CPUの選び方|中古・新品パソコン購入や修理時に知っておきたい基礎知識
パソコン選びで迷ったとき、「中古と新品どちらがいい?」「ノートパソコンでも快適に使える?」「修理して使い続けるべき?」そんな疑問のカギを握るのがCPUです。
このページでは、CPUの役割・スペックの見方・用途別のおすすめCPUを初心者にもわかりやすく解説。
中古パソコンや新品パソコンの購入時、また修理や買い替えを検討する際にも役立つ情報をまとめています。
パソコン選びで迷ったとき、「中古と新品どちらがいい?」「ノートパソコンでも快適に使える?」「修理して使い続けるべき?」そんな疑問のカギを握るのがCPUです。
このページでは、CPUの役割・スペックの見方・用途別のおすすめCPUを初心者にもわかりやすく解説。
中古パソコンや新品パソコンの購入時、また修理や買い替えを検討する際にも役立つ情報をまとめています。
✅ CPUの役割とは?
CPU(Central Processing Unit)は、パソコンの頭脳・司令塔です。
あなたが「クリック」「入力」「再生」などの操作をすると、CPUがそれを受け取り、計算・処理・命令を実行します。
主な役割:
• 命令の実行:ソフトやアプリの動作を制御
• 演算処理:計算や論理判断を高速に処理
• データの制御:メモリやストレージとのやり取りを管理
• タイミング調整:パソコン内部の動作を同期
命令の実行:ソフトやアプリの動作を制御
パソコンは、ユーザーが操作した内容(クリックや入力)に応じて、ソフトやアプリに命令を出して動かします。たとえば「Wordを開く」「動画を再生する」といった動作は、CPUが命令を受け取り、必要な処理を順番に実行することで実現されます。これが「命令の実行」で、パソコンの基本的な役割のひとつです。
演算処理:計算や論理判断を高速に処理
演算処理とは、数値の計算や「もし〜なら〜する」といった論理判断を行う機能です。CPUがこの処理を担当し、ゲームの動きや表計算、画像の加工などを高速にこなします。処理速度が速いほど、複雑な作業もスムーズに進み、パソコンの快適さに直結します。性能の差が出やすい重要なポイントです。
データの制御:メモリやストレージとのやり取りを管理
パソコンは、作業中のデータをメモリに一時保存し、完成したデータをSSDやHDDに記録します。この「データの制御」は、CPUがメモリやストレージと連携して行う重要な役割です。たとえば、画像編集中のデータを一時的に保持したり、保存ボタンでファイルを書き込むなど、裏側で常に動いています。
タイミング調整:パソコン内部の動作を同期
パソコン内部では、CPU・メモリ・ストレージ・グラフィックなど複数の部品が連携して動いています。これらがバラバラに動くと不具合が起きるため、CPUが中心となって「今はこの処理」「次はこの処理」とタイミングを調整します。これにより、画面表示や音声再生などがズレなくスムーズに動作します。
CPUの性能は、以下の要素で決まります
項目:コア数
内容:同時に処理できる作業の数(例:4コア、8コア)
重要度:高
項目:スレッド数
内容:仮想的な処理単位。マルチタスクに影響
重要度:高
項目:クロック周波数(GHz)
内容:1秒間に何回命令を処理できるか
重要度:高
項目:キャッシュ
内容:データの記憶領域。処理の効率に影響
重要度:中
項目:世代・型番
内容:最新世代ほど省電性・省電力
重要度:中
コア数:同時に処理できる作業の数(例:4コア、8コア)
CPUの「コア」は作業を同時にこなすためのエンジンのようなもの。コア数が多いほど、複数の処理を並行して進められます。たとえば、4コアなら4つの作業を同時に、8コアならさらに多くの処理が可能。動画編集やゲーム、配信など負荷の高い作業では、コア数が多いほど快適になります。
スレッド数:仮想的な処理単位。マルチタスクに影響
スレッドは、コアが同時に扱える作業の細かい単位。1コアにつき2スレッド処理できるCPUなら、4コアで8スレッドの並列処理が可能になります。これにより、複数のアプリを同時に使ったり、バックグラウンドでの処理もスムーズに。マルチタスク性能に直結する重要な指標です。
クロック周波数(GHz):1秒間に何回命令を処理できるか
クロック周波数は、CPUが1秒間に何回命令を処理できるかを示す数値で、単位はGHz(ギガヘルツ)。数値が高いほど処理速度が速く、アプリの起動やゲームの動作がキビキビします。ただし、周波数だけでなくコア数や世代とのバランスも重要です。高GHz=高性能とは限らないので注意。
キャッシュ:データの記憶領域。処理の効率に影響
キャッシュは、CPUがすぐに使うデータを一時的に保存する領域。これが多いと、必要な情報をすばやく取り出せるため、処理の効率がアップします。メモリよりも高速で、CPUの近くにあるため、細かい作業の積み重ねで差が出る部分。性能に直結するわけではないですが、あると快適です。
世代・型番:最新世代ほど省電性・省電力
CPUには「第○世代」や型番があり、世代が新しいほど処理効率や省電力性能が向上しています。たとえばIntel第12世代以降では、高性能コアと省電力コアを組み合わせた設計が主流。型番も性能の目安になるため、選ぶ際は世代と型番をチェックすることで、より快適なパソコン選びができます。
• Intel(インテル)
Core i3(入門)/i5(標準)/i7・i9(高性能)
安定性と互換性に優れる
• AMD(エーエムディー)
Ryzen 3/5/7/9
マルチコア性能に強く、コスパも高い
🟦 Intel(インテル):安定性と互換性に優れる
Intelは長年の実績があり、安定性と互換性に優れたCPUブランドです。Core i3は入門向けで事務作業やネット閲覧に最適、i5は標準的な性能で幅広い用途に対応。i7・i9は高性能モデルで、動画編集やゲームなど負荷の高い作業も快適にこなせます。多くのソフトやパーツとの相性が良く、安心して選べる定番です。
🟥 AMD(エーエムディー):マルチコア性能に強く、コスパも高い
AMDのRyzenシリーズは、マルチコア性能に優れ、同価格帯でより多くのコア・スレッドを搭載しているのが特長。Ryzen 3は入門向け、Ryzen 5は標準、Ryzen 7・9は高性能で、動画編集やゲーム配信にも強いです。価格に対する性能が高く、コストパフォーマンス重視の方におすすめのブランドです。
用途:Web閲覧・文書作成
おすすめCPU:Core i3 / Ryzen 3
理由:軽作業に十分
用途:動画編集・ゲーム
おすすめCPU:Core i5 / Ryzen 5以上
理由:高負荷に対応
用途:3D制作・配信
おすすめCPU:Core i7 / Ryzen 7以上
理由:処理速度・安定性が重要
• 冷却性能も重要:高性能CPUほど発熱が大きい
• メモリ・SSDとのバランス:CPUだけ良くても快適とは限らない
• ノートとデスクトップで型番が違う:購入時は注意
冷却性能も重要:高性能CPUほど発熱が大きい
高性能なCPUは処理能力が高いぶん、発熱も大きくなります。冷却が不十分だと動作が不安定になったり、寿命が縮まることもあります。BTOパソコンでは、冷却ファンやCPUクーラーの選定が重要で、静音性や冷却効率を考慮した構成にすることで、長時間の作業も安心して使えます。
メモリ・SSDとのバランス:CPUだけ良くても快適とは限らない
CPUの性能が高くても、メモリやSSDの容量・速度が不足していると、全体の動作が遅く感じることがあります。たとえばメモリが少ないと複数のアプリを同時に使うときに重くなり、SSDが遅いと起動や保存に時間がかかります。パーツ全体のバランスが、快適なパソコン環境には欠かせません。
ノートとデスクトップで型番が違う:購入時は注意
同じ「Core i5」や「Ryzen 5」でも、ノートPC用とデスクトップ用では型番や性能が異なります。ノート用は省電力・薄型設計が重視され、デスクトップ用は性能重視で発熱も大きめ。購入時には型番の末尾(例:U、H、Xなど)や世代を確認し、用途に合ったモデルを選ぶことが大切です。