会員のアウトリーチ活動 

<土井康作先生>

へそ紙飛行機を空高く飛ばそう!!

2月25日(木)10時~ 町田市原町田幼稚園で”へそ飛行機”を製作しました。20人ほどの園児(年小・年中・年長の園児が一緒)みんな、空高く飛ばしました。事前の先生との打ち合わせでは、突然、子どもたちに紙飛行機をつくるおじさんが来た!!というような設定で・・。自己紹介もなく始めることとしました。「こんな飛行機をつくったので、飛ばしてみるからね」と言って、3~4人の園児の前で、私が作った紙飛行機がどのくらい飛ぶのか披露しました。ぐんと空に飛ぶのを傍で見ていた園児は驚いたようです。その子どもだけでなく、他の子どもたちも「僕も!」、「私も!」、「つくりたい!」、「つくりたい!」といって8人くらいの子が近寄ってきました。早く集まってきた子どもたちから始めました。テーブルはあまり大きくはないで、座れなかった子は、この人たちが終わるまで待ってもらいました。下の写真のように、コロナ感染に気を付け、園庭で行いました。この日は晴天で、私を取り囲み、へそ紙飛行機は机の上で折りました。一つ一つ手順を踏みながら進むのですが、自分の作り方に間違いがないか、「これでいいの?」と何度も何度も確認を求めたり、矢継ぎ早に「次どうするの?」と訊いてきました。間違いがなく、早くつくって飛ばしたいという思いが伝わってきました。「ちょっと待ってね・・」「ちょっと待ってね・・」と言って、全体の進度を揃えるようにしました。折が手馴れていている子はどんどん進みますし、気ばっかり焦って間違って折ったり、自分のテンポでゆっくり折る子もいて、折りの様子を見ているととても面白い。「アイロンをかける」という言葉を何度も聞きました。爪や指の先を使ってきちんと折ることができるようでした。この園の子どもたちはたくさんの折り紙を折ってきている経験があることがよく分かりました。ただ、何cmという単位はわからないので、長さの治具を事前につくっておきました。その治具を使う場面に差し掛かった時、手元に注目するようにしました。完成した後、飛ばし方も少し話しました。「このところをつかんで、上をめがけて投げる」と言って演示しました。高いところから飛ばす子や高く飛ばす子、水平に飛ばす子など、様々な飛ばし方で楽しみました。このへそ紙飛行機のいいところは必ず飛ぶところです。とてもバランスがいいのでしょう。正確に作れば作るほど、とてもよく飛びます。また、翼の曲げ方を調整すると、右や左、上や下にコントロールして飛ばすことができるのです。子どもたちはハマったようです。最初にできた子どもたちがどんどん飛ばしているのを見て、待っていた子どもたちもやりたくてしょうがなかったのでしょう、とてもこちらの言っていることをとてもよく聞き取っていました。教え合ったりしている子もいて、こんなこともできるんだなと感心しました。園長先生から「次の日も、折って飛ばしていました」と言われニンマリとしました。                 

 次回、お父さんやお母さん、妹や弟に人に教えられるように、第2回目の紙飛行機を折る遊びの機会があれば思っています。他者に教えることで、一層折り方が、丁寧になり、折る技も定着していくのではないかと考えています。ものづくりの楽しさが、自分自身の楽しさから、他者が喜んでくれる楽しさへ移っていくといいと思っています。 

          園庭で折っています                 飛ばし方を伝授しています

        滑り台から飛ばしています