”じょこ”の最初の疑問は、たくさんあるなかで留学先をどう選べばいいのかということでした。そこでまず、”まゆみ先生”のアメリカ留学の経験について聞こうと思いました。
じょこ:
まゆみ先生ってアメリカに留学されたんですよね。英語圏の留学先にもいろいろあると思うんですけど、どうやって選んだんですか?
まゆみ先生:
私の場合は奨学金がポイントだったんですよ、やっぱりお金がかかるってことなので。現実的で、夢がないかもしれないですけど。一番条件が良く、自分の予算内でいけることを重視しました。
それと、私はこの留学経験を自分の仕事につなげたかったので、アメリカの大学で日本語を教えながら、自分も学生として授業を受けられるという条件も重視して決めました。
じょこ:
留学にはお金がかかりますもんね…
なな:
私の場合は交換留学なんですけど、交換留学の場合は、学費は奈良女に納めているけど、それ以外に、家賃、航空券代、現地での活動のためのお金とかが必要なんですよね。だから、奨学金を頑張ってとればよかったなあと思います。
じょこ:
奨学金ってどんなものがあるんですか?
なな:
私が知っているのはJASSOの奨学金で、これは大学を通じて申し込むんです。あと、「トビタテ!留学JAPAN」とかも、難しいけどチャレンジすればよかったな、と思ってます。外国の政府の奨学金もあるみたいですよ。
じょこ:
お金はやっぱり大きいか…。ほかには、選ぶ条件みたいなものってあったんですか?
まゆみ先生:
勉強に集中できるかどうかでいろいろ考えました。アメリカの中で留学先を選べたんですけど、あえてマイナーな地域を選んだんです。ニューヨークも選択肢にあったんですけど、日本人がたくさんいるだろうと思ったので、選びませんでした。旅行でも行けるし。住むんだったらマイナーなほうがいいと思って。これは大成功でしたね。
さき:
マイナーなほうがいいんですか?
まゆみ先生:
メンタルが弱い人はニューヨークのほうが良いと思いますけど、私は自分を追い込みたかったので。だって念願の留学ですよ、全部吸収してこようと思って。
じょこ:
実際どうだったんですか?
まゆみ先生:
本当に田舎なので娯楽がないところでした。さびれた映画館だけでショッピングモールもない。タクシーは街に1台で電車もない。でも、娯楽がないので、友達とたくさん喋る機会がありましたね。お互いの家に集まって一緒にご飯を作ったり、映画を見たり、何かを一緒にするっていうのをとにかくたくさんしました。深いコミュニケーションがとれてよかったです。遊ぶところがあると行っちゃうじゃないですか、でもそれがないので。遊びに行くんだったら都市がいいですけど、留学ですからね。
さき:
私は大学1年のときに、短期でロサンゼルスに行ったんですけど、私はできたら都会がいいですね。なんかさみしくなる感じがして。メンタル的に。
まゆみ先生:
実際どうでした?
さき:
楽しかったです。刺激的でしたね。私はすごい短期で行ったから、旅行的な感じで。長期で行ってたらまた違う感じになってたかもしれない。長期でも行きたいと思いました。