第12回(H30.8.22-24)評価初心者
大学評価担当者集会2018> 評価初心者
○[E31]評価初心者セッション
日時:平成30年8月23日(木)9:30~17:50(17:15~17:50 情報交換タイム)
会場:九州工業大学 戸畑キャンパス インタラクティブ学習棟1階 インタラクティブ学習室
参加者:40名(スタッフ含む)[参加者について(PDF:226KB)]
事前学習テキスト(情報誌『大学評価とIR』第9号の企画記事「初めて評価を担当される方へ(前編・後編)」)
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初めて評価を担当される方へ(前編)―2018年改訂版― (PDF:364KB)
初めて評価を担当される方へ(後編) (PDF:324KB)
概要:大学評価コンソーシアムが開催する大学評価担当者集会では、大学評価の実務経験がほとんどない初心者を対象に「評価初心者セッション」を実施しています。本解説はその内容のうち、講義編で扱う、大学評価に関する基礎知識、自己評価書を作成する際に求められる着眼点・発想法・留意点を中心に簡潔に解説したものです。これを前編、後編の2回に分けてお届けします。
キーワード:大学評価、評価担当者、認証評価、目標・計画に基づく評価、自己評価書
9:30~9:35 スタッフ紹介・概要説明
関 隆宏(新潟大学経営戦略本部評価センター 准教授)
土橋 慶章(神戸大学 企画評価室 准教授 )
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評価初心者セッションを担当するスタッフの自己紹介を行った後に、「評価とは何か」という基本的な観点に基づき、自大学で自己評価書を作成する際に求められる着眼点・発想法・留意点を身につけるという本セッションの主旨、スケジュール、進め方について説明を行いました。
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[(資料1-0)評価初心者セッションについて(PDF:255KB)]
9:35~10:10 講義1 大学評価担当者の基礎知識
講義1として、参加者各自が事前に予習したテキスト「初めて評価を担当される方へ(前編・後編)」の要点をまとめた講義編スライド(8~10ページ)に基づき、「大学評価担当者の基礎知識と心得」、「自己評価書作成に当たってのチェックポイント」を説明し、評価に関する知識の整理と共有を行うとともに、評価担当者として身に付けておくべき評価書の作成・チェックを行う際の留意点について理解を深めました。
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[講義編スライド1(PDF:157KB)]
[(資料1-1)大学評価関連用語集(PDF:374KB)]
10:10~10:35 講義2 認証評価の概要
参加者各自が事前に予習したテキスト「初めて評価を担当される方へ(前編)」の要点をまとめた講義編スライドに基づき、「認証評価の概要」を説明し、認証評価に関する知識を整理しました。
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[講義編スライド2(PDF:149KB)]
10:35~10:50 移動・休憩
10:50~12:00 認証評価(事例1)
事例1【認証評価】について、不備の少ない自己評価書の作成をねらいに、個人ワークによる演習及びグループでの意見交換を行いました。演習では、評価大学という架空大学の自己評価書の「基準7 学生支援」を題材として、3巡目の認証評価の様式等を踏まえて昨年までより資料・データ部分を充実させた事例を用い、個人が事例の【現状の説明】及び【分析】を読み込んだうえで、記述内容及び根拠資料を吟味し、グループ内で問題点の指摘、改善策の提案等について共有しました。
その後、スタッフが準備した解答例を基に、「問題のある本文の記述等」、「問題点、課題」、「改善策、解決策」及び「該当するチェックポイント番号」について、講師が解説しました。
[(資料2-1)事例1(認証評価)(PDF:450KB)]
12:00~13:15 昼食休憩
13:15~13:35 講義3 目標・計画に基づく評価の概要
参加者各自が事前に予習したテキスト「初めて評価を担当される方へ(後編)」の要点をまとめた講義編スライドに基づき、「目標・計画に基づく評価の概要」を説明し、目標・計画に基づく評価に関する知識を整理しました。
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[講義編スライド3(PDF:142KB)]
13:35~15:00 演習2 目標・計画に基づく評価(事例2)
事例2【目標・計画に基づく評価】について、自己評価書の作成を通じた改善支援をねらいに、グループワークによる演習を行いました。演習では、評価大学の目標・計画の「計画4-1:研究を活性化させるため、外部資金の獲得を奨励し、その獲得額を増加させる。」と「計画4-2:国際的な水準の研究を実施するために個人の研究評価を行う。」について、奇数班は計画4-1を、偶数班は計画4-2を題材として、個人が事例を読み込んだうえで、グループ内で記述内容について討議し、問題点の指摘、改善策の提案等をポスターに整理しました。
[(資料3-1)事例2(目標・計画に基づく評価)(PDF:249KB)]
15:00~15:10 ポスター掲示・休憩
15:10~16:55 ポスターセッション(グループワークの結果発表)
事例2【目標・計画に基づく評価】について、各班との意見交換を目的としたポスターセッションを行い、各班で注目した問題のある記述が同じでも問題点の捉え方や改善策等が異なること、同じ事例を用いてもポスターのまとめ方が様々であること、などを体験していただき、参加者による情報共有と今後のネットワーク作りを行いました。
スタッフの方で「問題のある本文の記述等」、「問題点、課題」、「改善策、解決策」及び「該当するチェックポイント番号」を記した解答例も準備していたのですが、そのほとんどがポスターに含まれており、ポスターセッションが盛り上がっていたこともあり、その中での各班による説明とスタッフによる補足という形でポイントの共有を行いました。
[各班の報告(ポスター発表)とその解説(PDF:2.28MB)]
16:55~17:15 講義4 評価を改善に活かすために
今回は3つの事例を取り上げて、自己評価書を作成するための勘所を体感していきましたが、各大学で自己評価書を作成する過程で、今回各班で議論したような問題が生じることもあると思います。今回の経験を活かしてよりよい自己評価書を作成できるようになれば、評価担当者として次のステップに入ることになると考えられます。そこで、講義4として、(32ページ)の「評価を改善に活かすために」に関連して、評価業務のガイドライン、IR(インスティテューショナル・リサーチ)、IE(インスティテューショナル・エフェクティブネス)に関する説明を行い全体のまとめとしました。
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[講義編スライド4(PDF:139KB)]
16:55~17:15 情報交換タイム
評価全体に関して分からないことについて質問を受け付けたり、参加者間での情報交換の時間を確保した。
○本プログラムの構築について
本分科会のプログラム構築については、2008年度~2009年度九州大学教育研究プログラム・研究拠点形成プロジェクト「大学マネジメント人材育成プログラム構築のための実践的調査研究(研究代表者:小湊卓夫)」とその成果である「SDセミナー-現場と計画評価をつなぐ」(2009年9月九州大学にて実施)を参考にさせていただきました。
このSDセミナーの内容はその後、大学評価担当者集会においても、初心者向けの研修としてこれまで継続して行われてきたものです。九州大学の支援による研究プロジェクトから始まり、大学評価担当者集会における研修実施に至るまで、大変ご尽力を頂いた、関口正司先生をはじめ、九州大学大学評価情報室(当時)の室員の方々に、深く御礼申し上げます。
また、平成24年度科学研究費補助金(学術研究助成基金助成金)基盤研究(C)「IRマインドを涵養する評価人材の育成プログラムの構築に関する研究」(課題番号:24530988、研究代表者:嶌田敏行)、平成27年度科学研究費助成事業(科学研究費補助金)基盤研究(B)「大学の評価・IR機能の高度化のための実践知の収集・分析とその活用に関する研究」 (課題番号:15H03469、研究代表者:嶌田敏行)も使用しました
なお、本分科会の実施、成果のとりまとめ、報告書作成にあたり、参加されたすべての方に感謝申し上げます。
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