医学的に問題がなくても,日常的に発話のしにくさを感じている人が一定の割合でいます.これは緊張してうまく話せないのとは異なります.私たちが日本国内15大学の大学生・大学院生約2,000名を対象に調査したところ,約3割の人が発話のしにくさを自覚していることがわかりました.私たちは,このような感覚がなぜ生じるのか,効果的・効率的な訓練法はどのようなものかについて研究しています.
詳しくは以下の論文をご覧ください.
北村達也, 能田由紀子, 吐師道子, 竹本浩典, 大学生・大学院生を対象とした発話のしにくさの自覚に関するアンケート調査, 日本音響学会誌, 75(3), 118-124 (2019).
以下のリンクでは,私たちが開発したシステムを体験していただくことができます.Webカメラが搭載されたPCでアクセスしていただいて,画面に顔が写った後,スタートボタンをクリックしてください.顔がカメラの正面に来るようにしてください.
PC上のGoogle Chromeでの動作を確認しています.スマートフォンには対応していません.
システムのスクリーンショット (c) Ikumi Shitara
上記のシステムの練習文および読み上げ時間を自由に設定できるようにしたバージョンも公開しています.日々の発声訓練にご活用ください.
謝辞 本研究はJSPS科研費,カワイサウンド技術・音楽振興財団,ひょうご科学技術協会,兵庫県科学技術振興財団,御器谷科学技術財団,中山隼雄科学技術文化財団の支援を受けて行われました.