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米国IR事情勉強会(於:立命館大・朱雀) 

 米国IR事情勉強会(於:立命館大・朱雀)(H26.12.18)戻る



詳細な案内はこちら(PDF:186KB)をご覧ください。



1.開催の主旨

 昨今、我が国に於いても各大学でIR活動が積極的に展開されつつある。周知の通り、IRについては米国が先行しているが、高等教育の状況が異なるところで、そのまま概念導入を行っても困難が生じることは容易に推測される。我が国としては、後発の利を得るためにも米国のIRの実態を調査し、我が国の高等教育機関で役に立つ「考え方」や「実践テクニック」から日本型IRを模索する必要があるだろう。

今年の10月から11月にかけて、大学評価コンソーシアムのスタッフが科学研究費補助金の支援を受け、米国のIRオフィスや認証評価団体に訪問調査を実施した。大学評価、教学マネジメント、IE(Institutional Effectiveness)、意思決定支援、アセスメント、経営指標などのキーワードで米国のIR(Institutional Research)を読み解いていきたい。

やや速報的な要素はあるものの、今回の勉強会では米国のIR事情に関する報告を行い、参加者のみなさんとの質疑応答を通じて、日本型IRの構築へ向けたアイデアの整理や、ハウトゥの共有を図っていきたいと考えている。


2.日時・会場

平成26年12月18日(木)13:30~17:00

立命館大学朱雀キャンパス3階 304教室

http://www.ritsumei.jp/accessmap/accessmap_suzaku_j.html

(京都市中京区西ノ京朱雀町1)


3.対象

・IR担当者や、IRに興味があり大学評価や学務、経営企画等に関連する調査などに従事したことがある教職員のうち、積極的に質問等が行える方。

・大学のIRを支援することを生業とする業者の方で、米国のIR事情に興味があり、積極的に質問等が行える方。


4.定員

スタッフ込み25名(申し込み状況によっては30名程度まで増員する場合があります。)


5.参加費

徴収しません。


6.タイムテーブル

13:30-13:35 趣旨説明(小湊)

13:35-15:35 講演&ディスカッション

・米国で一般的な、リアルタイム質疑応答・補足スタイルで実施します。また、ハンドアウトの事前配布については検討中です。

※途中で割って入るリアルタイム質疑応答を行う場合、ハンドアウトを用いた先回り質問が入ってくると進行しにくいのですが、前回はハンドアウトがあった方がよかったという声も多かったので、検討させてください。なお当日の配布がない場合、後日、配布します。


13:35-14:15

九州大学 基幹教育院 准教授 小湊 卓夫

福岡大学 人文学部 准教授 佐藤 仁

「大学評価とInstitutional Effectiveness-IRの役割をめぐって-」

大学評価とIRの関係をIEというキーワードで読み解くために、南部地区基準協会(SACS)とIEと名の付くオフィスを持っているジョージア州立大学、エモリー大学(ジョージア州)、ヒューストン大学ダウンタウン校(テキサス州)への訪問調査を行い、内部質保証とIRをどう理解するかについての示唆を得た。


14:15-14:55

大学評価・学位授与機構 研究開発部 准教授 浅野 茂

「米国北東部地域の大学におけるIR・アセスメント業務の実際(仮題)」

メイン州立大学アーガスタ校の本田さんと開発したIR業務を4象限で整理する手法、意思決定支援を捉えるための理論枠組みを用いて、米国北東部に位置する大学で展開されているIR・アセスメント業務の実態について調査を行った。本調査では、データ作成及び提供者であるIRとアセスメント業務担当者双方へのヒアリングを行うことで、それぞれの部署の関係性と実際に実施している業務を把握した。さらに、データ利用者であるProvostにもヒアリングを行い、実際にIRとアセスメント担当者または部署が作成しているデータのうち、どういったデータが重視され、どのようにして意思決定に活用されているのかの情報を得ることができた。当日は、これらの調査結果を参加者と共有し、質疑応答を交えて討議を行いたい。


14:55-15:35

「ミネソタ州立の2大学におけるIR業務の実際と諸活動の数量的把握について」

茨城大学 大学戦略・IR室 助教 嶌田 敏行

鳥取大学 学長室IRセクション 学長特別補佐(IR担当)大野 賢一[大学評価室 准教授]

ミネソタ州立大学機構(MnSCU)の2大学において、教学マネジメントとIRの関係を調査する予定である(11/10-11/15)。ウィノナ州立大学でアセスメント業務の実際、ベミジ州立大学の両大学に於いては大学の諸活動をどのように数量的に捉え、大学の経営に活かしているのか等の調査を行なうので、それらの結果を報告したい。


15:35-15:45 休憩(質問・感想紙回収)

・うまく前のセッションでご発言いただけなかった方や、発言はできたものの確認しておきたいことがある方やコメントがある方は質問・感想紙にご記入ください。

15:45-16:45 質疑応答と討論

・なるべく全ての質問に回答します。(回答できなかった場合には後日大学評価コンソーシアムのweb上で回答します。)

16:45-17:00 情報交換タイム

・本勉強会の感想を参加者同士でお話しいただいたり、みんなの前で質問しづらかったことなどを講演者にご質問ください。

・配布したアンケートについてご記入ください。


7.スタッフ

浅野茂(NIAD-UE)、小湊卓夫(九州大)、佐藤仁(福岡大)、嶌田敏行(茨城大)、大野賢一(鳥取大)、藤原将人(立命館大)ほか


8.申し込み方法

左側の「会員専用」ページからお申し込みください。

11月12日(水)13:00からとなります。

※定員が少なめのため、同一機関から複数の方が申し込む場合、1週間後の19日13時以降からお願いします。(開催校をのぞく)


9.問い合わせ先

茨城大学 大学戦略・IR室 助教 嶌田 敏行

立命館大学 教学部 学事課 課長補佐 藤原 将人



○ この勉強会の開催にあたり立命館大学様には、会場のご提供などお世話になります。

○ また、調査に関しては、以下の資金も利用した。

・平成25年度科学研究費補助金(学術研究助成基金助成金(基盤研究(C)))

「教学マネジメントにおける大学の有効性の研究」

(課題番号:25381083、研究代表者:小湊卓夫)

・平成25年度科学研究費補助金(学術研究助成基金助成金(挑戦的萌芽研究))

「日本の大学経営におけるデータに裏付けされた意思決定支援の適応可能性に関する研究」

(課題番号:25590223、研究代表者:浅野茂)


茨城大学 嶌田敏行