7:00:ナムチェ発(3440m)
13:30:パンボチェ着(3930m)
2泊したナムチェを後にして次の宿泊地へと出発。
行く手にはアマダブラム、ヒマラヤ、ローツェが見えて気分が高まる。
それにしてもアマダブラムは美しい、思わず見とれてしまう。
当初はテンボチェに宿泊予定であったが、到着時刻・体力とも余裕があったので次のパンボチェまで進む。
ロッジの部屋からはアマダブラム、エベレスト、ローツェが見える! なんて贅沢。
宿泊地の標高が富士山を超えた。気圧は630hPaで、平地の60%強。
昼間頑張りすぎたせいか、頭痛が広がってきた感じがする。食欲も少し減退気味だが、これは下痢のせいかもしれない。
部屋には暖房がないので、日が落ちるとダイニングのストーブで暖を取る。ストーブの燃料はヤクの糞。
夕飯は野菜スープとモモ。モモは餃子に似ていて、トマトベースのソースを付けて食べる。美味しいので毎日のように食べていた。
7:00:パンボチェ発(3930m)
9:50:ディンボチェ着(4410m)
翌朝は冷えて気温0℃、指先の感覚が無くなる。
そろそろ森林限界を超えて、ハイマツに似た低木がまばらに茂る荒野を行く。
10時前にはディンボチェに到着してしまった。昼食後、周辺をハイキング。
暇なので、靴下、パンツを洗濯し、庭で日向ぼっこ。ついでにソーラーパネルでスマホを充電。
ここで日本人の学生二人と出会う。24日間かけて、アイランドピーク登頂後3パスを巡るらしい。若いな~
この日のベッドは布団ではなく毛布1枚だけだったので、初めて寝袋を出してその上に毛布を掛けて就寝。しかし夜中に暑くて目が覚め、寝袋を毛布の上に掛け直して寝た。室内は2~3℃だったと思う。
この後の行程でも室内が氷点下になることはほとんどなく、ベッドのマットレスも厚くて底冷えしないため、寝袋を使う機会は数回しかなかった。夜の寒さを心配してナンガ450DXを持ってきたが、ダウンハガー 800 #3でも十分、なんなら寝袋なしでも大丈夫だったかもしれない。
8:00:ディンボチェ発(4410m)
10:30:ナンガー着(5080m)
13:00:ディンボチェ着
高度順応のためディンボチェに連泊し、裏山のナンガーに登る。6000m級の岩峰に囲まれ、氷河の末端も垣間見える壮大なパノラマビューに圧倒され、ヒマラヤに来たことを改めて実感する。
頂上でヘリコプターに同乗したアメリカ人カップルと再会し、お互いの登頂を讃えあった。
ナンガ-頂上は標高5000mを超え、気圧が平地のほぼ半分しかない。この頃から周りに高山病っぽい人がチラホラ出始めた。私も登っている時は大丈夫だが、休憩時には呼吸が浅くなり少し頭痛がする。就寝時も頭痛が出るので、夕食後に高山病薬のDiamoxを半錠飲んで寝た。幸いその後次第に頭痛は治まり、結局高山病に罹ることはなかった。早めに予兆が出て薬や水分摂取、十分な睡眠などで対応したのが功を奏したのかもしれない。