日本大学経済学部

経済地理学ゼミとは…

日本大学経済学部経済地理学ゼミとは

日本大学経済学部の宮地ゼミナールのことです。2019年にスタートし、2022年現在2年生から4年生のゼミ生42名が在籍しています。産業立地や地方における地域問題の実態と要因について経済地理的手法を用いて分析し、考察できる能力を身につけることを目標としています。

2年次は、文献の読み方やグラフ・統計の作り方など研究に必要な基本的な知識を学んでいきます。3年生と一緒に研究活動も開始します。3年次では、前年度の経験を踏まえて研究を進めていきます。フィールドワーク(現地調査)に向けて文献調査や統計分析を進め、後期には前期の作業を踏まえて、学会での発表、そして研究報告書にまとめていきます。4年次は、これまでの経験を活かして自分自身で研究地域を設定し、卒業論文の完成を目指します。研究以外にもレクリエーションなどで学生同士の仲を深め、日々頑張っています。


宮地ゼミの特徴は、次の3点にあります。

1.地域問題や地域づくりの実態を現場で学ぶという点です。いろいろなフィールドワークを通して、地域課題の改善へ向けて活動する多様な立場を理解しようとしています。

2.私たちは、年間研究やプロジェクトを通して多くの方にお世話になっています。そうした皆様に研究成果やプロジェクト活動を通してなんらかの形をお戻しできるように努めています。年間研究の成果は報告書というかたちで地域の皆様へお返ししています。

3.ゼミの多くはグループでの活動となります。お互いを支えあい、高めあう雰囲気を大切にしています。

こうした活動は、コミュニケーション能力の向上、課題把握能力、問題解決へ向けて努力する姿勢などを養うことにもつながると思います。  

ゼミのメンバー

1期生:15

 南関東地方以外の出身者7

2期生:15

 南関東地方以外の出身者6

3期生:14

 南関東地方以外の出身者5

4期生:12

 南関東地方以外の出身者6

5期生:13人

 南関東地方以外の出身者4

大学院1期生:1名


※南関東地方・・・埼玉県,千葉県,東京都,神奈川県

出身地マップ

図.ゼミ生出身地マップ(1期生~5期生の累計値)

出典:学生連絡カードから宮地先生作成

ゼミ長からの一言

[3期生ゼミ長]

日本大学経済学部 経済地理学ゼミ宮地ゼミ)のWebサイトをご覧くださり、ありがとうございます。3期生ゼミ長の谷泉礼珠です。


 宮地ゼミでは、年間研究を中心に様々な活動を行っています。その年間研究では、4月に研究対象地域を定め、そこから班に分かれて1年間にわたって研究を深めていきます。今年度は農業、特産品、商業、観光、地域づくりといった多様なテーマを扱い、それぞれ研究しています。普段のゼミでは論文の読み方から、統計データの分析、文章や図を作成する力など、机上の勉強で得られる知識や技能と共に、フィールドワーク(地域研究)を通して様々な方々と出会いながら、自分の目で地域の現状や課題を理解することができます。

 このサイトを見ていただいたらわかるように、私たちは学会発表や報告書作成、プロジェクト活動などさまざまな活動を行っています。それぞれが毎日授業やバイトなどをこなしながら、さまざまな活動もこなすことは、簡単ではありません。しかしそれらを乗り越え、学会発表や研究報告書として成果をまとめることができた時に、やりがいや大きな達成感を感じることができます。そのような体験ができるゼミは数少ないのではないかと思いますし、自分達の経験値になっていると実感します。また今年度はゼミ生同士の交流が増えたことで、学年間を超えて親睦が深まっているように感じます。

 これからも全員で良い研究、活動ができるようにしていきたいと思いますので今後も宮地ゼミにぜひご注目ください!!


 このウェブサイトに載っている活動は全て昨年度以前のものになります。コロナ禍において、学生の調査や活動を快く受け入れてくださり、ここまで多くの活動を行うことができたのは、宮地先生をはじめ、多くの関係者の方々のご協力やご支援のおかげです。ゼミを代表して感謝申し上げます。


 このサイトをご覧いただき、ご意見・ご感想ありましたら、ぜひ宮地ゼミのメール(eco.geo.nihon at gmail.com atを@にしてください)または各SNS(Twitter、Instagram、Facebook)の方までお寄せください!!

[4期生ゼミ長]

 こんにちは。宮地ゼミ4期生ゼミ長の木村洸稀です。

 経済地理学ゼミ(宮地ゼミ)では、最終的に研究報告書を作成するために、年間研究を行っていきます。研究報告書はグループごとに作成し、グループによって対象地域や研究内容が異なるため、どのグループも全く異なる研究成果を作り上げます。グループによっては2年生だけの班もあるため、不安に思う学生も少なくありません。2年生は専門研究(一)と専門研究(二)の2つがあり、主に2年生のみで行う専門研究(一)で、研究報告書の作成にあたって、必要な知識や分析手法などを学んでいきます。論文の読み方、正しい引用の方法、統計データの分析、ExcelやGIS支援ソフト(MANDARA)などの使用方法、論文の構成や図表作成の方法を学びます。専門研究(二)では、2年生と3年生が混ざって、グループごとの発表などを行ったりします。グループワークがとても多いため、仲間とのコミュニケーションを取る機会が多く、ゼミ生同士の繋がりがとても強いと感じます。既存のデータの他に、地域の現状やその地域の生の声を聴くため、校外で行うフィールドワーク(地域研究)も積極的に行っているゼミです。フィールドワークでは、現地を訪れ、各グループに必要な情報やデータを入手するために、自治体やさまざまな事業者の方のところへ伺います。ただ、「データを入手して終わり。」だけでなく、現地の人とのコミュニケーションを通して、新たな発見や既存のデータには現れていないことを知ることもあります。さらに私たちが現在行っているプロジェクトでは、企業の方との会議をする機会などもあるため、より実践的で、人としても成長できると思います。

 ここまでの話を聞いても、専門的な話で、イマイチ理解し難いという方もいるかもしれません。ただ、やる時はやる。時には息抜き。といった、とてもメリハリのあるゼミであるということは自信を持って言えます。活動的には他のゼミよりも忙しいと感じることもあるかもしれませんが、やりがいをとても感じます。最終的に研究報告書を作成した際には、自分たちが年間を通して作り上げてきたものですから、それは自分自身への自信にも繋がります。協調性、リーダーシップ、考察力、文章能力、他にも様々問われることがあると思いますが、宮地ゼミでの活動を通して、一緒に向上させていきましょう。

 来年、意欲に満ち溢れた皆さんと一緒に活動できることを楽しみにしています!

5期生ゼミ長

こんにちは。経済地理学ゼミ(宮地ゼミ) 5期生ゼミ長の市村南美です。


 このゼミでは年間研究というひとつの大きな活動を中心に、プロジェクト活動や巡検など、様々な活動を行っています。私たちは、地域経済や地域社会の現状、地域問題の実態について、フィールドワークを通して学ぶことを大事にしています。そこで、まず初めに年間研究について簡単に説明させていただきます。


年間研究とは、まさにフィールドワークの柱となる活動で、一年間を通してグループごとに設定された研究テーマの内容を深めていく活動です。今年度、2023年度の場合、先輩方(4期生)がプレゼンされた年間研究の候補地から3年生、2年生の投票で決定した静岡県伊豆市(および伊豆半島)で取り組む7つのテーマが設定されています。農業、6次産業化、農商工連携、サイクルツーリズム、ジオパーク、地域おこし協力隊や廃校活用による地域づくりなどです。2年生は、前期の専門研究(一)で、文献の検索方法や収集方法、論文の読み方を学んだうえで、国勢調査をはじめとする基幹統計等をエクセルやMANDARA(地理情報分析支援システム)を使って分析する方法を学んでいきます。3年生の専門研究(二)では、2年生もサブゼミという位置づけで参加し、学年合同でいくつかのグループに分かれて文献を読むとともに、統計分析を進めたうえで、夏休みに実施する現地調査の準備を続けます。今年は9月上旬に3泊4日で現地調査を関係するたくさんの皆様のご協力の上で実施できました。現在(10月)は、現地調査で得た資料やヒアリング内容をまとめています。研究の成果は、11月下旬から12月上旬に開催される学会で発表する予定です。現地調査では現地に行ってお話を伺うだけではなく、実際に訪れてみないと分からない現場感や緊張感を感じることができたり、対話を通して当初予定していた以上のお話を聴くことができたりしました。

さらに、このゼミでは様々な地域への巡検(2023年度の場合は東京都心部、高知県大川村で実施)やプロジェクト活動(NUECO小さな村応援し隊など)が進められています。とくにプロジェクト活動では、地域課題の克服へ向けて私たち学生がささやかながらもお手伝いする取り組みを続けており、企業の方や農家の方などと関わらせていただく機会があります。この活動は、年間研究とは別に新たな経験ができたり、自ら問題を見つけ解決策を探す能力を身につけたりすることにつながっています。


私たちのゼミは、このような活動を通して学生同士の横や縦の繋がり、そして外部の方との繋がりをつくりながら活動を続けています。時には忙しいなと感じる時もありますが、その分やりがいを感じられる場面も沢山ありますし、これら数々の経験は私たちにとってこの先必ず役に立つ力になると私は感じています。地理学はあまり学んだことがないから、、難しそうだから、、と考えている方、どうか安心してください! みんなスタート地点は同じです。分からない所は先生をはじめ、先輩方が優しく教えてくださいます! むしろ、研究やプロジェクトで、疑問をもてたことを褒めてくれる時もあります。


誰とでも話しやすいゼミなので、少しでも興味をもっていただければ、ゼミ説明会や公開ゼミに来てください!ゼミ入室試験用のGoogle Classroomでは質問フォームも設けております。お待ちしております!