教材研究・開発について

1)教材開発研究の考え方


教材開発を進める三つの視点.pdf

解説

教材の開発するには次の三つの視点を基に進めたい。             1)子どもたちがものづくりに取り組むときに熱中し、興味を引く、余白がある(工夫や改善ができる)教材であること。   

扇風機を事例に挙げると

2)強い風が得られること、遠くまで風が届けられることなど、質を追究できる教材であること。

3)扇風機の羽に当たると危険であり、カバーをかけるなど、安全性の高さを追究できる教材であること。 このように、さまざまな教材が三つの視点から追究できると、子どもたちの思考が育まれると考えます。

五寸釘でナイフづくり

2)余白のある教材と発問づくり


余白のある教材・発問づくり.pdf

解説

教材は、余白ある製作物でありたい。余白とは、基本的な形があって、それを基に探求や工夫や改良ができる教材という意味です。つまり、今ある基本形の状態は、完全ではなく、発展させられる余地を残しているのです。子どもたちには、指導者からの「なぜ速くならない?、遠くまで届かない?」といった原因や「どうすればいい?」などといった方法などの質問によって、気づきが与えられ、改良や改善の取り組みがはじまります。子どもたちは、与えられた通りのものをコピーさせたり、教え込むといった作業を強いるのではありません。わたしたちは、あくまでも子どもたち自らが考えらえれる、そのような教材開発を追究していく必要があると考えています。

3)事例紹介(中学校の親子でバルーンカーづくり写真と動画)

☆バルーンカーの動画

バルーンカーを走らせる


解説

このバルーンカーは、直進、後進、左進、右進と自在に制御して走る車です。この展開は、まず、基本形の作品をつくります。そして、その作品に、どうすれば真っすぐ走らせられる?右や左にも走らせられる?といった発問を発端に、工夫や発想が始まる教材です。この中には、摩擦・エネルギー・力の方向・作用反作用など多くの物理的法則が組み込まれ、発展させるとロケットの原理にもつながります。

火起こし

            前ページ    ホーム    次ページ      ページの先頭