プロジェクト

プロジェクトの詳細

 年間研究に加えて、2021年度より宮地ゼミではプロジェクトが立ちあがりました。プロジェクトでは、研究とは異なる視点から地域課題に自分事として向きあい、地域課題の改善や克服へ向けた実践的な活動を行っています。

①NUECO小さな村応援し隊

山梨県丹波山村で行った年間研究の調査をきっかけに、NPO法人小さな村総合研究所の「7つの小さな村」の取り組みに参画させていただいています。大学生として応援・手伝いができないかと「NUECO小さな村応援し隊」と名付け、活動を行っています。

 

7つの小さな村とは??

北海道・東北・関東・近畿・中国・四国・九州の7つの地域で一番人口が少ない村のことで、以下の7つの村のことを指します!

 

北海道音威子府村

福島県檜枝岐村

山梨県丹波山村

和歌山県北山村

岡山県新庄村

高知県大川村

熊本県五木村

 

この「7つの小さな村」の取り組みを行っているNPO法人小さな村総合研究所は、小さな7つの村が連携する「小さな村g7サミット」をきっかけに誕生した団体です。駅ビルや調剤薬局などでの情報発信や特産品販売、村の食材を使った開発、村民がドライバーとなる「村タク」の運営など幅広く活動を行っています。

 

プロジェクトの目的

・7つの小さな村の多様な地域性や地域課題を理解する

・自分たちでも情報発信や販売活動を行うことで、7つの小さな村の魅力や現状について理解する

・7つの村の村民や都市住民などと交流することを通して、多様な地域の魅力や可能性を考え、日本社会のあり方を考える

 

2021年10~12月inコピス吉祥寺

宮地ゼミにとって最初のプロジェクトです。期間中は学生が毎日交代で店頭に立ち、接客や宣伝を行いました。学生たちは、地域の地理や観光・文化・特産品について勉強をしたり、NPO法人小さな村総合研究所の小村幸司氏や特産品の生産者の方々に話を伺ったり、販売する特産品の試食等を通して地域への理解を深めていき、店頭での販売・宣伝活動に活かしました。他には、ポスターやチラシの作成、SNSでの発信、ポップ作成、ネットショップでの特産品販売等、自分たちなりに活動を模索しました。

2022年3月inコピス吉祥寺Greening広場

Loco’s MarchéというSDGsをテーマにしたイベントに参加しました。宮地ゼミの学生だけでなく、成蹊大学と獨協大学の学生とも協同で、会場の設営や店頭での接客・宣伝SNSでの情報発信を行いました。前回の売上データをもとに品揃えや店のレイアウトを考えました。

「NUECO小さな村応援し隊」のポスター

・・・学生たちと小村氏との協議から生まれたポスターです

小村氏と学生代表との

打ち合わせ

(2021.9) 

それぞれの村の特産品について勉強中(2021.9)

コピス吉祥寺でのお店の様子

(2021.11) 

ゼミ生が選んで作った7つの村のギフトボックス(2021.11)

マルシェ開催へ向けた打ち合わせ (2022.2) 

コピス吉祥寺で開催したLoco’s Marché(2022.3) 

マルシェの店舗の様子(2022.3) 

トークショーでゼミの様子を語るⅠ君(2022.3)

NPO法人小さな村総合研究所 小村幸司氏からのコメント

1.宮地ゼミと活動してよかった点

 ゼミ生のみなさんが、丹波山村をはじめ、全国7つの一番小さな村に興味をもってくれたことが、まず嬉しいですし、コラボしたショップやマルシェで丁寧に村や特産品のことを紹介するみなさんの姿をみれたことは幸せでした。そして声をかけられたお客さまたちのまなざしがやさしいこと。学生のみなさんとコラボすることが小さな村のプロジェクトをより強く応援しようという人の思いにつながっていくと確信しました。

2.今後、宮地ゼミ(生)に期待する点

 地方を訪ね、実際に生産者の声を聞き取りながらのフィールドワークには頭が下がります。経済地理学という学問には、「現場主義」という言葉が、ふさわしい。もちろん、いつも歓迎されると願いたいのですが、時には受け入れられず、ほろ苦い体験をするかもしれません。それでも現場主義をつらぬいてください。経済地理学という学問から、みなさんの活動が、地方と都市をつなぎ、あわよくば日本を生まれ変わらせるプロジェクトになることを心から願っています。そして、卒業しても小さな村のことを覚えておいてくださいね。なにかあれば思い出して、また訪ねてくださいね。

②三芳町・平地林の体験落ち葉掃き参画プロジェクト

三芳町などの三富地域では、平地林の落ち葉で堆肥を作り、その堆肥を肥料として野菜などをつくる循環型農業を江戸時代より 320 年以上にわたって続けています。この伝統的な循環型農業は、日本のみならず世界的にも評価を得ようとしており、「世界農業遺産」への認定へ向けて申請を予定しています(現在は、「日本農業遺産」の認定を受けている)。この落ち葉の堆肥をつくるための落ち葉掃き作業が、農家の方と都市住民が協力して熊手を使って毎年冬に開催されています。作業後には、三芳野菜を使ったけんちん汁がふるまわれるなど、この作業をきっかけに農家と都市住民の交流が続けられてきています。しかし、この「体験落ち葉掃き」の参加者は近年高齢化が進んでいることが課題となっており、落ち葉掃きは重労働であることや、この地域の農業や景観の魅力を多世代にわたって継承するために、若年層の参加者が求められています。

 

プロジェクトの目的

そこで、このプロジェクトでは、私たちが体験落ち葉掃きに参加して、三富地域の農業を学習するとともに、三富地域の農業の持続に少しでも貢献することができることを目的にしています。

 

2022年1月23日、1月30日

 当日は、木製の熊手とかごを使って、農家や役場の職員、他大学の学生、一般の非農家の方々と交流しながら30人ほどで落ち葉掃きを行いました。コロナウイルスの影響でけんちん汁はありませんでしたが、お土産としてさつまいもを含め三芳でとれた野菜をいただきました。全身を使う作業で大変ですが、最初は一面落ち葉だらけだったのが、終了時にはなくなっていて達成感がありました。

2023年1月22日、25

 当日は様々な方と協力しながら作業に励みました。今年度は落ち葉野菜をつかったけんちん汁の提供もありました。作業後に食べるけんちん汁はとても美味しく、食のありがたみを感じました。


2024年1月28日、2月4日 埼玉県三芳町上富地区

 今年も、三芳町上富地区の「三富落ち葉野菜研究グループ」主催の落ち葉掃き作業に参加してきました。私たちのゼミで参加させていただいて3年目になります。

 2日間とも、他大学や専門学校の学生、農家や町役場の職員、一般の非農家の方々と交流しながら、落ち葉掃きを行いました。私たちのグループには、数名の卒業生にも加わっていただきました。大変な作業でしたが、世界農業遺産にもなっているこの伝統的な落ち葉掃きの方法を学ぶことができました。作業後には、農家の皆さんからけんちん汁の提供もあり、その地域ならではの野菜の味を楽しみました。

落ち葉はき体験①(2022.1)

落ち葉はき体験②(2022.1) 

落ち葉はき体験③(2022.1) 

落ち葉はき集合写真(ゼミ生)(2022.1) 

落ち葉はき体験(2023.1)

落ち葉野菜のけんちん汁(2022.3) 

落ち葉はき集合写真(2023.1)

落ち葉はき集合写真(2023.2)

落ち葉掃き体験①(2024.2)

落ち葉掃き体験(2024.2)


落ち葉野菜のけんちん汁 (2024.2)

落ち葉はき集合写真(ゼミ生+卒業生) (2024.2)

③CAFE DE NU

プロジェクトの目的

・多摩里場のお手伝いを通して、地域や観光への理解を深める

・山梨県丹波山村の観光の実態を捉える

 

山梨県丹波山村にあるライダーズカフェ「多摩里場」のお手伝いをしながら、地域について理解を深めるプロジェクト。この3日間のお店の名前は「CAFE DE NU」。名付け親は多摩里場マスターの山田正和さんです。NUは「Nihon University」の頭文字をとったもので、マスターの愛と遊び心が詰まった店名となっていました!


2022年4、5月

ゴールデンウイークの三日間で様々なことを経験しました。まずはレジ打ち、料理やコーヒーの提供です。とくにコーヒーは初めて淹れるゼミ生がほとんどで、ちょっとした淹れ方の違いで風味が大きく変わってしまうため、とても難しかったです。苦戦するゼミ生を見た常連さんが「貸してみな。俺が淹れるからよく見とけよ!」と教えてくださる場面もあり、これが多摩里場の魅力なんだなぁと思いました。

また、丹波山村の観光の実態を調査するために、お客さんへのアンケートやお店の前の国道で交通量調査を行いました。どのお客さんも快くアンケートに答えてくださり、私たちの研究のヒントが多数見つかりました。交通量調査は初めての経験で、次々と通る車やバイクの台数・ナンバーを記録する作業はとても大変でしたが、山梨から遠く離れた地域のナンバーが通ったときは興奮しました!

この3日間、多くの方にお世話になりました。アンケートにご協力いただいたお客さん、いろいろなお話をしてくださった常連さん、そして私たちを温かく受け入れてくださったマスター。本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。

2023年5月

今年度も去年と同じく、レジ打ちやコーヒーの提供、お店の手伝いに加え、多摩里場の新商品スムージーのメニュー開発を行いました。お客さんとコミュニケーションをとりながら、様々なスムージーを試飲していただきました。お客さんからアドバイスをたくさんいただき、改良を重ねました。商品化できるよう、今後も取り組んでいく予定です。マスターやお客さんが温かく受け入れてくださり、充実した時間を過ごすことができました!ありがとうございました!

「CAFE DE NU」の

看板(2022.4) 

店舗の全景(2022.4)

開店前の打ち合わせ(2022.4)

コーヒーを淹れる

ゼミ生(2022.4)

店内の様子(2022.4) 

お店からは素晴らしい新緑の景観がみえました。手前は、保之瀬(ほうのせ)集落(2022.4)

観光アンケートの様子(2022.5) 

交通量調査の様子(2022.5) 

 1日目の集合写真(2022.4) 

2日目の集合写真(2022.5)


3日目の集合写真(2022.5) 

全作業を終えた私たちをすばらしい夕焼けが見送ってくれました!(2022.5)

ゼミ生のテント(2023.5)

スムージー作り①(2023.5)


スムージー作り②(2023.5)


活動終了後の講評(2023.5)

④虹色バザール

コピス吉祥寺のGREENING広場にて行った『虹色バザール』が2日間無事に終了いたしました!

足を運んでくださった皆様、ありがとうございました。

今後も新たな活動を展開していく予定です♪ 

虹色バザール関係者(2022.12)

虹色バザール当日の様子(2022.12)

宮地ゼミ生(2022.12)

今回のプロジェクトでは、イベントの企画から商品の選定、出店の依頼、当日の運営まで学生たちで行いました。

虹色バザール前日準備①(2022.12)

虹色バザール前日準備②(2022.12)

虹色バザールパンフレット

【虹色バザールの目的】 

●吉祥寺の都市住民と各ゼミが研究等で関わった地域の生産者・事業者・住民が交流し、お互いの魅力を知るためのきっかけにする→吉祥寺と各地域の交流 

●丹波山村の事業者と三芳町の事業者など、各地域の事業者・生産者同士の交流 

●学生と社会人(企業、各地域の事業者・生産者の方)の交流 

●大学間・ゼミ間の交流


【イベントに関わった団体・企業等】 

日大宮地ゼミ・田中ゼミ、成蹊大小田ゼミ、小さな村総合研究所(g7)小村さん、 三菱商事都市開発(コピス吉祥寺)、各ゼミが調査・研究等でご縁をいただいた事業者や生産者の方々


【イベントの内容】

小さな村g7の特産品販売

おいもちっぷす(埼玉県三芳町)

・小さな村 g7 の特産品販売と情報発信

・各ゼミが調査・研究等を行っている地域(山梨県丹波山村、埼玉県三芳町、小川町、坂戸市、北海道帯広市、長野県売木村、神奈川県真鶴町)の特産品等の販売

日進ハムキッチンカー

Rider's Cafe多摩里場キッチンカー

「双鴨」のライブ風景

・キッチンワゴン での飲食物の販売

・丹波山村「双鴨」のライブ

・学生が作成したフリーペーパーMESSE-JIの配布


↓ちなみに『MESSE-JI』とは...

フリーペーパー『MESSE-JI』表紙・裏表紙

・吉祥寺と各地域が交流し、お互いの地域の魅力を知る。フリーペーパーが地域と地域の「かけはし」となり、地域どうしが「メッセージ」のやりとりを行うきっかけになればという思いから、『MESSE-JI』と命名

・各地域の紹介(山梨県丹波山村、埼玉県三芳町、北海道帯広市、長野県売木村、山梨県小菅村、埼玉県小川町、神奈川県真鶴町、吉祥寺)

虹色バザール開催」経済学部・宮地ゼミナール 『日本大学広報』No.792 発行日2022.12.15

この経験を活かし今後もプロジェクトを通して、地域と地域をつなげる架け橋となれるよう活動していきたいと思います!

今回の『虹色バザール』を『日本大学広報』No.792にて掲載していただきました。

⑤子どもデパート

2023年3月24日から26日の3日間、グランデュオ蒲田(東京都大田区)にてNPO法人小さな村総合研究所主催のイベント「こどもデパート」が開催され、本ゼミではイベントの企画・運営の協力を行いました。


プロジェクトの目的

・こどもたちにさまざまな職業を体験してもらう

・大田区で活動するさまざまな組織と連携してイベントを行う


 2月末から小さな村g7TOKYOSHOPの店員として小さな村g7のことを勉強しながら出展団体の方や会場のグランデュオ蒲田の担当者の方との打ち合わせを行いました。どの団体の方も非常にあたたかく私たちを受け入れてくださいました。また小さな村総合研究所代表の小村さんには私たちの拙い意見を細かく拾っていただきともに準備を進めました。


 当日は

 ・こどもファクトリー(創造製作所くりらぼ多摩川)

  工場の廃材を使用したワークショップを開催。

  ひとさじ風景(スプーン上にジオラマを作成)、ハーバリウムボールペンが作成できました。


 ・こども出版社(コトノハ)

  こどもたちが編集長となってオリジナルの雑誌の作成を行いました。


 ・こども相談所(四季の森総合法律事務所)

  家族や友人とのルール「こども憲法」の考案を行いました。


 ・こどもカフェ(おおむすび縁市場)

  障がい者福祉施設の商品の販売体験(レジ打ち)を行いました。


 ・こども地方物産展(小さな村g7TOKYOSHOP)

  小さな村のことを勉強して、各村の商品の販売体験(呼び込み)を行いました。


の5つのブースを設置。


 遊びに来たこどもたちがお仕事体験を楽しみました。

子どもデパート全体の様子(2023.3)

こども相談所の様子(2023.3)

こども出版社の様子(2023.3)

こどもファクトリーの様子(2023.3)

こども地方物産展の様子(2023.3)

⑥大川村視察

2023年11月1日から四日間、高地県大川村にいってきました。大川村は小さな村g7のなかの一つであり、人口は355人です。(2023年12月)大川村の中心地には早明浦ダム湖が広がり、周りは山が囲う自然豊かな地域です。畜産業が盛んで、特産品である「はちきん地鶏」「大川黒牛」のバーベキューを楽しめる、大川村謝肉祭の開催のお手伝いをさせていただきました。また、今年で第6回目を迎える、小さな村g7サミットに参加しました。

●g7サミットの参加

小さな村g7サミットは今年で6年目を迎え、今年初めて宮地ゼミとして参加させていただきました。サミットでは7つの村関係者が集まり、事例発表や懇親会を通し、村づくりについて意見交換が行われました。皆様との交流は大変刺激となり、新たな発見が多くありました。

●大川村謝肉祭

謝肉祭の事前準備、当日の運営のお手伝いに参加しました。村の方々の、このイベントにかける思いを感じました。当日は1000人以上の来場者が訪れ、大変賑わいました。私達も最後はバーベキューを楽しみました。おいしかったです。

温かく迎えてくださりありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします!

大川村(2023.12)

大川村(2023.12)

はちきん地鶏と大川黒牛(2023.12)

サミットの様子(2023.12)

サミットの様子(2023.12)

g7関係者の皆様(2023.12)

謝肉祭準備(2023.12)

謝肉祭集合写真(2023.12)

参加ゼミ生(2023.12)

高知県大川村

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