この文例のケース
定期考査について、事前に学校と「全教科でひらがな回答可」と確認していましたが、実際のテストでは、1教科のみ、その配慮が実施されませんでした。
本人は、事前に確認していた内容をもとにひらがなで回答しましたが、その回答が十分に評価されず、学習意欲にも影響が見られました。
そこで、起きたことや本人への影響を学校と共有し、今後同じような行き違いが起こらないよう、配慮の実施方法や評価方法について改めて相談した際の文例です。
〇〇中学校
〇〇先生
各教科ご担当の先生方
いつもお世話になっております。
日頃より、本人の学習についてご配慮いただき、ありがとうございます。
今回の定期考査について、合理的配慮の実施や評価方法について確認・相談させていただきたいことがあり、ご連絡しました。
事前に、定期考査では全教科でひらがなでの回答が可能であることを確認していましたが、今回、一部の教科でその配慮が実施されませんでした。
本人は、事前に確認していた内容をもとに、ひらがなで回答していましたが、結果として、本人が理解していた内容が十分に評価へ反映されなかったと感じる部分がありました。
もし事前に、その教科や設問ではひらがなでの回答では評価が難しいことが分かっていれば、本人も別の回答方法を選ぶなど、対応を考えることができたと思います。
今回のことで本人も落ち込んでおり、学習への意欲や、「頑張ればできる」という気持ちにも影響しているように感じています。
本人には、読み書きの特性により、「内容を理解していること」と「漢字などを正確に書くこと」が一致しない場面があります。
今後、教科や設問によって、事前に確認しているひらがなでの回答では評価が難しい場合には、その旨をあらかじめ共有していただき、パソコンでの回答など、本人に合った別の回答方法について相談させていただければと思います。
定期考査においても、本人が読み書きの特性によって不利になることなく、学んだことや理解していることを示せるよう、評価する内容に応じた回答方法や必要な配慮について、先生方と相談しながら考えていければと思っています。
今後、同じような認識や対応の行き違いを防ぐため、配慮内容について学校と家庭で確認・共有しながら進めていければと思います。
本人が安心して学びを続けられるよう、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
令和〇年〇月〇日
〇〇〇〇(生徒氏名)保護者
連絡先:〇〇〇〇
💡先生と話すときのポイント
■ まずは、起きたことを整理して一緒に確認する
「事前にはどのように確認していたか」「実際にはどのような対応だったか」を事実に沿って整理して伝えます。行き違いがあった場合も、誰かを責めることを目的にせず、何が起きたのかを学校と一緒に確認し、次の対応につなげていきます。
■ 本人への影響を具体的に伝える
「困りました」だけではなく、「落ち込んでいる」「次のテストへの不安が強くなっている」など、本人にどのような影響が出ているかを伝えることで、配慮を見直す必要性を共有しやすくなります。
■ 次回の具体的な方法を相談する
うまくいかなかったことだけで終わらせず、「次回はどうするか」「どのような回答方法が考えられるか」「事前にどのように確認するか」など、次につながる方法を一緒に考えます。
■ 配慮の方法が難しい場合は、別の方法を相談する
教科や設問で評価する内容との関係から、事前に確認していた方法での実施が難しい場合には、その理由を確認し、パソコン回答など、本人が学んだことや理解していることを示せる別の方法について相談します。
■ 一度決めた配慮も、必要に応じて見直す
合理的配慮は、一度決めたら終わりではありません。実際に取り組んでみて、本人に合っているかを確認しながら、必要に応じて調整していきます。
大切なのは、本人が安心して学べるよう、次に同じことが起きない方法を学校と一緒に考えていくことです。
※実際に学校へ提出した文書をもとに、個別の事情を省いて編集しています。
学校へ相談するときの参考としてご覧ください。