イベント情報
について平成27年度第2回IR実務担当者連絡会(山形市)
■ 平成27年度第2回IR実務担当者連絡会(山形市)(H27.10.16)[戻る]
詳細な案内はこちら(PDF:197KB)をご覧ください。
平成27年10月1日
平成27年度第2回 IR実務担当者連絡会の開催について(第二報)
大学評価コンソーシアム
1.開催の主旨
現在、大学評価コンソーシアムでは、評価およびIRにおける実践知の収集と体系化を進めています。多くの大学でIRオフィスの設置や運用準備を行っていますが、何から始めればよいのか、具体的に何をすればよいのか困っている方も少なくありません。我々としても、処方箋を持っているわけではありませんが、「ある課題があったときに、どのようなデータや情報を集め、どのような操作(集計・分析)を行い、どのような方にそれを伝えれば、改善へと進むのか」ということをみなさんと共に考え、学んでいきたいと考えています。
IR実務担当者連絡会では、IRおよび大学評価の担当者間で現状把握・現状分析に関する実践事例を共有し、そこから自大学における評価・IR業務の向上につながる糸口や気づきをお持ち帰りいただければと考えています。今回は、三大都市圏を初めて離れ、山形県山形市で開催いたします。この連絡会も試行錯誤の段階にあるため、継続的なテーマ等に基づいた企画とはなっておりませんが、今回は、5件の評価・IRの実践事例の報告があります。特に現在進行中の取り組みも含まれますので、報告者と参加者でヒントを出し合えるような会になれば、と考えております。
2.日時・会場
平成27年10月16日(金)13:00-16:00
大学コンソーシアムやまがた ゆうキャンパス・ステーション(JR山形駅前)
http://consortium-yamagata.jp/?page_id=20#access
(山形市香澄町1-3-15山形むらきさわビル1階)
3.対象者
IRに興味があり大学評価や学務、経営企画等に関連する調査などに従事したことがある教職員やIR(現状把握・現状分析)に関する実践事例などに興味がある方。
4.定員
スタッフ込み30名程度
5.参加費
徴収しません。
6.注意
・「ここだけの話」的な雰囲気の確保のため、録音、撮影はご遠慮ください。
・運営で録音、撮影を行いますが、録音は報告者への提供用、撮影は小さくトリミングして、報告用のwebページの素材となります。
・レジュメは配布します。
7.タイムテーブル
13:00-13:05 趣旨説明
13:05-15:55 講演&ディスカッション
13:05-13:35「学内情報をIR業務に有効活用すたるための山形大学の取組について」
浅野 茂、福島 真司、鈴木 達哉(山形大学 学術研究院)
概要:本学では学内に散在する各種データをIR業務で有効活用するため、部局や部署の壁を越えて「大学のもの」として使うための規則整備等を行ってきた。本報告では、これら本学の取組に加え、米国のデータ取扱に係る規制や最新の動向、さらには国内大学における類似の取組み等を紹介し、今後の展開について参加者と討議したい。
13:35-13:50「データカタログ(試行版)の作成について」
大野賢一(鳥取大学 学長室IRセクション 学長特別補佐(IR担当))
概要:本学においてIR活動を推進するにあたり、学内に存在するデータの定義を統一することとした。そのために、学内のどの部署が、どのようなデータを保有し、どのような調査に対応しているのかを調査した。その結果、「データカタログ」を試行的に作成したので、その有用性について参加者と議論したい。
13:50-14:15「研究分野ごとの特性を考慮した論文数の補正に関する検討」
山本 鉱(九州工業大学 インスティテューショナル・リサーチ室)
概要:研究分野によって特性(論文の出やすさ、引用のされ易さ)が異なるため、 研究者の業績を公平に評価するためには、分野間の差を無くす必要がある。そこで本学における任意の期間のデータを基に、適切な補正方法と、その結果の妥当性を検討した。
14:15-14:25 休憩
14:25-14:45「IR実務担当者のための事例解説:中途退学防止についての文献レビューを意思決定支援につなげる方法」
橋本智也(京都光華女子大学 EM・IR部)
概要:日本では高等学校教育と大学教育のギャップに学生が対応できないことなどが原因で、大学からの中途退学が増加しており、その防止策の研究・実践は行われているものの、意思決定に活用されるに至っていない。本発表では、中途退学防止についての文献レビューを意思決定支援につなげる方法を、事例を通して解説する。
14:45-15:00「留年や退学をしてしまう学生と成績の関係について」
嶌田 敏行(茨城大学 大学戦略・IR室)
概要:留年や退学をしてしまう学生と成績の関係について調査を行った。理系学部については成績との関連性が認められた。どのような成績の学生が、どのように留年や退学に至るのかについて事例を報告したい。
15:00-15:10 休憩および質問・感想票記入
15:10-15:55 質疑応答・総合討論
・総合討論を行います。その際に、質問・感想票でのご質問をお受けします。
15:55-16:00 アンケート記入
8.スタッフ
浅野茂(山形大)、大野賢一(鳥取大)、小湊卓夫(九州大)、嶌田敏行(茨城大)、関隆宏(新潟大)、土橋慶章(神戸大)、藤原将人(立命館大)、藤井都百(名古屋大)、山本幸一(明治大)ほか
9.申し込み方法
大学評価コンソーシアムのwebサイトからお申し込みください。
http://iir.ibaraki.ac.jp/jcache/index.php
10.問い合わせ先
山形大学 企画部 浅野 茂
茨城大学 大学戦略・IR室 嶌田 敏行
11.謝辞等
○IR実務担当者連絡会の開催にあたり大学コンソーシアムやまがたおよび山形大学様には、会場の提供などお世話になります。
○ また、IR実務担当者連絡会の開催には、以下の資金も利用しています。
・平成27年度科学研究費助成事業(科学研究費補助金)基盤研究(B)
「大学の評価・IR機能の高度化のための実践知の収集・分析とその活用に
関する研究」 (課題番号:15H03469、研究代表者:嶌田敏行)
・平成25年度科学研究費補助金(学術研究助成基金助成金(基盤研究(C)))
「教学マネジメントにおける大学の有効性の研究」
(課題番号:25381083、研究代表者:小湊卓夫)
・平成25年度科学研究費補助金(学術研究助成基金助成金(挑戦的萌芽研究))
「日本の大学経営におけるデータに裏付けされた意思決定支援の適応可能性に関する研究」
(課題番号:25590223、研究代表者:浅野茂)
茨城大学 嶌田敏行