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高校生物で”葉緑体の外包膜の起源”をどう教えるか

~複数の説が並立する現状と教科書での扱いについて考える~

ミトコンドリアや葉緑体は細胞内に共生した細菌に由来するとされ,2枚の膜で囲まれていることが特徴である。一番外側の膜の起源については,書籍により,宿主細胞膜起源と共生体外膜起源という二通りの記述があり,発展的な学習をおこなう生徒や指導教員に混乱が生じかねない。本稿では,葉緑体に関して,これら二つの説を検証し,どちらの説にも決定的な証拠がないことを,わかりやすく解説する。→記事へ

※本稿は、共著者である佐藤直樹氏の承諾のもと、2023年1月発行号(Vol. 77 No. 1の「生物の科学 遺伝」への特別寄稿文を転載したものです。