この文例のケース
小学校で合理的配慮を受けており、その内容が個別の教育支援計画などを通して中学校へ引き継がれていたケースです。
入学後も一定の配慮を受けていましたが、実際に学校生活が始まる中で、新たに必要な配慮や確認したいことが見えてきたため、入学から約1か月後に改めて学校へ相談した際の文例です。
〇〇中学校
〇〇先生
各教科ご担当の先生方
お世話になっております。
このたびは面談のお時間をいただき、ありがとうございます。
日々の学習におけるご配慮に、感謝申し上げます。
また、その都度合理的配慮についてご確認いただき、本人が自分に合った学習方法を考える機会をいただいていることにも感謝しております。
その中で、本人も主体的に相談しながら学び方を模索し、経験を積んでおります。
引き続きご支援のほど、よろしくお願いいたします。
合理的配慮については、以下の目的でお願いしたいと考えております。
・書字にかかる負担を軽減し、授業内容の理解を優先できるようにすること
・知識の獲得を継続しやすくし、学習に取り組めるようにすること
・本人の特性に応じた方法で取り組めるようにすること
そのうえで、今後の学習について、各教科に共通する点および英語について、事前に共有させていただきたく存じます。
まず、各教科に共通する点として、本人には書字に関する困難があります。
書くことに意識を向けると、授業内容の聞き取りや理解に十分に注意を向けることが難しくなることがあります。これは本人の努力だけでは補いにくい、特性による影響と考えております。
授業中の要点のメモについては、現在PCの使用をご配慮いただいており、本人にとって大変助けとなっております。ありがとうございます。
一方で、板書については、書き写すことに時間がかかることで、授業内容の理解に影響することがあります。
そのため、板書については書き写す方法に限らず、写真による記録など、本人が授業内容の理解を優先しながら、後から学習内容を確認できる方法についてご相談できればと考えております。
また、漢字や英単語などの書字については、本人にとって負担が大きくなる場面があります。
特に、黒板などに人前で書く場面では、書字の困難さが目立つことへの心理的な負担もあります。
人前で書くこと自体を避けたいということではありませんが、知識や理解を確認することが目的の場合には、口頭で答える、ICT機器を活用するなど、書字以外の方法についてもご相談できれば幸いです。
次に、英語についてです。
本人は、英語の聞き取りや意味理解については一定の力がありますが、スペリング(単語の書き取り)には困難が見られます。
単語を正確に書くことが難しく、文字の抜けや入れ替わりなどが見られることがあります。
今後、学年が上がり、書字量やスペリングの正確性がより求められるようになった際に、本人の理解していることと、書いて表現できることとの間に差が生じる可能性があります。
つきましては、各教科の学習および評価において、必要に応じて以下のような点についてご相談させていただけますと幸いです。
・ICT機器の使用など、書字の負担を軽減する方法
・問題用紙や解答方法など、本人が取り組みやすい方法
・本人の理解度や習得状況を確認できる回答方法や評価方法
・定期考査、漢字テスト、英単語テスト等における必要な配慮
具体的な方法については、本人の様子や学習状況を見ながら、その都度学校と相談し、一緒に検討させていただければと考えております。
今後も本人が安心して学習に取り組めるよう、状況に応じてご相談させていただければ幸いです。
何卒よろしくお願いいたします。
令和〇年〇月〇日
〇〇〇〇(生徒氏名)保護者
連絡先:〇〇〇〇
💡先生と話すときのポイント
配慮の方法を最初から決めてお願いするのではなく、
■「どんな場面で困っているか」
■「これまでどんな方法が取り組みやすかったか」
■「本人はどうしたいと思っているか」
■「書くことが難しい」というところだけを見るのではなく、その活動で何を学ぶのか、何を確認するのかを考えながら、本人に合った方法を先生と一緒に相談していきます。
を共有しながら、学校と一緒に方法を考えていきます。
実際に試してみて、本人の様子を見ながら見直していくことも大切です。
※本ページの文例は、医師の診断書がある場合を想定した一例です。
※学校の状況やお子さんの特性に応じて、表現や内容を調整してご活用ください。