下表にある危機管理の要素で考えると、防災と防犯の共通点は、想定しうるリスク、即ち、死亡や損害を避けることであり、また、脆弱性、即ち、準備不足やリソース不足を是正することです。一方、防災と防犯の違いは、前者が、自然に関する脅威や危機であり集団が被るのに対し、後者は、人に関する脅威や危機であり主に個人が被ると言えます。
よって、防災と防犯は危機管理で並列に扱いうるものですが、上記の違いによりその対応手段は、防災が集団による戦略構築であるのに対し、防犯は個別の実践的知識の集積であると言えます。従って、このページのテーマである防犯活動は、個別事案の対応策を行うアプローチを取ります。そして、その個別事案から対策のアイデアを拡張していきます。防災がトップダウンならば、防犯はボトムアップのアプローチであると言えます。
とは言え、防犯についても、犯罪などの統計資料を調査して、活動に着手するための優先順位の検討が必要ですので、警視庁の犯罪に関する統計データをまとめました。その結果、窃盗に対しては、従来から行なっている防犯・防災パトロールを、特殊詐欺に対しては、宗像市消費生活センターの専門家による講演会と、当該講演会の自治会による報告会・勉強会を行い、その各論を膨らませていくことにします。
消費生活センターは、地方公共団体が設置する行政機関であり、消費者からの商品やサービスに関する相談を受け付けて問題解決を図っておられます。宗像市ではNPO法人消費者支援ネット宗像様が運営しておられ、事務所は赤間駅前にあります。
宗像市公式サイトでは、令和5年度の消費生活センターへの相談実績は以下のように紹介されています:
相談総額 2億3,251万円
救済金額 3,917万円
相談件数 1,151件
令和4、5年度に1番多かった相談は、「フィッシング詐欺や不審な電話など」と書かれています。宗像市の同ページでは、高齢者では、給湯システムをはじめとする訪問販売での点検商法が例に挙げられており、その他の世代では、インターネット通販などでのトラブルが挙げられています。
この度、宗像市消費生活センターの専門家の方をお招きして、消費生活トラブルに関する講演会を城南ヶ丘公民館で行って頂くことになりました。現在、回覧板に聴講募集の案内書を付けて回覧中です。奮ってご参加ください。この情報公開サイトをご覧の場合、参加表明は、情報公開サイトのE-mailアドレスにご連絡下さい。
第2回 自治会の報告会・勉強会(実施済 9名様ご参加)
日 時:令和7年9月28日(日曜日)10:00〜11:00
場 所:城南ヶ丘公民館
担当者:溝俣 洋一
①9月18日に行われた宗像市消費生活センター様のご講演を7種の攻撃手口(ダークパターン)で分類して説明します。(ネット通販、定期購入、詐欺サイト、サブスクなど)
②第1回で紹介した詐欺が人間に及ぼす3つの効果とダークパターンとの関係を説明し、そこから見出せる詐欺対策を紹介します。
③最近の事例を元にした練習問題。(投資詐欺、サポート詐欺、ロマンス詐欺、フィッシング詐欺)
第2回の報告会・勉強会のスライド
第2回 消費生活センター様の講演会(実施済 11名様ご参加)
日 時:令和7年9月18日(木曜日)10:00〜11:00
場 所:城南ヶ丘公民館
講演者:宗像市消費生活センター 伊豆 友紀 様
講演内容:全世代を対象としたインターネット通販とその周辺の詐欺
・ネット通販・定期購入・詐欺サイト・フリマサイト・サブスク・オンラインゲーム・フィッシング詐欺・サポート詐欺・投資詐欺・ロマンス詐欺
第1回 自治会の報告会・勉強会(実施済 13名様ご参加)
日 時:令和7年7月20日(日曜日)10:00〜11:00
場 所:城南ヶ丘公民館
担当者:溝俣 洋一
7月15日の宗像市消費生活センター様のご講演会の報告、及び、講演に関連するインターネット等での消費生活トラブル事例を紹介し、その対策を皆様と考えました。
第1回の報告会・勉強会のスライド
第1回 消費生活センター様の講演会(実施済 9名様ご参加)
日 時:令和7年7月15日(火曜日)10:00〜11:00
場 所:城南ヶ丘公民館
講演者:宗像市消費生活センター 伊豆 友紀 様
講演内容:
①高齢者向けの訪問販売や電話による詐欺に関する教育
②全年齢層を対象とした、インターネット上の、フッシング詐欺や、通販などでの消費者トラブルに関する教育