2021年度

福島県三春町地域づくり班

テーマ:福島県三春町における田園生活空間づくりの実態と観光農園事業の展開

福島県三春町は中山間地域に属する阿武隈高地に位置し、傾斜地における農業が営まれています。この研究では農業が縮小傾向にある三春町において、都市農村交流を通して地域の新たな価値づけ、地域資源の創出がどのようになされているのかを明らかにしました。研究を進めるにあたっては、三春町役場、三春まちづくり公社、ブルーベリー農家が組織するブルーベリー倶楽部の皆様にお世話になりました。

三春町の農村振興の拠点施設 田園生活館(2021)

さくら湖を望むブルーベリー農園(2021)

三春まちづくり公社でのヒアリング(2021)

三春町の重要観光施設 BRITOMART(2021)

埼玉県三芳町特産品班

テーマ:埼玉県三芳町における「川越いも」を通した農商工連携の実態と課題

都市近郊に位置する三芳町には、江戸時代から続く落ち葉堆肥を使った伝統農法により作られるさつまいもがあります。この研究では、川越いもを生産する農家の方々と生産されたさつまいもを活用した食品製造業者へのヒアリングを行い、各農家の経営実態や農商工連携の効果と課題について明らかにしました。

平地林の観察の様子(2021)

「川越いも」とよばれるさつまいも(2021)

江戸屋弘東園でのヒアリング(2021)

埼玉県三芳町ツーリズム班

テーマ:埼玉県三芳町のおける交流を通した平地林の維持へ向けた取り組みの意義

埼玉県三芳町は都市近郊地域です。この地域の農業は平地林を活用した武蔵野落ち葉堆肥農法が特徴で、日本農業遺産にも認定されました。ツーリズム班は、平地林の維持へ向けた取り組みの特徴について、町役場と農家の方々からのヒアリングから明らかにしました。

上富小学校前で平地林の地割説明を受け(2021)

農業センターで三芳町の概要説明を受けている様子(2021)

落ち葉堆肥農法のシステム(2021)

落ち葉堆肥農法で使用するカゴ(2021)

埼玉県三芳町農業班

テーマ:三芳町における環境保全型農業実践農家の経営実態と持続可能性

 埼玉県南西部にある三芳町は、町域全体が武蔵野台地に位置しています。この地域では、江戸時代から落ち葉堆肥農法が継続されており、この土づくりの取り組みが良質の農産物と農地と平地林が組み合わさった独特の地域景観を生み出してきました。農業班は、町内の上富地区で落ち葉堆肥農法を実践している農家の方々と町役場の担当者の方へのヒアリング調査およびアンケート調査から、三芳町農業の概要、川越いも振興会に加入する農家の方々の経営実態について明らかにし、この地域の農業の持続可能性について考察しました。

上富地区で見られる短冊状の地割(2021)

落ち葉堆肥農法で育つ野菜①(2021)

落ち葉堆肥農法で育つ野菜②(2021)

山梨県丹波山村山村留学班

テーマ:山梨県丹波山村における山村留学の実態とその地域的意義

山梨県丹波山村における山村留学の実態を調査しました。山村留学とは、地域に子どもや家族で移住し、自然あふれる環境の中で様々な体験を積みながら学校生活を送ることです。この研究では、丹波山村において教育機会を維持するために継続されてきた山村留学の実態について、行政や学校、山村留学を通して丹波山村で学ぶ子どもたちやそのご家族に対して、ヒアリングやアンケート調査を実施させていただき、山村留学の現状や課題ついて検討しました。

幸せの鐘(2021)

丹波小学校(2021)

丹波小学校グラウンド(2021)

村会議員から教育問題のヒアリング(2021)

山梨県丹波山村過疎班

テーマ:山梨県丹波山村における人口動態の特徴と外部人材による地域づくりの展開

 現在の日本において人口が減少することで地域の担い手が不足する農山村が少なくありません。そんな中、山梨県丹波山村では都市から地方に移住する地域おこし協力隊を取り入れることで地域活性化を図っています。こうした地域づくりの展開や村内での人口動態をもとに、外部人材がもたらす地域への影響と人口動態との関係について研究しました。

一般社団法人田舎のチカラでのヒアリングの様子(2021)

ライダオーズカフェ多摩里場(2021) 

多摩里場でのヒアリングの様子(2021)

保之瀬集落景観

(2021)

山梨県丹波山村獣害特産品班

テーマ:山梨県丹波山村における獣害被害の現状とジビエ特産品開発の意義

 山梨県丹波山村は関東山地に位置する山村自治体です。急斜面や狭い平坦地に広がる農地では、シカやサルなどによる獣害が広がってきました。その一方で、ジビエ加工を通した特産品開発によって地域活性化を目指した取り組みも進められています。そこで私たちは、獣害とその対策について村役場や猟友会へのヒアリング、ジビエ特産品について食肉加工処理施設でのヒアリングを通して、ジビエ加工品の開発意義について考察しました。

丹波山村の景観(2021)

食肉加工施設でのヒアリングの様子(2021)

道の駅で販売されているジビエ特産品(2021)

鹿のステーキ(2021)

群馬県神流町地域政策班

テーマ:神流町における経済・社会の変化と地域づくりの展開

群馬県多野郡神流町は、中山間地域に位置する自治体で、高齢化率の高い地域です。この研究では、人口の高齢化と過疎化が進む神流町の人口や産業の変化について分析し、地域づくりの実態として、万場商店街の振興や平原集落での地域づくりの取り組みについてヒアリングやアンケート調査をもとに研究しました。

神流町商店街①(2021)

神流川(2021)

神流町商店街②(2021)

まるはち商店(2021)

千葉県白井市商業班

テーマ:千葉ニュータウン・白井駅前商店街の現状と振興課題

 千葉県白井市は、成田空港からほど近い、千葉ニュータウンの中に位置しています。この研究では、白井市役所、白井駅前商店会会長へのヒアリングと現地調査から、千葉ニュータウンにおける大型店を中心とした商業立地の実態を明らかにするとともに、白井駅前商店街の立地店舗の特徴を明らかにし、白井駅前商店街の新展開へ向けた課題について考察しました。

白井駅前商店街(2021)

白井市・堀込住宅(2021)

印西市の大型店舗①(2021)

印西市の大型店舗②(2021)

千葉県白子町観光班

テーマ:千葉県白子町における観光地の変容と同業者協同組合の割合

 千葉県中央部九十九里浜沿いに位置している白子町は、1960年代以降における海水浴ブームと交通網の整備により観光地化が進みました。そして1970年代のテニスブームを契機にスポーツ合宿地化が進みました。この研究では、これまでの白子町の観光地化の実態について整理し、再編期をむかえている今日、観光地域としての存続へ向けた取り組みやその課題について考察しました。現地調査では白子町役場、白子町商工会の皆様に大変お世話になりました。

白子町のメインストリート(2021)

白子町商工会ヒアリング調査の様子(2021)

ホテル所有の多目的グランド(2021)

中里海水浴場(2021)