ですよね。あと、英語に自信のない人は、ディズニーを英語で見るのオススメ。ディズニーってほら易しい単語しか使わないし、スラングとかも使わないし、汚い言葉も使わないじゃないですか。だから聴き取りやすいので。
なな:
個人的に、あまり良くないと思う勉強法は?
まゆみ先生:
うーん。個人的な意見ですが、語学学習は「短期で」「完璧に」できるようになるのはかなり難しいと思うんですよ。なので、「これをやればすぐに短期間で身につく!」「これだけやれば完璧!」みたいな謳い文句のものには懐疑的ですね。言語を習得しようとしたら、苦労はするし、時間もかかるししんどいし、っていうのはもう仕方ないと思いますし。すぐ身についてたまるか、みたいな気もする。こんなに苦労してるのにっていう自分の悔しさも多分あると思うんですけどね。
さき:
確かに。効率いいっていうのはあるかもしれないけど、速くやるとかは。
まゆみ先生:
そう、近道はないですね。どんなに頑張ってもネイティブにはなれないから、もういいんですよ別に、間違えてもへたくそでも。私は最初ChocolateもAccessoryもYellowも伝わらなかった。実際に会話する中で身につけていったと思います。