一般社団法人ものづくり文化振興協会の前身の組織は、ものづくりチャレンジ実行委員会です。実行委員会では2つの事業を行ってきました。子どもを対象にした「ものづくりチャレンジ大作戦」事業と大人を対象にした「ものづくり指導者養成」事業です。
目的は「子ども達にものづくりや科学・技術の楽しさ、面白さ、奥深さ、そして大切さを伝えるために、地域住民、職人、企業人、教員、学生、生徒などが、自ら培ってきたものづくりの知識や技、考え方を出しあい、子ども達に体験する機会をつくる。また、この事業開催を契機として、地域のものづくりの理解者の共同体(つながり)をつくり、地域の子どもたちがより身近にものづくりや科学・技術に触れられる環境づくりを目指す」です。
実施年月日 内容
2018年10月8日 秋の手づくり教室を町田市子どもセンターまあちで開催。
スーパーマンを製作。参加者数41名。
2018年12月8日 冬の手づくり教室を町田市子どもセンターまあちで開催。
変形ゴマを製作。参加者数15名。
2019年8月18日 第1回 “ものづくりチャレンジ大作戦inまあち”を開催。
主会場:町田市子どもセンターまあち。参加者数700名。
2020年8月10日~23日 第2回オンライン “ものづくりチャレンジ大作戦inまあち”を開催。
主会場:町田市子どもセンターまあち。参加者数76名。
2020年10月~12月 第1回オンラインものづくり指導者養成講座開催。
修了者3名。
2020年12月10日 一般社団法人ものづくり文化振興協会を創設
2021年4月~8月 第2回オンラインものづくり指導者養成講座開催。修了者4名。
2021年8月3日~18日 第3回オンライン“ものづくりチャレンジ大作戦inまあち”を開催。
主会場:町田市子どもセンターまあち。参加者数164名 親子328名。
1,子どもを対象にした「ものづくりチャレンジ大作戦」事業の概要
2019年 第1回 “ものづくりチャレンジ大作戦inまあち”の事業は、町田市が主催するまちだ〇ごと大作戦に応募し、子どもセンターまあちと共催のもと、高等教育機関、前・後期中等教育機関、企業、一般市民などから100名の協力者を得て、16ブース開きました。学生・生徒、教員が講師となり、203名の子どもたちに、電気・機械・木工・加工・伝統的ものづくり、さらには英語会話を使ったものづくりも行った。当日訪れた保護者・地域の見学者は700名を越えました。 参加者と講師からのアンケートには、参加者からは高い満足度やものづくりへの意欲が示され、講師からは事業の継続性の必要性、教育的意義があることが示され、この事業に対する高い評価と支持を得ました。
2020年 第2回“ものづくりチャレンジ大作戦inまあち”の事業は、コロナウイルス感染拡大に鑑み、全てのブースをオンラインで実施しました。10ブース開きましました。参加者数は、76組152名が参加しました。オンラインでものづくりがどの程度できるか試行しました。主に高等教育・前期中等教育機関・市民教育団体の教員や市民が講師となりました。オンラインの実施でしたが参加者からの満足度は極めて高く、高い支持を得ました。
2021年 3回“ものづくりチャレンジ大作戦inまあち”の事業は、前年度に引き続き、コロナウイルス感染拡大に鑑み、全てのブースをオンラインで実施しました。24ブース開きました。参加者数は164組328名が参加しました。参加者のアンケートをみると、コロナ禍におけるオンラインについて、ブースの満足度、今後のリピート意識や期待度は極めて高い評価を得ました。
2、大人を対象にした「ものづくり指導者養成」事業の概要
2020年 第1回オンラインものづくり指導者養成講座は、まちだ◯ごと大作戦事業にものづくりチャレンジ実行委員会が申請したものづくりチャレンジ大作戦inまあち事業の中で行いました。ものづくり指導者養成を行うことが可能か、試行的取り組みと位置付け実施しました。コロナウイルス感染拡大を鑑み、全てオンラインで実施することとしました。
講座内容は、基礎講座・オンライン講座・専門講座(題材:シルクスクリーンと電子回路工作)・指導案作成講座・実地演習講座の5講座(所要時間は17.5時間)でした。実地演習は冬の手づくり教室(シルクスクリーンブース、LEDブース)を開講し、実施しました。初めての試みでしたが、受講者3名でした。3名全員が修了しました。
2021年 第2回オンラインものづくり指導者養成講座開は、第1回と同様にものづくりチャレンジ大作戦inまあち事業に組み込み実施しました。
講座内容は、基礎講座・オンライン講座・専門講座(題材:カラクリおもちゃと電子レンジを使った染色)・指導案作成講座・工場見学、実地演習講座の6講座(講座時間:18.5時間)でした。実地演習は第3回ものづくりチャレンジ大作戦inまあち(カラクリおもちゃブースと電子レンジを使った染色ブース)で実施しました。受講者4名でした。4名全員が修了しました。
2回のものづくり指導者養成講座を実施し、7名のものづくり指導者が輩出されました。
このように、ものづくりチャレンジ実行委員会は、2018年から2021年まで、町田市において子どもを対象にしたものづくり事業を展開しました。一般社団法人ものづくり文化振興協会は、ものづくりチャレンジ実行委員会が行ってきた事業を引き継ぎ、発展させます。今後、ものづくりの重要性を一層広く市民に勧め(すすめ)、継続性を図るために、町田市の市民とともに地域のものづくり教育を推進していきたいと考えています。
スーパーマンづくり