教員紹介

自己紹介

(北海道美瑛町にて 2014.10)

(スコットランド・カルボーキー村にて2016.09

私は,19718月に東京都小平市で生まれました。3歳まで近世の新田集落の事例として取り上げられることも多い小川新田の一角で育ちました。その後,大学院修了時までを埼玉県狭山市で過ごしました。狭山茶の産地として名前を聞いたことのある方も多いかもしれません。いずれも東京大都市圏に位置する地域ですが,小中学校への通学路にはお茶やさといも,ごぼう,にんじんなどの畑が広がっていました。夏には自宅近くの雑木林へカブトムシやクワガタをよく採りにいったものです。

20013月に日本大学大学院理工学研究科地理学専攻の博士後期課程を修了後,日本大学文理学部地理学科,国士舘大学文学部史学地理学科地理・環境専攻(2017年度から,地理・環境コース)を経て,本学には,20184月に着任しました。学部では,経済地理学や都市・農村システム論(2023年度からは地域システム論という科目名へ変更)の専門科目をはじめ,専門研究(一)・同(二),卒業論文,教職課程科目の地誌学を担当しています。また大学院では,特殊研究(経済地理学)を担当しています。

学部の授業では,経済地理学が蓄積してきた方法論や実証研究を踏まえつつ,今日の国内外の地域経済や地域社会の形成要因や形成メカニズムを理解していきます。ゼミでは地域を担う多様な立場の方々からの聞き取りや各種のデータ分析を通して,地域経済の特徴を明らかにするとともに政策課題を考察します。2019年度からスタートした経済地理学ゼミでは,前任の松村祝男先生(1987年度~2011年度にご在職)がゼミナールで長く続けていらっしゃった伝統の報告書づくりを,私も受け継いで刊行しているところです。また,コロナ禍のなかでご縁をいただいたいくつかの自治体や企業の方々と地域づくりプロジェクトに関わらせていただいています。

研究紹介

私の専門分野は,経済地理学の中でも農業地理学や農村地理学です。

詳細は,以下の「researchimap」をご覧いただければ幸いです。

経済地理学ゼミ入室を考えている学生の皆さんへ

 日本大学経済学部のゼミは,学部2年生から始まります。学部1年の秋には120近くあるゼミの中から1つのゼミを選択しなくてはなりません。なかなか大変なことですが,問題意識をもって地道に情報を集め,説明会や公開ゼミに参加してみるとよいでしょう。


 3年間のゼミを通して,次の点を学んでもらいます。

・既存の文献を読み込み,実証的に地域現象を説明する方法

・基幹統計などを中心にデータの分析方法

・巡検や現地調査を通して,多様な地域経済や地域社会の実態や課題

 以上のような学びを踏まえて,学会発表や研究報告書の作成を進めていきます。こうした成果報告を通して,自分たちで調べてきたことを論理的に説明する能力を身につけてもらいます。


 3年間のゼミの内,2年生と3年生の2年間は,グループで年間研究を行ってもらいます。班のメンバーを中心に,ゼミ生同士での対話を通して研究活動を深めていきます。ゼミの先輩たちは,同じゼミに入室してくる皆さんを温かく迎え,自らの経験に基づいて研究活動を支えてくれるはずです。先輩の支えももらいながら,ひとつひとつの課題を乗り越えていきましょう。フィールドワークでは,市役所や町村役場の職員の方々はもとより,JAや商工会,NPO法人,農家や商店主,製造業者の方々など,さまざまな立場の方からお話を伺いながら,複雑な地域課題の理解を深めてもらいます。地域政策の方向というのは,簡単に見出すことはできませんが,地域課題を少しでも克服,解消させていこうとする皆さんと一緒に地域の方向性を考え,行動できる人材へと成長してほしいと願っています。こうした経験が,高校生までの皆さんとは異なる能力を身につけることにつながるはずです。一緒に悩み,考えながら,大学生活の新たな一歩を踏み出しませんか。意欲をもった学生の入室を期待しています。