2017年(平成29年)釧路点字図書館作成点訳図書一覧


「「卓上四季 2016年9月」 北海道新聞社 1巻

 北海道新聞朝刊掲載のコラム。


「脳はあきらめない! 生涯健康脳で生きる48の習慣」 瀧 清之 2巻  日本人の平均寿命は世界一で84歳。だが長生きだけが我々の願いではない。健康寿命は74歳で亡くなる前の10年も自立した生活が送れない大きな原因のひとつに認知症がある。その予防には・・・


「水の精霊 purify the Earth 第Ⅲ部 呪術呪法」 横山 充男 7巻

 日本の歴史からその名を抹消された土蜘蛛族の血脈を継ぐ者たちが、呪術呪法により体制転覆を図る。浄化の力に目覚めた真人は陰謀に巻き込まれていく・・・ 。


「怪談狩りーー市朗百物語」 中山 市朗 全3巻

 モニターのノイズの中に映りこんだ拝む老女、六甲山を取材中にテレビのロケ隊が目撃した異様なモノ、無人の講堂から聞こえてくるカゴメ唄、遺体に肩を叩かれた納棺師の体験談など。一話読むごとに澱のような不安が、静かに、しかし確実に蓄積されてゆく。厳選した100話を収録。


「卓上四季2016年10月 」  北海道新聞社  全1巻


「幻影の手術室 --天久鷹央の事件カルテーー」  知念 実希人(ちねん みきと)  全5巻

 手術後のオペ室で起きた医師死亡事件。記録用のビデオに録画されていたのは、一人の麻酔医が「見えない誰か」と必死に格闘し、その末に絶命する場面だった。手術室は密室。容疑者は全身麻酔で身動きのとれない患者のみ。天才女医・天久(あめく)鷹央(たかお)は独自の調査に乗り出すが…。


「僕の好きな人が、よく眠れますように」  中村 航(こう)  全3巻

 東京の大学で研究をしている大学院生の僕と、北海道から来たゲスト研究員のめぐ(学生結婚して配偶者がいる)のせつなくてかわいい恋愛と、僕がバイト先で知り合った風変りな木戸さんとの交流の物語。


「運動の半年 つれづれノート28」  銀色 夏生  全5巻

 一念発起してスポーツクラブに通い始めた。そこは社会でも家でもない異次元空間。そして分かったのは・・・。銀色夏生が日々思うことを感性豊かに綴るつれづれノート28弾、2015年1月~2015年6月分を収録。


「思いあがりの夏」  眉村 卓  全4巻

〝いつもと違う、どこかがいつもと違う。そうだ交通信号に色がないではないか!″ テレビディレクターの北岡が変調に気づいたのは太陽がギラギラと照りつける夏も盛りのころだった。鬼才、眉村卓が描く幻想怪奇の世界! 表題作他「名残の雪」等4篇収録。


「水の精霊 purify the Earth 第Ⅳ部 ふた咲(ざ)きの花」  横山 充男  全7巻

 日本の歴史からその名を消された土蜘蛛族の血脈を継ぐ者たちが呪術呪法により体制転覆を図る。陰謀に巻き込まれた真人(まさと)が運命の一歩を踏み出したそのとき、地球上を浄化の風が吹き抜けて…。壮大なファンタジーの完結編。


「痣」  伊岡 舜(いおか しゅん)  全5巻

 真壁を引き止めるかのように、奥多摩分署内で連続美女冷凍殺人事件が発生。浮き足立つ署員の中で、ひときわ動揺している刑事がいた。2週間後、妻の命日を機に辞職すると決めている真壁修だ。被害者の左胸にあった木の葉のような印。それが、在りし日の妻の左胸にあった痣と酷似していたのだ。妻を殺した犯人は、死んだはずだった・・・。


「卓上四季 2016年11月」  北海道新聞社  全1巻

 その時々の話題(時期に沿った事柄について)の北海道新聞朝刊掲載コラム。


「NHK連続テレビ小説 あさが来た 上」  著者・青木 邦子  原案・古川 智映子  脚本・大森 美香  全5巻

   京都の豪商の家に生まれ、おてんば娘に育ったヒロインあさ。大阪で一、二を争う両替屋に嫁ぎ、「気前のいいボンボン」の夫に代わって商いを学び、持ち前の前向きさで多くの人の助けを得ながら事業を成功させていく。


「螢草」  葉室 麟  全4巻

 切腹した父の無念をはらすという悲願を胸に女中奉公をする16歳の菜々。しかし、当主の風早市之進が罠にかけられ、その首謀者が父の仇敵だと知った菜々は、一世一代の勝負に挑む―――極上の時代エンターテイメント。


「クリーピー・スクリーチ」  前川 裕  全5巻

 琉北大学の職員 島本は学生の御園百合菜から指導教授のセクハラの相談を受けた。だが百合菜は大学の女子トイレで惨殺死体となり発見される。事件は女子学生連続殺人へと発展していく・・・。


「高砂 --なくて七癖、あって四十八癖」  宇江佐真理  全4巻

 懸命に生きる男と女の縁(えにし)を描く。人情時代小説。


「花匂う」  山本周五郎  全4巻

 幼なじみの多津が嫁ぐ相手には隠し子がいる。それを教えてあげようとして初めて、直弥は自分が多津をずっと愛していたと気づく。だから隠し子のことは告げることはできない、中傷になるから…。二人の人生の深い味わいを感傷的に語りかけた「花匂う」。ほかに「矢押の樋」「椿説女嫌い」「蘭」など全11編を収める。


「スピードチェック! 介護福祉士一問一答問題集 '16年版」   監修 亀山幸吉  編著 コンデックス情報研究所  全7巻

 介護福祉士の長年の過去問題の分析結果に基づき、予想問題を作成。気軽に読んで要点をまる暗記しよう。


「遠藤周作怪奇小説集」  遠藤周作  全5巻

 恐怖と戦慄におののきながらも、否応なくその世界にひきずり込まれてしまう。興味津々の傑作怪奇小説。フランスのルーアンで経験した「三つの幽霊」他14編を収録。


「ひとりでも生きられる」  瀬戸内寂聴 全4巻

 愛がなくては生きていけない、そして滅びることのない愛もまた存在しない。純粋さゆえに、より愛し、より多く傷ついた著者の半生を振り返り、生きること、愛することの意味をすべての女性に優しく説く永遠の名著。妻と夫とは、人を愛することはなど、男と女の本質に迫る数々の名言やジャンルを問わない交友関係のエピソードも満載。


「小さな経営論 ――人生を経営するヒント――」  藤尾 秀昭  全1巻

 経営は会社だけのものではない。私たちは自分をつくり、自分の人生を経営しなければならない。若い社員向けに話した講話録をもとにまとめる。


「考えすぎない」  本多 時生(ときお)  全3巻

 私たちの日々の悩みは、ほとんどが“考えすぎ”を原因としている。そんな“考えすぎるクセ”を改善すれば、もっとラクに生きることができるはず。本書では本多時生がさまざまな状況での“考えすぎない”方法を紹介。考えすぎずに生き、もっと幸せになる。 「大人の時間 下巻」  五木 寛之  全4巻

 家庭を超えて大人の男と女が歩み入る危険な成熟の領域。 「風の渚」  西村 寿行  全4巻

 密出国を謀った2人のソビエト領事館員が海上保安庁に逮捕された。だが、何者かの圧力によって2人は釈放され、それに反対した海上保安庁の人間が次々に殺される。海上保安庁最大の危機に関守充介は敢然と立ちあがった。渚シリーズの第4弾。


「龍神の女(オンナ) --内田康夫と5人の名探偵」  内田 康夫  全4巻

 大学教授の和泉は和歌山の秘湯龍神温泉で奇妙な子守歌を口ずさむ女性と遭遇する。山道で転落したタクシー運転手が死の直前残した「あの女」とは彼女のこと? 和泉は疑惑をいだくが、やがて事故が他殺と判明する・・・。龍神様につれられて遠い国へ 妖しい旋律が山間にこだまするとき! 浅見光彦をはじめ、名探偵5人の推理が楽しめる短編集。


「不屈に生きるための名作文学講義――本と深い仲になってみよう」  大岡 玲  全4巻

 弱き人間が生き延びるための痛快!「名作文学」のトリセツ全25講義


「刑事のまなざし」  薬丸 岳  全5巻

 ぼくにとっては捜査はいつも苦しいものです。10年前、通り魔によって幼い娘を植物状態にされた夏目信人が選んだのは刑事のみちだった。虐待された子、ホームレス殺人、非行犯罪。社会のひずみで苦しむ人間たちを温かく、時に厳しく見つめながら真実を探り出す夏目。何度読んでも涙がこぼれる。著者真骨頂の7編の連作ミステリー。


「ハイハイからバイバイまで --田島のおばあちゃんとぼくのヘンテコな二人暮らし」  山田 善し  全2巻

 ハイハイして出会って、いつかはバイバイする日がくる。祖母から孫へと受け継がれる、無償の愛の物語。善し少年とおばあちゃんのの日常が楽しく、懐かしい気持ちになれる1冊です。


「もう時効だから、すべて話そうか ーー重大事件ここだけの話ーー」  一橋 文哉  全6巻

殺人、未解決事件や闇社会が絡んだ経済犯罪をテーマに、これまで語ってこなかった事件の以外な真相や、取材のとっておきのエピソードが披露する。 グリコ森永事件、3億円事件」、宮崎勤連続幼女誘拐殺人、渋谷セレブ妻バラバラ殺人、尼崎連続変死、餃子の王将社長射殺、世田谷一家惨殺・・・。


「シックスコイン 闇の魔弾」  渡辺 裕之  全6巻

 日本を守るため戦国時代より続く秘密結社?守護六家”の活躍を描いた「シックスコインシリーズ」。アジアを舞台に繰り広げられるストーリーが現在の中国と台湾の中台統一という問題まで絡んでくる。


「明日にトライ!リーチマイケル物語」 ひろはた えりこ 全2巻

 日本人「リーチマイケル」誕生の物語。ラグビーワールドカップ全日本キャプテン、リーチマイケルの28年間の軌跡。ラグビーのメッカ、ニュージーランドで生まれたマイケルは5歳でラグビーを始めた。ラグビーはマイケルをニュージーランドから日本へと導いていく。


「爪と目」 藤野 可織 全2巻

「爪と目」ーー3歳の女の子が見、感じた大人の身勝手さ。「しょう子さんが忘れていること」--死を目前にした老女の妄想。「ちびっこ広場」--わが子が受けた恐怖を取り除こうとする母親。その母親が何にも変えられないわが子の大切さを感じる。


「『行動できない人』の心理学」 加藤 諦三 全3巻

 自信は行動することでついてくる。上手さや正しさを求めるな。他人をけなす人はおびえている人である。あるがままに安住できないのはなぜか。など、さまざまな人間の心理を解説。


「最後の医者は桜を見上げて君を想う」 二宮 敦人 全6巻

 あなたの余命は半年ですーーある病院で医者・桐子は患者にそう告げた。死神と呼ばれ、彼は、「死」を受け入れ、残りの日々を大切に生きる道もあると説く。だが、副医院長・福原は奇跡を信じ最後まで「生」を諦めない。対立する二人が限られた時間の中で挑む戦いの結末とは?


「卓上四季 2016年12月」 北海道新聞社 全1巻


「魔法の快眠術 眠りながら夢がかなう」 佐藤 富雄 全2巻

 理由もないのに疲れを感じる、やる気が出ない・・・。本書の眠りを実践すれば、現代人のこんな悩みは一気に解消。潜在能力を覚醒させることで成功が近くなり、心も体もスッキリ若返る。


「華氏451度」 レイ・ブラッドベリ  全5巻

 焚書官モンターグの仕事は、世界が禁じている“本”を見つけて焼き払うことだった。本は忌むべき禁制品とされていたのだ。だが、ふとした拍子に本を手にしたことから、モンターグの人生は大きく変わってゆくーーSFの抒情詩人が、現代文明を風刺した不朽の名作。


「卓上四季 2017年1月」 北海道新聞社  全1巻


「痛くない死に方」 長尾 和宏 全2巻

 痛いのが怖い、全てのひとに。「先生、思ったよりずっと楽に逝きました」 がん、認知症、心不全、肺炎…。2000人を看取った医師が明かす、今まで誰も言わなかった‘痛くない’‘苦しくない’人生の終わり方とは?


「Sの継承(上)」  堂場 瞬一  全5巻

 被害者80名におよぶ毒ガス事件が勃発。現場で発見された死体は、1963年、東京五輪前夜に警察のマークをすり抜け計画されたクーデターへと繋がっていた――。


「Sの継承(下)」  堂場 瞬一  全5巻

 ネット掲示板で国会議員総辞職を求める謎の人物「S]。毒ガスを盾に国会議事堂前で車に立てこもったSの背景を警視庁捜査一課特殊班の峰脇が探ると…。


「卓上四季2017年2月」  北海道新聞社  全1巻

 その時々の話題(時期に沿った事柄について)の北海道新聞朝刊掲載コラム。


「机の上の仙人 机上庵志異」 佐藤 さとる 全2巻

 童話作家の机の上に突如あらわれた一軒の小さな家。主は およそ二寸(約六センチ)余りの小さな仙人、名は机上庵方寸。机上庵先生が語るのは、奇妙奇天烈、摩訶不思議な話の数々。はたして机上庵方寸とは何者だろうか。中国の奇譚集「聊斎志異」をもとに、佐藤さとるが描く机上のファンタジー。


「大地 (一)」 パール・バック  小野寺 健 訳  全7巻

 苦しい生活の中、ただひとつワンルンを支えていたもの――大地。土を愛し、土に生きる中国の民衆の姿を、一代で大地主に駆け上がったワンルンとその一家を通して描き出す「大地」「息子たち」「家」の三部作の第一部。これによってパール・バックはピューリッツァ賞を受けた。


「私のはじめての事件」 アネット・ルーム  堀内 静子 訳  全6巻

 専業主婦のクリスは、生きがいを見つけようと、一念発起し地元の新聞社に就職した。ところが思いがけない事件の渦中に・・・。殺人事件とちょっぴり危険な恋をウィットたっぷりに描いている。


「怪談恐山(恐怖箱)」  高田 公太  全3巻

 母親を早くに亡くして父親の手で育った少女が父親の暴力にも泣かされてたが、中学卒業と同時に町工場で働くようになってからめきめきと美しくなり仲間にも可愛がられて過ごすがある時から出社しなくなり、工場に現れるようになる。誰かが呼んでも返事をしないでスーと消える。仲間が何日かして訪ねていくと死んでいた。


「『暮しの手帳』とわたし」  大橋 鎮子  全3巻

 戦後間もなく「しずこさん」は、のちの名編集者花森安治と出会い、暮しがもっとおしゃれに豊かになるアイデアを集めた雑誌「暮しの手帖」を創刊。激動の昭和を駆け抜け、戦後の暮らしの復興に灯をともし続けた「しずこさん」、93年の物語。


「清く正しく、殺人者」  赤川 次郎  全4巻

 コーディネート社長の氷川呈一、かつての殺し屋だった。ある事件をきっかけに足を洗うが、女子高生の愛娘沙織の周囲に何者かの殺意を感じ始める。なぜ沙織は狙われているのか。娘を案じる氷川に殺意と悪意に満ちた影が忍び寄る。予測不能な展開と衝撃のラスト。


「絆回廊 新宿鮫10」  大沢 在昌  全7巻

 事件に、中国残留孤児二世の犯罪グループ、金石が登場。20年以上の服役から帰還した大男が、新宿に「因縁」を呼び寄せ、血と硝煙の波紋を引き起こす!


「へろへろ 雑誌『ヨレヨレ』と『宅老所よりあい』の人々」 鹿子 裕文 全3巻

 お金のないことがあんたはそんなにはずかしいことかね。僕たちは老人ホームに入らないですむための特別養護老人ホームを作ります。お金も権力もない老人のためのホーム。


「闇の守り人」 上橋 菜穂子 全4巻

 女用心棒バルサは、25年ぶりに生まれ故郷に戻ってきた。おのれの人生の全てを捨てて自分を守り育ててくれた、養父ジグロの汚名をそそぐために。雪の峰々の底に広がる洞窟を抜けていく彼女を出迎えたのは…。


「ムハマド・ユヌス自伝 上」 ムハマド・ユヌス  全4巻

 貧しい人に無担保でお金を貸し、それを元手に事業を始めさせ、経済的に自立するよう支援するーー「マイクロクレジット」はバングラデシュで始まり、世界中の貧困撲滅に大きく貢献した。ノーベル平和賞を受賞したユヌスとは、どのような人物なのか? 常識と偏見を覆すアイデアを現実化する実行力に大きな勇気をもらえる。


「アクアマリンの神殿」 海堂 尊  全6巻

 長い眠りから目覚め、未来医学探求センターで暮らす少年アツシ。やがて過酷な運命が次々とアツシを襲う。先端医療の歪みを描く、青春ミステリ長編。


「銀色の恋人」 タニス・リー  全7巻

 エレクトロニック・メタルズ社が試作した人間そっくりのロボット、シルヴァー。彼はありとあらゆる歌をかなで、人々は心ゆさぶるその歌をきそって聞きたがった。エレクトロニック・メタルズ社にとっての誤算は、シルヴァーに恋する少女が現れたことだった。物語の名手が紡ぎだす、少女とアンドロイドとのSFラブロマンス。


「卓上四季 2017年3月」 北海道新聞社  全1巻

 社会の出来事を紹介しながら記者の思いをつづる北海道新聞朝刊に掲載されている短評。

 今月は6年前の東日本大震災後のせつない思い、森友学園への国有地売却の怒り、政府(首相)への不信感。雪崩で若い命がうばわれた悲しい出来事等が掲載されている。


「虹の岬」 辻井 喬  全4巻

 トップの座を目前に住友を去った著名な経済人にして一代の歌人川田順と、短歌の弟子である京大教授夫人俊子の灼熱の恋。戦後の日本を背景に香り高く描いている。


「新装版 悪霊列伝」  永井 路子  全7巻

 悪霊は魂の中に棲む――呪われてしまった権力者はいかなる生き方をするのか? 悪霊に苦悩する者、悪霊を利用する者、平安の公家社会に横行した悪霊の系譜をたどりながら日本人の裏精神史に迫る連作歴史人物評伝。解説・宮部みゆき。


「第2段階レンズマン (レンズマンシリーズ3)」  著者 E.E.スミス  訳者 小西 宏  全7巻

 グレーレンズマン、キニスンは、銀河文明の敵ボスコーンの本拠、惑星ジャーヌボンを撃滅したが、意外にも敵は超空間チューブを通じて、地球に大攻撃をかけてきた。第2段階レンズマンに成長したキニスンは、冷血異生物の同志ナドレックや恋人クラリッサの協力を得て、第二銀河系の奥へと潜入する。


「全ての病気は「口の中」から! ――歯が痛くなる前に絶対読む本」  森永 宏喜(ひろき)  全3巻

 全ての病気の原因となる歯周病は本当に恐ろしい。糖尿病、動脈硬化、認知症、脳卒中、心筋梗塞も!歯ぐきから血が出たら大病の前兆!成人の8割が罹患している「歯周病」。「口の中」の血管から侵入した毒素は腸内へと至り、全身にさまざまな病気をもたらします。


「心霊探偵 八雲10 魂の道標(みちしるべ)」  神永 学  全6巻

 左目を傷つけられ、八雲は死者の魂を見る力を失ってしまった。そんな中、唯一の肉親である奈緒が幽霊に憑依された状態で行方不明にある。奈緒を探す鍵はマンションで多発する心霊現象にあるらしいのだが・・・?


「銀婚式」  篠田 節子  全6巻

 証券会社のNY本部で多忙をきわめていた高沢は妻と離婚、会社も破綻する。転職した地方の無名大学で彼の前に現れたのは学部長秘書の清楚な女性だった。もがきながら生きるビジネスマンの仕事と家族を描き、万感胸に迫る傑作。


「ルイ君とロボット」  大森 馨(けい)  全2巻

 ある日突然、父さんが家にロボットを連れてきた! 小学生のルイ君は大喜び。楽しい毎日が過ぎていきます。でもやがてお別れの時が・・・。子供たちとロボットの交流を生き生き描く表題作のほか、ちょっとだけ大人になった子供たちに読んでほしいロボット誕生秘話を収録。


「卓上四季 2017年4月」  北海道新聞  全1巻

 米大統領がアフガニスタンに爆弾を落とし、多数の子供たちが犠牲になった/一方、日本の政治家は、失言で大臣を辞職するおそまつ/14才中学生のプロ棋士が大活躍しこれからが楽しみである。


「終幕のゆくえ」  眉村 卓  全4巻

 人生の黄昏時を迎えた者たちに訪れる奇妙であやしい出来事。全編書下ろしで贈る珠玉の二十の物語。


「キトラ ボックス」  池澤 夏樹  全6巻

 奈良天川村ートルファンー瀬戸内海大三島。それぞれの土地で見つかった禽獣葡萄鏡。藤波三次郎は国立民族学博物館研究員の可敦(カトゥン)に協力を求める。ウイグルから来た彼女は銅剣とキトラ古墳の天文図は同じだと見抜く。謎を追って、大三島の大山祗 (おおやまづみ)神社を訪れた二人は何者かの襲撃を受ける・・・。


「王女の男 上」  著者 キム・ジョンミン他  訳者 金 重明(キム・チュンミョン)  全5巻

 朝鮮王朝の第5代王・文宗(ムンジョン)の時代、王座を狙う首陽大君(スヤンテグン)は長女のセリョンを重臣キム・ジョンソの息子、スンユに嫁がせたいと縁談をもちかける。好奇心旺盛なセリョンは、スンユが従姉の敬恵(キョンヘ)王女の講師を務めると知り、王女になりすまして講義を受ける。事情を知らないスンユは次第にセリョンに惹かれていくが―――。


「不良品 オレは既製品じゃない!」  宇梶 剛士  全2巻

 複雑な家庭環境に育ち、両親、教師等に反抗し、ある事件を機に2000人の暴走族の総長となる。傷害事件を起こし、少年院送りとなったが、チャップリンの自伝本と出会い、俳優となる決意をする。宇梶剛士が自身の生き様を正面から向きあい率直に語る感動のノンフィクション。


「娘と私の時間」  佐藤 愛子  全3巻

 怒り、嘆き、悲しみ、ときに突っ張り合い‥‥娘の成長するさまをユーモアを込めて書いている。「娘と私の部屋」に続くさわやかエッセイ集の第2弾!!


「三つの悪夢と階段室の女王」  増田 忠則  全4巻

 行政書士の斉木にかかってきた不穏な電話。男は斉木の娘を誘拐したと告げ、返してほしければ、指定の場所に来るように命ずる。要求を受け入れた斉木は、誘拐犯が衆人環視のなか、ビルの屋上から飛び降りようとしているのを目撃した。その場で斉木に突き付けられた理不尽な要求とは・・・?


「自分を「認めてもらう」コミュニケーション術」  和田 秀樹  全2巻

 心が健康になり、強い自信につながり、仕事のパフォーマンスが上がると期待できる考え方や行動を通して、心理学の立場から心を元気に保てる「認められ方」のテクニックや考え方を提案している。


「光と影」  渡辺 淳一  全4巻

 戦場で腕に銃創を負った二人の兵士。軍医は、一人の腕は切断したが、ふとした思いから、もう一人のそれは残した。そんなほんの偶然が両者の明暗を分け、市井の人となった前者は悶死し、軍に残った後者は陸相、首相へと上り詰めた――。実際の出来事をもとに描いた表題の直木賞受賞作など、傑作小説四編を収録。


「薬のやめどき」  長尾 和宏  全3巻

 高血圧の薬。糖尿病の薬。コレステロールの薬。骨粗鬆症の薬・・・。薬の種類が増えるたびに、体調が悪くなっていませんか? 医療には「やめどき」という概念があること自体、ほとんどの医者が知らない。本書は、本邦初の「薬のやめどき」から、長生きと健康について指摘した本である。



「ザ・ミステリーズ2017 ――推理小説年鑑――」  日本推理作家協会  全10巻

 選び抜かれた “最強”の短編ミステリー。娘はなぜ、母親の死を隠し通せたのか? 病院の受付にいる女性を監視するように刑事から頼まれた男。いつしか自分がストーカー化していく・・・。短編ミステリー11本がこの一冊に。


「楽園のカンヴァス」  原田 マハ  全6巻

 美術館のキュレーターが見たルソーの名作「夢」は本物かにせものか。ライバルとの真贋判定が始まる。山本周五郎賞受賞作。


「氷血 警視庁「女性犯罪」捜査班警部補・原麻希」  吉川 英梨  全5巻

 北海道に帰省中だった原麻希一家は、札幌市内の公園で氷漬けの女性の死体を発見する。捜査を開始した麻希は警察官を志すきっかけとなった北海道警の滝正義警部と再会するも、その姿は変わり果てていた――。


「卓上四季 2017年5月 北海道新聞コラム」  北海道新聞社  全1巻

 国会の閉会を前にして「共謀罪」(組織犯罪処罰法)が十分な審議がないまま、衆院を通過した。「森友・加計問題」閣僚や議員の問題発言も多い「安倍一強」。批判もあるが有権者の無関心が本当は一番恐ろしい。


「孤高のメス 死の淵よりの声」  大鐘 稔彦(おおがね なるひこ)  全6巻

 練達の外科医、当麻鉄彦のもとに末期ガンの患者が訪れ、苦慮の末選択した抗ガン剤が劇的に効く。折しもその頃、日本ガン治療学会では、「ガンと戦うな」と唱える菅元樹の発言をめぐり、シンポジウムが紛糾する。


「老いを照らす」  瀬戸内寂聴  全3巻

 誰にも逃れることのできない老いと死。せめてできる限り、美しく老い、死のうではありませんか! 90歳をこえてなお、明るく、前を向き、胸を張って生きる寂聴尼による、聞くだけで気が休まる、心がずっと軽くなる法話・講演傑作選。


「長編推理小説 日美子の魔家族」  斎藤 栄  全4巻

 日美子と有里江と邦香の仲良しトリオ。有里江の姉・左千子の失踪、邦香の父・郁夫との交際。行方を探す三人は郁夫の借りた別荘へ。そこで郁夫の死体を発見するが、死体は消失。左千子は、郁夫は何処へ? そしてさらなる怪事件が・・・


「西の魔女が死んだ 梨木香歩作品集」  梨木 香歩  全3巻

 中学に進んだまいは学校へ行けなくなった。季節が移り替わるひと月あまり、魔女の家系だったという田舎のおばあちゃんのもとで過ごすことになる。まいは魔女修行をすることになるが・・・。


「卓上四季 2017年6月 北海道新聞コラム」  北海道新聞社  全1巻

 地球の自然環境が徐々に破壊されてきている、人間の傲慢さが招いたことだが。ある国では「自国だけが良ければいい」と「パリ協定」から離脱してしまった。わが国の首相は、お友達の学校の便宜を「御威光」をふりかざして行なっている。三猿で国民は良いものか。


「ししりばの家」  澤村 伊智(さわむらいち)  全5巻

 夫の転勤に伴う東京生活に馴染めずにいた笹倉果歩は、ある日幼馴染の平岩敏明と再会する。家に招かれ彼の妻や祖母を交流していく中で果歩の心は癒されていくが、平岩家にはおかしなことがあった。さあさあという不快な音、部屋に散る不気味な砂。怪異の存在を訴える果歩に対して、彼は異常はないと断言する。果たして本当に、平岩家に怪異は存在するのか――。


「福も来た (パンとスープとネコ日和)」  群 ようこ  全3巻

 ミネストローネ、チキンのスープ、たまごサンド、アボカドサンド、店に足を運んでくれた方々に喜んで食べてもらえるよう、アキコは体育会系で気持ちの優しいしまちゃんとふたり、マイペースで店を営んでいる。愛猫のたろちゃんを失った悲しみを抱えつつも、周りの温かい応援に支えられ、日々を大切に生きています。ドラマ化もされ、ロングセラーにもなった「パンとスープとネコ日和」の第二弾。


「私家版」  著者;ジャン・ジャック・フィシュテル  訳者;榊原 晃三(こうぞう)  全4巻

 本が凶器となる犯罪。ページに毒が塗られる事もなく、ましてや鈍器として使われるわけではもちろんなく、その存在こそが凶器となる・・・ 「エル」読者賞、ジョワンヴィル市シネレクト賞、フランス推理小説大賞受賞。


「境遇」 湊 かなえ 4巻

 政治家の妻で絵本作家になった陽子、新聞記者の晴美、二人は幼少の時に親に捨てられ養護施設で育った。ある日、陽子の息子が誘拐され、「真実を公表しろ」と脅迫状が届き、陽子達が調べて辿り着いた「真実」と犯人の関係は・・・。


「ムハマド・ユヌス自伝 下」 ムハマド・ユヌス&アラン・ジョリ  訳者 猪熊弘子 4巻

 社会問題を解決しながら経済的リターンを得る「ソーシャル・ビジネス」によって、貧困のない世界は実現するのか? 小さな村で産声をあげたグラミン銀行。貧しい人向けの住宅ローンや健康保険といった新事業を次々に立ち上げ、ヒラリー・クリントンら有力者の支持を得るまでに大きく飛躍していく。人間が持つ能力を信じ果敢にチャレンジし続けたユヌスの半生。


「人生の99.9%の問題は、筋トレで解決できる!」 Testosterone(テストステロン) 1巻

 フォロワー数急増中のツイッターのカリスマ。待望の書下ろし!モテる・自信がつく・人間関係がうまくいく。無敵の「筋トレ思考」で人生を勝ち抜け。


「星の岬 上」 原田 康子 4巻

 札幌の青年弁護士・江本忍が美しい女性に出会い心を奪われてしまった。その女性涌谷祐子にひと目惚れした忍は自らの愛を貫くべく、彼女の持つ不可解な過去の迫ろうとする。


「笑うハーレキン」 道尾 秀介 5巻

 会社も家族も失い、川辺の空き地に住みついた家具職人・東口。仲間と肩を寄せ合い生活しているところに、謎の女・奈々恵が飛び込んできた。たくらみとエールに満ちた傑作長編。


「櫻子さんの足下には死体が埋まっている 蝶の足跡」 太田 紫織 5巻

 北海道・旭川。高校生の僕、正太郎は、姿を消した櫻子さんを捜し、担任の磯崎先生たちと九条邸を訪れた。主が不在の屋敷はひっそりと静まり返り、家族写真が無くなっていた。不安を抱え、僕らは櫻子さんが向かったと思われる層雲峡を目指すが・・・


「四年霊組こわいもの係」 床丸 迷人 3巻

 あさひ小では、4年1組4番の子が「こわいもの係」になる決まりがある。始業式の日、1年上の麗子先輩に呼び出され、「四年霊組」に案内された友花・・・。友花が出会うちょっと怖くて、すごくおもしろい事件とは!?


「海ちゃん、おはよう」 椎名 誠 4巻

 突然舞い降りた愛らしい天使、海ちゃんをめぐり、悪戦苦闘する新米パパと新米ママ。張り切りすぎ気味の二人のおばあちゃん。筆者の実体験を基に描く、しみじみ温かい育児物語。気持ちがほっこり暖かくなります。


「両隣の新妻(力づくの情辱)」 相馬 哲清 4巻

 最初左隣りの若妻麻里と出会い、深い関係が出来た男・高森考司。その二人の関係に興味を持った右隣りのみきという熟妻とも関係ができる。さらにみきの妹・あやの、高校生だが姉のところにきていて、姉と考司の関係を知り、姉を助けようとして逆に考司との関係ができる。三人の女を翻弄する考司の性のすごさ。


「卓上四季 2017年7月」 北海道新聞社 1巻

 ノーベル平和賞を受けた中国の劉暁波氏、日本の現役医師(105歳)日野原重明氏が亡くなった。両者の功績は大きい。相模原市の障害者施設の殺傷事件からもう1年が経つ。社会の差別が根強くある。また、相変わらず安倍首相は「安倍一強」に頼り、加計学園問題等に口をつぐんでいる。国会議員、健、市町村議員のスキャンダルが続く。日本には政治家はいるのか。


「銀杏堂」 橘 春香 2巻

 骨董屋のおばあさんが話してくれた14の冒険。「歴史や思い出こそ、人生の宝になるんだよ」 おばあさんが聞かせてくれたのは、骨董品ひとつひとつに秘められたすばらしい冒険物語でした。


「潔白」 青木 俊 4巻

 30年前に小樽で発生した母娘惨殺事件に前代未聞の再審請求がおこされた。すでに執行済みの死刑がもし誤判だったら国家は無実の人間を殺めたことになってしまう。司法の威信をかけた攻防の行方は・・・。


「おおかみと7ひきのこやぎ(世界名作ファンタジー1)」 平田 昭吾 1巻

 子どもを気づかう母の愛の偉大さをたたえ、また子どもたちが母のいいつけをよく守ることの大切さを教えた教訓話。


「おおきなかぶ(世界名作ファンタジー47)」 平田 昭吾 1巻

 とてつもなく大きなかぶができて、おじいさん一人ではとても抜けず、おばあさんや犬や猫までもいっしょになって引っ張って、という展開がとてもユーモラスです。


「かちかちやま(世界名作ファンタジー14)」 平田 昭吾 1巻

 うさぎとたぬきのユーモラスなやりとり。しかしその背景には厳しい暮らしの中で作物を育てる農民の姿が見え隠れしています。


「おやゆびひめ(世界名作ファンタジー7)」 平田 昭吾 1巻

 アンデルセンが生涯失うことのなかった子供の心、自然を愛する心、思いやりの心がメルヘンの世界でみごとに表現されています。


「かぐやひめ(世界名作ファンタジー26)」 平田 昭吾 1巻

 美しくロマンチックな作品世界。ドラマチックな展開・・・。日本人が愛しつづけてきた気持ちが、よく理解できるように思えます。


「さるかにばなし(世界名作ファンタジー18)」 平田 昭吾 1巻

 さるがかにのおかあさんをだましておにぎりをとりあげました。さるは何でもひとりじめしようとします。それを聞いておこったはち、くり、うすは力を合わせてさるをこらしめます。


「しらゆきひめ(世界名作ファンタジー5)」 平田 昭吾 1巻

 世界で一番美しいしらゆきひめ。おきさきの魔女にお城を追い出され、7人の小人たちに助けられます。しかし、だまされて毒リンゴを食べてしまいました。そしてすてきな王子さまは?


「小公女(世界名作ファンタジー9)」 平田 昭 吾 1巻

 セーラは7歳でおとうさんとわかれてロンドンの学校にはいりました。11歳の時、おとうさんの会社が倒産してしまいます。セーラはお金持ちの時も、貧しい時も変わらずやさしい心を持っていました。


「したきりすずめ(世界名作ファンタジー12)」 平田 昭吾 1巻

 やさしいおじいさんはすずめを助け、家に連れて帰り、かわいがっていました。よくばりなおばあさんは作った糊を食べたすずめをおいだします。


「白鳥のみずうみ(世界名作ファンタジー16)」 平田 昭吾 1巻

 悪い魔法つかいに白鳥にされてしまったオデットひめ。夜だけ人間にもどれます。ジークフリート王子はオデットひめを助けるため魔法つかいと戦います。二人の愛の物語。


「運命の風連湖」 斎藤 栄 4巻

 かつて神奈川県警の鬼警部として名をはせた星月源吾は、退職して悠々自適。妻の冴子と旅行を楽しむはずだったが、行く先々で難事件に遭遇する事に・・・。北海道、沖縄、横浜、軽井沢を舞台に、退職刑事夫妻の活躍を描く連作ミステリー。源吾たちがドライブ中、急病人が出たと助けを求める青年。その青年がいきなり彼らをナイフで脅す。ついで一同を驚かす変死体の出現・・・。


「猟犬の旗」 芝村 裕吏 4巻

 日本の誇る情報機関(便宜上「イトウ家」と呼ばれる)、そこには使役される猟犬(スパイ)がいる。外国人にもかかわらず、不本意ながら猟犬となった男が休暇を取ったその日、日本のまどろみは崩壊した――。関西国際空港に新宿駅、日本の主要都市で起きる爆弾テロに銃撃テロ。外国人の反乱に男が動く。猟犬は、どの旗に忠誠を誓うのか?


「読む筋トレ」 森 俊憲 3巻

 一日5分で人生を変えるお手軽メソッド。やる気に火をつける! ぐうたら脳に効く!


「いきていてこそ」 堀江 菜穂子 1巻

 脳性マヒとたたかう、22歳の“声なき詩人”堀江菜穂子さん。わずかに動く指先を使って「筆談」で紡がれた詩は2000編にも及ぶ。2年前にメディアで紹介され、多くの感動を呼んだ彼女の初の本格詩集。


「やさしい人 愛蔵版」 加藤 諦三 3巻

 世の中には、本当のやさしさと偽りのやさしさがある。あなたが幸せになるために必要なのは、「本当のやさしさ」である。


「疑薬」 鏑木 蓮 6巻

 「母親の失明の原因を知りたくないか」 雑誌記者からの不穏な誘いを受けた伶花。高熱で生死の境をさまよった母は新薬を処方され視力をうしなったのだ。原因は副作用なのか医療ミスなのか――。社会派医療ミステリー。


「砂上」 桜木 紫乃 4巻

 40代、バツイチの令央(レオ)は江別市の飲食店で働くかたわら、毎年、小説の新人賞に女3代の物語を応募していた。漠然と作家になることを夢見る彼女の前に、やり手女性編集者の乙三(おとみ)が現れ、これまで彼女が書いてこなかった客観的な視点で原稿用紙300枚の物語を書くことを課す。


「手作り食品 ――家庭の味――」 東城 百合子 3巻

 添加物なしの安全食品で健康作りを。白菜漬け位は添加物は入ってないだろうと思うでしょうが、そうではないのです。本物を知らないと疑問もなく食べるのですが、これらはみんな食品添加物の力によって重しをしなくてもパリパリしているし、防腐剤の力で味も変わらないのです。添加物の入らない自然のものを楽しみつつ手作りしてみましょう。


「傑作推理小説 悪人のごとく葬れ(京都殺人案内シリーズ)」  和久 峻三  全5巻

 誰かが殺される! 観光用の望遠鏡で京都の夜景を楽しんでいた若者が絞殺現場を見た。ホテルの部屋には名古屋から来た横川康夫という人物が泊っていたが、失踪。そして一ヶ月後横川の片腕が円山公園で発見された。不審な女性、横川の過去・・・謎が多すぎる怪事件。ミステリアスな古都で、音川警部補が見せる名推理。


「F 霊能捜査官 橘川七海(きっかわななみ)」  塔山 郁(かおる)  全5巻

 捜査一課の敏腕女刑事・橘川七海は、事件で負った重症による長い昏睡を経て、霊の姿や声を認識できる特異体質に目覚めた。生者と死者の両者を救う、この世でただ一人の刑事が繰り広げる霊感サスペンス。


「卓上四季 2017年8月」 北海道新聞コラム 全1巻

 8月は「終戦の日」をはじめ、いろいろとつらい悲しいニュースが多い中、26日のコラムに札幌マラソンに視覚障害者の方19名が出場し、伴走者と二人三脚で走ったというニュースがあった。走者と伴走者の息が合わないとできないマラソンである。レース中のドラマを考えると胸に熱いものがこみあげてくる。久しぶりにホッとしたニュースだった。


「強いられた変身」  眉村 卓  全4巻

 狂いはじめるさまざまな認識を見事に描く。眉村SF、珠玉のオリジナル短編集。


「卓上四季 2017年9月」 北海道新聞コラム  全1巻

 沖縄の「カメジロー」こと瀬長亀次郎、また長崎で原爆を受けた「赤い背中の少年」谷口稜曄(すみてる)さんが亡くなり、戦争を知る高齢者がだんだんといなくなる。「改憲」を叫ぶ安倍首相が衆院解散をした。野党第一党の民進党が希望の党へ合流し、事実上解体。


「心霊探偵八雲ーーANOTHER FILES 亡霊の願い」  神永 学  全4巻

 八雲と晴香が通う大学はまもなく学園祭を迎えようとしていた。サークル発表に向けて練習にいそしむ晴香だったが、友人から心霊絡みの相談を受け、八雲に助けを求めることに。大講堂に現れた演劇の邪魔をする幽霊、呪われた女と背後につきまとう怒りに満ちた男の霊、観ると女の幽霊が現れる呪いのビデオ・・・。3つの事件の真相を八雲の赤い左眼が鮮やかに解き明かす。初短編集。






2017年(平成29年) 釧路点字図書館制作デイジー図書


「あこがれ 続・ぎやまん物語」 北原 亜以子  9:05

 秀吉への貢ぎ物としてポルトガルから渡来したぎやまんの手鏡が映し出す物語は江戸時代後半へ移り、田沼意次や平賀源内、シーボルト、新撰組や彰義隊の闘いへと移り、江戸は終焉を迎える。書き継がれた歴史絵巻が遂に完成。


「蟠桃の夢 天下は天下の天下なり」 木村 剛久 8:15

 山片蟠桃は大阪の蔵元として仙台藩の財政を支え、大著「夢の代」を著した。経済を論じ、鬼神・仏教を排し、地動説に基づく天文学までをきわめた江戸後期の独創的思想家の生涯と、その思想の真髄。


「京都西陣シェアハウス」 鏑木 蓮 11:02

 京都西陣シェアハウスには悩み多き住人達が住んでいた。彼らの内面にどんどん踏み込み憎まれ口を叩く隣人、有村志穂。このお節介が本人たちも気付かなかった謎を解き明かす。感動の名手が描く人情ミステリー。


「焼野まで」 村田 喜代子 6:37

 大震災直後、子宮ガンを告知された。火山灰の降り積もる地で毎日毎日オンコロジー・センターへ通い、X線照射を受ける。体内のガン細胞から広大な宇宙まで、3・11の災厄と病の狭間で比類ない感性が捕えた魂の変容。


「自由訳 久摺日誌」 松浦 武四郎 1:45

 三重県出身で江戸末期から明治にかけて探検家として活躍した松浦武四郎は、足の向くまま諸国を歩き蝦夷地探査は六度にわたった。久摺日誌は釧路を中心に探査した記録だが、アイヌ民族への理解と尊敬の念がうかがえる。


「鋼のメンタル」 百田 尚樹  4:42

 他人の目が気になる、悪口に落ち込む、すぐクヨクヨする。そんな悩みを抱える人も、考え方ひとつで「精神の強さ」は鍛えられます。著者の「鋼のメンタル」がどのように形成されたのか。速効性抜群の実践的メンタルコントロール術をご紹介します。


「詩集 返信」 高橋 明子 1:25

 作者は北海道の小樽詩話会の会員で長い詩歴を持っています。猫の詩や、料理をいきいきと表現しておもわず食べたくなったり。タマシイを汚れが目立ってきたからお風呂でゴシゴシ洗ってやるなど。ユーモアたっぷり。1時間25分ゆったりとお楽しみを。


「犬たちの明治維新 ポチの誕生」 仁科 邦男 11:37

 幕末の開国と明治維新は、犬たちにとっても激動の時代だった。さまざまな資料から、犬関連の記述を丹念に拾い集め。「犬にとっての幕末明治」を生き生きと描く。「犬の伊勢参り」の著者渾身の傑作ノンフィクション。


「黄色いマンション黒い猫」 小泉 今日子 4:02

 小泉今日子が2007年から2016年までの9年間にわたって綴ったエッセイ集です。幼い日々の記憶、中学時代の友人、アイドル時代に住んだ原宿、そして父と姉の死・・・。今だから書けること、今しか書けないこと。


「今ごはん、昔ごはん」 松井 今朝子  5:05

 京都の日本料理屋に生まれた作者が”今朝子の晩ごはん”と題したブログを出すほど料理に精通し、それをエッセイにまとめ、和食の由来や、なつかしい食べ物や珍味などいろいろ、とてもおいしい随筆です。


「歌わない笛」 内田 康夫  6:46

 鳴らないフルートが遺した哀しきダイイングメッセージ。岡山を舞台に美貌の音楽教師の服毒死体が発見され、続いて連続殺人事件がおこる。音大移設を巡る汚職と交錯する愛憎が招いた殺人に、浅見光彦の名推理が冴える。


「マリコ、カンレキ!」 林 真理子 6:23

「どうしてあんなに無表情でぶっきらぼうなの」「ボトックスの打ち過ぎ」などの悪口をたたかれる林真理子の週刊文春連載のエッセイである。還暦を迎えた著者が「よし、これからは思い切りちゃらいおばちゃんでいよう」と。


「オレたち、バブル入行組」 池井戸 潤 10:40

 大手銀行にバブル期に入行した半沢。上の命令で無理に融資を取り付けた会社が倒産。責任を押しつけようとする支店長。夢多き新人時代は去り、今は辛い中間管理職。倍返しだ!で人気があったドラマの原作本。


  「あしたの君へ」 柚月 裕子 7:16

 家庭裁判所調査官補・通称『カンポちゃん』の望月大地は、少年少女との面接、事件の調査、離婚調停の立ち会いと、実際に案件を担当するが、思い通りにいかず自信を失うことばかり。日々葛藤を繰り返しながら、一人前の家裁調査官として成長する姿を描いています。


「ぼくの守る星」 神田 茜 6:12

 ディスレクシア(読み書き困難)のため生きづらさを抱えている中学生の少年と、息子のハンディキャップを受け止めきれずにいる両親と、家族関係に悩みを抱えるクラスメイトの物語。


「盲目の目撃者」 アルプ・クマル・ダッタ 3:06

 盲目の少年ラムの親しかったおじさんが殺された。盲目だが他の感覚が人並み外れて鋭いラムは事件を目撃したも同じ。事件は複雑な展開に。勇気を出して証言したラムと友達。二人の少年にも危険が迫る。スリルと感動に満ちたインドの冒険推理物語。


「ハリネズミの願い」 トーン・テレヘン 4:18

 主人公のハリネズミは皆に遊びに来て欲しいのですが、誰かが来ると思うだけで不安になります。そして自分の頭の中で起こる想像上の動物たちの訪問する様子が描かれています。特に何を言われても怒らないカメを、著者はますます好きになるそうです。素敵な大人の童話です。


「猿の見る夢」 桐野 夏生 14:10

 元大手銀行勤務の薄井正明59歳。出向先での取締役でプチ・エリート生活を謳歌。十年来の愛人との関係も良好。還暦、定年、老後を夢見た一流の人生が始まるはずだった・・・社内での生き残りをかけた人生の分かれ道。


「西洋菓子店プティ・フール」 千早 茜 7:36

 頑固なじいちゃんと職人肌のパティシエール亜樹が営む下町のお菓子屋「西洋菓子店プティ・フール」を舞台に繰り広げられる物語。「プティ・フール」とは一口サイズのお菓子。小さく、奥深い個性豊かで宝石のようだ。


「愛の詩集 塔和子詩集」 塔 和子 0:52

 出会いの詩や別れの詩など、人が生まれてきた中で、誰もが経験する若き日の愛の感情。そんな心の動きを、瑞々しい感性で描いた「愛の詩集」。若き日の自分と比べてみてはいかがでしょう。


「はしっこに、馬といる ウマと話そうⅡ」 河田 桟 2:34

 馬に魅せられ、日本の最西端与那国島に移住し、与那国馬のカディと暮らしている著者が人間と馬との関わり方を考える。新しい発見や動きは、時代の流れの中の主流ではなく、傍流から起こり育ってゆくのではないか。


「待ってよ」 蜂須賀 敬明 11:41

 読んだことのない不思議な味わいのある作品―石田衣良。今まで読んだことのないものを読んでいるという実感―角田光代。作品が宿すわけの分からん熱気に押し切られた―三浦しおん。とにかくかわった作品だと思いました。読んでみて下さい。


「日曜日たち」 吉田 修一 4:41

 ありふれた日曜日。だが、五人の若者にとっては、特別な日曜日だった。都会でもがきながらも生きていく男女の五つの物語。そして全編に姿を見せる、不思議な小学生の兄弟。芥川賞作家吉田修一が描く連作短編集。


「銀の猫」 朝井 まかて  9:08

 江戸時代の介護がテーマ。主人公のお咲は年寄りの介護をする介抱人。妾奉公を繰り返してきた母親に振り回されながら誠心誠意働くお咲は引っ張りだこ。長寿の町・江戸に生きる人々を描く傑作時代小説。


「入門経済思想史 世俗の思想家たち」 ロバート・L・ハイルブロナー 17:29

 スミスに始まるマルクス、ケインズ、シュンペーターと続く経済学の巨人たち。彼らの残した経済思想とはどんなものだったのか。1953年の初版以来7版を重ねてきた名著。将来の世界の行方を見通すための最良の指針。


「天国までの49日間」 櫻井 千姫 9:27

 14歳の折原安音(あんね)は、クラスメートからのいじめを苦に飛び降り自殺を図る。天国へ行くまでの49日間で霊体となって初めて気づいた命の重み・・・人の温もりを死んでから気づくという命の物語。


「潮(しお)の音、空の青、海の詩」 熊谷 達也 14:38

 日没を迎えつつある仙台の街から明りが消え、交差点の信号も全て消えている。東日本大震災以降頻繁に被災地を訪れ、SNS等で情報交流し様々な問題・復興の営みを実感してきた著者が、気仙沼をモデルにした仙河海(せんがうみ)市を舞台に3・11の体験と復興を未来に伝えようとしている。


「七つの会議」 池井戸 潤 13:18

 パワハラをきっかけにエリート課長を訴えたのは歳上の部下。不可解な人事に何があったのか。会社で何が起きているか。親会社と取引先を巻き込み、中堅メーカーを舞台に繰り広げられる迫真の物語。傑作クライム・ノベル。


「田舎のキャバクラ店長が息子を東大にいれた」 碇 策行 6:00

 妻も水商売。社会的信用も、お金も学歴もなく、両親に棄てられた過去を持つキャバクラ店長が、たった一つの子育てポリシー「息子を裏切らない」ことを実践し続け、息子を東大に合格させた。子供は親に愛されたい。それだけなんだ!


「貧困女子のリアル」  沢木 文  5:06

 短大や大学を卒業した30代女性たちが貧困状態に陥っているという驚くべき現実。社会問題としての貧困女子を浮き彫りにした。数々の女性誌でフリーランスの編集者として活躍している著者・沢木文のノンフィクション。


「幕末維新の暗号 上」  加治 将一  6:25 「幕末の志士が一堂に会した」と言われるフルベッキ写真。古写真を辿るうち、見えてきた奇妙な合致と繋がりとは・・・。驚きの幕末史。明治政府のタブーを暴く一冊。


「ベトナムの桜」  平岩 弓枝  7:46

 一攫千金を夢見て、ベトナムに向かう御朱印船に乗り込んだ瀬戸内の青年高取次介。寛永十年、日本人の海外渡航帰国を禁じる鎖国令が発布される事を知り、次介の身を案じた兄の大介もまた、波濤を越えて異国へ向かいます。


「もらい泣き」  冲方 丁  5:07

 誰もが泣ける話を一つや二つは持っているもの。思わずホロリ、もらい泣き。稀代のストーリーテイラー冲方丁が実話をもとに3年にわたって創作したコラム、33話の「泣ける」ショートストーリー集である。


「光」  三浦 しをん  11:33

 中学生の信之の暮らす島を大災害が襲い、友人の美花(みか)、幼なじみの輔(たすく)、そして数人の大人だけが生き残る。島での最後の夜、信之は美花を守るため、ある罪を犯し、それは二人だけの秘密になった。ところが――


「獄中メモは問う 作文教育が罪にされた時代」  佐竹 直子  7:43

 「叩く。蹴る。座らせる。脅かす。そのうち自分も妙な気持になり『赤く』なっていた」。戦時下、作文指導に励んだ教員が治安維持法違反容疑で逮捕された「綴方教育連盟事件」、2013年に見つかった元教員の「獄中メモ」を手掛かりに、70年余りの時を経て事件の実像に迫り、現代に問いかける。


「空き家課まぼろし譚」  ほしお さなえ  9:43

 ベニスのように美しい水上都市海市(かいし)。そこにある風変わりな組織“海市協会空き家課”。そこに勤務する間宮明と、課長の娘小5の三上汀。汀の不思議な能力に助けられ、次々に現れる空き家の謎を解いて行く。心にジーンと来るお話。


「人はいくつになっても生きようがある」  吉沢 久子  3:03

 何事も自然任せに生きてきたという98歳の作者が、一人を新たな気持で生き、老いとも病ともうまくつき合う方法がここにある。高齢の不都合を苦にしない生き方。


「春山入り」 青山 文平 7:03

 己の始末くらい、自分で決める――。生きる場処を掴もうともがき続ける男、そして女。山本周五郎、藤沢周平を継ぐ正統派にして新しい時代小説がここにあり。直木賞作家が「真の侍」を峻烈に描く傑作!


「廉恥 警視庁強行犯係・樋口顕」 今野 敏 9:04

 警視庁強行犯係・樋口顕のもとに殺人事件の一報が入る。被害者はキャバクラ嬢の南田麻里。彼女は警察にストーカー被害の相談をしていた。奔走する樋口に娘・照美の事件疑惑が・・・。組織と家庭の間で揺れ動く刑事の奮闘。


「不明の花 詩集」 塔 和子 0:58

 この作品を書いた時期は、最も詩作に励んだ時だったようです。「私は危険や悲しみや愛や美の極限に身をさらしたとき、初めて自分の中で自分の言葉を発見する未知の器」 詩の一節です。日常の言葉で作者の熱い思いが伝わってきます。


「日本人のしきたり」 飯倉 晴武 4:05

 年中行事から冠婚葬祭贈答にいたるまで、今に残る日本のしきたりの由来と意味を、コンパクトに分かりやすく紹介した不朽のロングセラー。私たちが大切に守り続けてきた日本人の知恵と心を、ぜひ感じ取ってみて下さい。


「未知なる知者よ 詩集」 塔 和子 1:00

 いのちの流れの中で、幾たびもやってきた嘆きや悲しみ。それらの苦境を乗り越えて書き留められた「詩」の数々は、幸せだったと思うことも、不幸だったと思うことも、すべてが著者の生きた証である。


「幕末維新の暗号 下」 加治 将一 7:14

 群像写真はなぜ撮られ、そして抹殺されたのか。古写真を辿るうち、見えてきた奇妙な合致と繋がりとは・・・。明治政府の重大なタブーを暴く。


「唐牛伝 敗者の戦後漂流」 佐野 眞一 13:06

 昭和の妖怪岸信介と対峙し、樺美智子の十字架を背負い、三代目山口組組長田岡一雄の寵愛を受け、思想界の巨人吉本隆明と共闘し、徳洲会徳田虎雄の参謀になった全学連元委員長、唐牛健太郎47年の生涯の軌跡に迫る。ノンフィクション作家佐野眞一渾身の一作。


「馬語手帳 ウマと話そう」 河田 桟 1:45

 馬の考えていることや気持ちがわかったらいいなと思ったことはありませんか。それは、声だけでなく身体の色々な動きから読み取ることができるのです。馬のことばを知って、人と馬との関係をより深めていきましょう。


「MAKINO 牧野富太郎生誕150年記念出版」 高知新聞社 編 7:25

 全国各地を訪ね歩き、集めた標本四十万点、研究には糸目をつけず、積もった借金うん億円? 夫唱婦随の貧乏暮らし、生まれた子供は十三人、名付けた植物は千五百点。その破天荒でユーモアあふれる世界の牧野の実像ここにあり。


「赤ひげ診療譚 改版」 山本 周五郎 10:21

 幕府の御番医という栄達の道を歩むべく長崎遊学から戻った保本登は、小石川養生所の“赤ひげ”と呼ばれる新出去定に呼び出され、去定の側で様々な経験をする。登は赤ひげの一見乱暴な言動の底に脈打つ強靭な精神に次第に惹かれていく。


「大江戸妖怪かわら版⑥ 魔狼、月に吠える」 香月 日輪(ひのわ) 4:05

 大欧州からの渡来船見物に来た記者雀。人ごみの中で可憐な少女初花と出会う。初花が強面の同心の妹とも知らず、二人が食に芝居見物にと愉しんでいる頃、秘かに犬族の間である奇病が広がっていた。「魔狼(フェンリル)の災厄」と呼ばれる病の正体とは・・・。


「フリー!」 岡部 えつ 6:52

 緑川千春、広告会社のデザイナー。37才。不本意な退職をし、経済的に逼迫、恋人ともギクシャク。秘密の休憩場所で一杯呑む、そんな贅沢も出来なくなりそう。八方ふさがりの中でもがきながら、また顔を上げる。


「誓約」 薬丸 岳 10:08

 愛する家族と穏やかな日々を過ごしていた男に一通の手紙が届く。「あの男達は刑務所から出ています」。便箋には、ただそれだけが書かれていた。ハラハラ、ドキドキの連続、いつまでも判らない犯人を描くサスペンス。


「人生という花」 小檜山 博 5:28

 春夏秋冬、季節はめぐり花々は咲き誇る。生きている限り新たな希望が湧き上がる。花にかかわる名句や諺から、人間の奥深さを描く感動のエッセイ。


「みかづき」 森 絵都 17:59

 学校教育に強い不信感を持ち、強引に塾経営を推し進める千明。やがてカリスマ塾教師となる夫吾郎。それぞれの道を行く娘三人との家族の絆とは――? 昭和36年、本当の教育を求めて、塾教師たちの熱い物語が始まる。


「フィリピンパブ嬢の社会学」 中島 弘象 6:39

 “フィリピンホステスとつきあうなんてやめとけよ。騙されているんだぞ”“日本国籍が目的なんだ”“金目当てだと思うよ”など色々云われながらも、結婚。さて、結果はどうなったでしょうか?


  「A(エー)」 中村 文則 6:31

 風俗嬢の後をつける男。罪の快楽、苦しみを交換する人々。妖怪の村に迷い込んだ男。決断を迫られる軍人。彼女の死を忘れ小説を書き上げた作家等13の作品集。うち「蛇」「信者たち」は、普通の官能小説じゃないものを書いたそうです。


「鳥肌が」 穂村 弘 3:58

 日常の中でふと覚える違和感。恐怖と笑いが紙一重で同居するエッセイ集。初めての事やよく知らない事に対して、“わくわくする”という気持ちより“怖い”という気持ちが先立ってしまうという著者。ただ、ビクビクと送る、前向きじゃない人生があっても良いと思わせる一冊である。


「ヒトラーとナチ・ドイツ」 石田 勇治 10;21

 なぜ、ドイツで、いつの間にか憲法は効力をなくし、議会制民主主義は葬り去られ、基本的人権も失われたのか?そうした数々の疑問に、最新の研究成果をふまえて答えてくれる本。現代だからこそ読んでほしい。


「『心の除染』という虚構 除染先進都市はなぜ除染をやめたのか」 黒川 祥子 12:40

 福島第一原発から50キロ離れた伊達市に、風に乗って多量の放射性物質が降り注いだ。避難できる家とできない家の格差を生む政策で、分断される市民の心。伊達市出身のノンフィクション作家が、被曝に揺れる故郷を描くヒューマン・ドキュメント。


「宰領 隠蔽捜査5」 今野 敏 7:57

 信念と頭脳のキャリア竜崎伸也。誘拐された国会議員を救え! 警視庁と神奈川県警の合同捜査。反目する二組織をまとめ、指揮するのは一介の署長にすぎぬ竜崎伸也だった。