教育思想史学会

第33回大会

9月16日(土)・17(日)


【会場】同志社大学 今出川校地(新町キャンパス)尋真館

【開催形式】対面 + オンライン(Zoom)


教育思想史学会第33回大会へのお誘い

 

教育思想史学会会長 西村拓生

 


今年も秋の大会のご案内をお送りする時期になりました。


京都の地下鉄でのマスクの着用率も少しずつ下がってきて、私たちは徐々に「日常」に戻りつつあるかのようにも見えます(もちろん、パンデミックで顕在化した問いを私たちは忘れてはなりませんが…)。今年の本学会の大会は、昨年に続いて同志社大学を会場に、基本的に対面で、しかし同時に、コロナ禍に対応したオンライン大会で拓かれた多様な参加のあり方を引き続き大切にすべく、ハイブリッド開催といたします。また、今年は(待望の?)懇親会も復活させるべく準備を進めております(どうか第9波が大きくなりませんように!)


懇親会の話が先になってしまいましたが、今年の大会について特筆すべきは、フォーラム三本にシンポジウムという、少々欲張った構成としたことです。


フォーラムは、まず、第19回教育思想史学会奨励賞をダブル受賞された森田一尚会員、川上英明会員に、それぞれ、フロムにおける「啓蒙」の問題、京都学派教育学における形成的表現と政治的実践の「亀裂」というテーマで、受賞後のご研究の最前線を語っていただきます。さらに藤井佳世会員にご登壇いただき、ハーバーマスのコミュニケーション論に関する積年のご研究の成果を聴かせていただき、議論します。


シンポジウムのテーマは「近代仏教と教育」。大正新教育や京都学派を想起するだけでも、近代日本の教育の実践と思想に対する仏教の影響は計り知れないものがあります。本学会ではこれまで、眞壁宏幹会員と渡辺哲男会員を中心にこのテーマのコロキウムが継続的に企画されてきましたが、今回、それを全体のシンポジウムとして展開・深化させることをお願いしました。


プログラムの詳細をご覧いただければ明らかなように、これら四つのセッションのテーマは、巧まずしていくつもの論点で交差し、響き合うものになっています。


コロキウムも六つ、いずれもこの学会らしいラディカルで魅力的な企画を出していただくことができました。


お送りするプログラムをご覧いただき、今年も多くの皆さまと、初秋の京都で、あるいはオンラインで、お目にかかり、多彩で闊達な議論ができることを願っております。


 プログラム概要