東大駒場レクチャー&コンサート 世界に広がるメキシコ伝統音楽ソン・ハローチョ Son Jarocho La tradición mexicana que trasciende
2019年10月29日(火)東京大学教養学部地域文化研究学科ラテンアメリカ研究コースの主催、国立民族学博物館の共催、東大駒場友の会の協力のもと、「東大駒場レクチャー&コンサート 世界に広がるメキシコ伝統音楽ソン・ハローチョSon Jarocho la Tradición Mexicana que Trasciende」が開かれました。カリフォルニア大学ロサンゼルス校のルベン・エルナンデス教授(UCLA社会学科所属、メキシコ研究センターの所長)と、ロサンゼルスを拠点に活動するバンド「カンバラチェ」がメキシコ伝統音楽ソン・ハローチョについて講演、演奏しました。
ルベン・エルナンデス教授の専門はアメリカ合衆国の大都市におけるメキシコ系移民共同体や人口移動に関する研究です。本イベントでは、約15年間の参与観察をもとに、メキシコ合衆国ベラクルス州からアメリカ合衆国ロサンゼルスへと広がるソン・ハローチョの歴史と、ロサンゼルスのチカーノたちのソン・ハローチョ実践について講演していただきました。
カンバラチェ(Cambalache、スペイン語で「物々交換」の意味)はロサンゼルスを拠点に活動するソン・ハローチョのグループで、2007 年にセサル・カストロの主導により結成されました。本場から継承した伝統的なスタイルとエレキギターを組み合わせたチカーノスタイルのソン・ハローチョを演奏します。トークでは、ロサンゼルスに暮らすメキシコ系としての想いを込めた詩作についてや、チカーノ・コミュニティの創出と連帯のための演奏や踊りのワークショップについてが話されました。コンサートの最後にはソン・ハローチョの祭宴ファンダンゴを模してカンバラチェ、ルベン・エルナンデス先生、ロス・ラギートスで《ラ・バンバ》を演奏しました。イベント終了後には自分もファンダンゴに参加してみたいという感想を、多くの方からいただきました。
平日の夜にもかかわらず、学生から80歳代までの男女約140名の幅広いお客様にお越しいただきました。誠にありがとうございました。司会・通訳は東京大学教養学部教授石橋純先生が担当、東京大学の学生および卒業生で構成されるソン・ハローチョ楽団ロス・ラギートスと日本で唯一のベネズエラ音楽学生楽団エストゥディアンティーナ駒場のメンバーが制作・企画運営を担当しました。ご協力いただいた大勢の方々にこの場を借りて改めてお礼申し上げます。
日時:2019年10月29日(火)19:00〜21:00 (18:30 開場)
会場:東京大学駒場キャンパス18号館ホール
出演者:ルベン・エルナンデス、カンバラチェ
司会・通訳:石橋純(東京大学教養学部教授)
主催:東京大学教養学部地域文化研究学科ラテンアメリカ研究コース
共催:国立民族学博物館
協力:東大駒場友の会、ロス・ラギートス、エストゥディアンティーナ駒場、代官山「晴れたら空に豆まいて」、BARRIO GOLD RECORDS/MUSIC CAMP, Inc.、宮田信
使用言語:英語、スペイン語(日本語逐次通訳つき)
演奏曲目:ラ・バンバ(La Bamba)、エル・ブスカピエ(El Buscapié)、ラ・モレーナ(La Morena)、ラ・イグアナ(La Iguana)、雄鶏のラミロ、(Gallo Ramiro)、エル・ティリンゴ・グリンゴ(El Tilingo Gringo)、土砂降り(El Aguacero)