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日本評価学会「新しい大学評価を求めて ~評価学のフロンティアとしての大学~」(沖縄) 

 日本評価学会「新しい大学評価を求めて ~評価学のフロンティアとしての大学~」(沖縄)(H27.12.13)戻る


【新しい大学評価を求めて】12月13日(日)沖縄:日本評価学会課題研究セッション


日本評価学会では 2015年12月13日(日)に

「新しい大学評価を求めて ~評価学のフロンティアとしての大学~」

というタイトルで、新たな大学評価の形を模索するセッションを開きます。発表者だけでも大学の研究者、独法の研究者、そして企業の方とバラエティに富み、大学の内部の視点から外部の視点まで、大学評価に関してこれだけ幅広い話題を一度に扱う機会はありません。また、同日午前には、大学の教育評価に関わる4つの自由研究発表が行われます。


場所は沖縄です。会員ではない方も参加できます。どうぞふるってご参加ください。

(詳細は下記参照)

http://evaluationjp.org/activity/index16.html



日本評価学会第16回全国大会

「国際評価年:評価のイノベーション International Year of Evaluiation: Inovation in Evaluation」


2015年12月12日(土)、13日(日)

JICA沖縄国際センター(沖縄県浦添市字前田1143−1)


課題研究セッション5,8(13日(日)12:30~14:30、14:45~16:45)

新しい大学評価を求めて ~評価学のフロンティアとしての大学~

企画趣旨

 教育・研究は評価が難しい活動である。その中でも大学は、教育研究活動が高度であるばかりか、多様な利害関係者とそのニーズが複雑に絡まり、「評価」にとっては依然としてチャレンジングな対象である。1991年に大学設置基準の大綱化に伴い自己評価の努力義務が課されてからおよそ四半世紀が経過し、第三者評価としての認証評価は第二サイクルの終盤に、そして国立大学法人は第二期の国立大学法人評価を迎える。しかし依然として確固とした評価方法が確立されたわけではない。

 第三者評価の開始とともにその基盤として精緻化を求められた自己評価は、形式的な導入ではあったが、結果として組織の改善と質の向上の重要性が再確認され、マネジメントの発展をもたらした。大学内部でも各種「評価」が発展し、多くの大学でIR(Institutional Research)の導入が図られ、学生の評価や教員評価に新たな取り組みが行われ、一部では組織改編や予算配分と評価とを結びつけて議論がなされている。

 また昨今では、このような法によって定められた公的評価の他に、大学ランキングのように外部機関が様々な評価を行っている。一般に、大学外の者は大学を直接的に把握することはできず、結果として情報公開の中の「価値付けとしての評価」の役割も必要不可欠である。大学は、このような利害関係者への「見え方」「見せられ方」をも想定した経営が求められている。

 わが国はあらゆる意味で大きな変革期を迎えている。大学は、自らを改革し、知識基盤社会としてのわが国の可能性を示すとともに、その社会をリードすることが求められている。これからは、大学セクター全体を視野に入れた大きな政策としての評価も考えなければならないだろう。大学の中から大学の外、そして大学を俯瞰してみるというように極めて大きな視座となるが、これからの大学は何をすべきか、大学の「新しい評価」を様々な視点から考えていきたい。


(大学の中の視点から)

・IR:大学内部に求められる評価 浅野茂(山形大学)

・研究者の業績評価の現状と課題に関する研究 

高谷徹(三菱総合研究所)林隆之(大学評価・学位授与機構)

・大学経営の効率性を高める方策の検討 

山崎その(京都外国語大学)、伊多波良雄(同志社大学)、宮嶋恒二(京都学園大学)

・OIST、科学技術大学のあり方を模索する大学 大竹茂行(沖縄科学技術大学院大学)


(大学の外の視点から)

・教育・研究水準を評価するための分野別基準の模索:学系別「参考例」の策定 

林隆之(大学評価・学位授与機構)

・博士人材データベースの構築と政策的役割 篠田裕美(科学技術・学術政策研究所)

・大学評価と市場化・社会的インパクト:大学ランキングの最新動向から 

藤井翔太(大阪大学)

・外部の視点からの学術データを用いた新たな大学のとらえ方(仮題) 

Anders Karlsson(Elsevier)


司会進行 齊藤貴浩(大阪大学)

コメンテーター 西出順郎(岩手県立大学)、田中弥生(大学評価・学位授与機構)


大阪大学 齊藤貴浩