応募作品
※応募作品は、「デジタルによる知の組織化」部門を除き公開しております。 目録・索引 | 本の本
アール・デコの挿絵本
この作品について |
20世紀初頭フランスのアール・デコ期につくられた挿絵本は、優れた画家、高度な技術を持つ職人、富裕なパトロンが同時代に存在したことで生まれた芸術。細部までこだわり抜いて制作された挿絵本を概観し、作品を紹介する。
アイデアの錬金術:出版と文化
この作品について |
オックスフォード大学出版研究講座のハンドブックとして掲載された論考を和訳した1冊。「出版と文化」に着目し、アイデアを頁に移す行為とはなにか、出版とは人々に何をもたらすものなのかをニューヨークで「返本ゼロ」「読者への直接販売」を目指す出版社ORブックスの創業者ジョン・オークスが語る。
蒐める人 情熱と執着のゆくえ
この作品について |
ひたすら集め、しつこく集め、記録する……蒐集の情熱と、快楽と、困惑のはざまで 揺れる9人へのインタビュー集。
本好き・本屋好きに愛された書物雑誌『sumus』(スムース・1999年〜)に掲載されたインタビューを中心に、佐藤真砂(古書日月堂)さんへのインタビューと、都築響一さんへのインタビューを新しく収録。
あの人とあの本の話
この作品について |
伊坂幸太郎、森見登美彦、原田マハ、羽田圭介、島本理生、朝井リョウ…。64人の小説家が著作について本気で語ったインタビューを収録。『きらら』連載「今月のPick UP」を一部抜粋し、加筆・訂正。
あやしい絵本
この作品について |
「あやしい」といっても、さまざまな「あやしさ」がある。「奇」「異」「怪」「妖」の4つの字をキーワードに、奇想と幻想、幻視と不条理の絵本を集大成。京極夏彦×東雅夫の対談、宮部みゆきインタビューも掲載。
ある編集者のユートピア - 小野二郎:ウィリアム・モリス、晶文社、高山建築学校
この作品について |
応募作は世田谷美術館(東京都世田谷区砧公園)にて2019年4月27日から6月23日まで開催の特別展「ある編集者のユートピア―小野二郎:ウィリアム・モリス、晶文社、高山建築学校」のために企画・編集された図録です。
小野二郎(1929-82年)は出版編集者(弘文堂および晶文社)、研究者・教育者(明治大学教授)、また芸術運動のオーガナイザーとして52年の短い生涯に重要な仕事を果たし、多方面で大きな影響を与えました。
本展覧会は、「ウィリアム・モリス主義者」を自称し、現代社会の諸問題を考えるうえでつねにモリスの思想を参照軸としていた小野の業績を回顧するのみならず、小野の「未完のプロジェクト」を引き継ぐ可能性をも模索したユニークな企画展です。とりわけ昭和中期から後期にかけての日本の出版文化史の一側面に光を当てた点でユニークな展覧会であり、本図録はその面について各方面のすぐれた書き手による論考を載せ、また巻末には詳細な書誌データも収録し、今後長く参照されるべき資料的価値の高い書物であると思われます。表紙に用いられた装幀家平野甲賀による書き文字のタイトルをはじめ、本の体裁も内容にふさわしく優美な造りになっています。
市場のことば、本の声
この作品について |
店に立ち、市場のことばに耳を傾ければ、今日も人と本が豊かに、楽しげに行き交う-。沖縄の本を地元で売ることにあこがれて、那覇に移住して9年。店先から見えてきた、そして店先で考えてきた、本のこと、人のこと、沖縄のこと…。古本屋の店主にして気鋭のエッセイストが新たな視点でつづる珠玉のエッセイ集。
EPUB戦記
この作品について |
日本語の電子書籍を可能にした世界標準フォーマット“EPUB3”。デジタル社会で少数言語を救うための道程は、困難の連続だった。EPUB策定を通して、改めて「書物の未来」を考える。
いま、息をしている言葉で。「光文社古典新訳文庫」誕生秘話
この作品について |
難解と思われていた古典を新訳することで、現代の一般読者に読書の面白さを届け、新たな出版市場を開拓した「光文社古典新訳文庫」。その創刊編集長が、シリーズ創刊までの道のりを綴る。本の編集の裏話、販売促進の努力など、現代の出版の一側面を伝える貴重な1冊。
「岩波少年文庫」のビブリオトーク
この作品について |
作品や著者の思いを尊重しながら、本の良さを十分に子どもたちに伝える活動「ビブリオトーク」を提案。1人で本を紹介する場合の実践例と、グループで本を紹介する場合の実践例を収録する。「ビブリオトーク」シリーズ第3弾。
印刷という革命
この作品について |
印刷本の誕生は西欧社会をどう変えたか。書物を中心とする印刷物が、政治・経済・宗教・科学・芸術に与えた影響をいきいきと描く。西欧印刷史の泰斗、アンドルー・ペティグリーによるスリリングな初期近代メディア文化史。
「動き出す!絵画 ペール北山の夢」展図録
この作品について |
明治末から大正初期にかけて、美術雑誌や展覧会カタログの編集、発行人として活躍した北山清太郎が、出版人として残した仕事の全容を、現書籍を集めて明らかにしつつ、実際にその雑誌内で紹介された作品や、カタログを手がけた展覧会の出品作品から、北山が出版人として支えた同時代の美術動向を紹介した。
海を渡った日本書籍
この作品について |
江戸時代初期の出版書がなぜ同時代のイギリスやアイルランドに流通したのか? 幕末期あるいは明治時代、なぜ西洋人はまったく読めない本を持って帰ったのか? 海外に所蔵されている日本書籍の由緒を尋ね、その理由を探る。
売りたい気持ちと買いたい気持ちをつなぐ技術
この作品について |
POP&ディスプレイのすばらしさで業界に名を知られている滋賀県の書店チェーン「本のがんこ堂」西原さんが教えるPOPとディスプレイの簡単なテクニック集。
夏の文庫フェア、小学一年生フェアなどのコンクールで何度も優勝している作品が実は仕事の合間に共同で作られていることから、忙しく人手の少ない現場で、いかにお客様の目にとまる物を作るかという難題にも答えている。
英語辞書と格闘した日本人
この作品について |
本書は日本人が英語と格闘してきた1世紀半にわたる歴史を物語る。日本人はどのようにして最初に英和辞典を創り、訳語を模索してきたか。英語の発音をいかに表記してきたか。和英辞典の編纂に貢献したヘボンやブリンクリー。日英同盟が結ばれた大正時代を代表する斎藤秀三郎と井上十吉の英和辞典。札幌農学校で学んだ人たちの和英辞典。パーマーとホーンビーの果たした役割。世界に誇る英和活用大辞典、等々、その壮烈な歴史に興味はつきない。
江戸庶民の読書と学び
この作品について |
教養ブームは江戸時代にもあった! 当時のベストセラーである啓蒙書や教養書、そして、版元・貸本屋の記録など、人びとの読書と学びの痕跡を残す諸資料の博捜により、日本近世における教養形成・書物流通の実情を描き出す。
江戸の出版統制
この作品について |
江戸時代後期、娯楽小説の戯作は、たびたび取り締まりの対象となった。権力側は何を問題視し、作者や版元はいかに受け止め対処したのか。形を変え現代に続く出版統制をめぐる攻防の歴史を描く。
江戸の読書会
この作品について |
幕末の横議横行する精神、明治の政治的公共性、これらを準備したのは、身分制社会ではきわめて特別な、平等で相互的な議論の場である読書会=会読だった。具体的な事例をたどりながら、会読の思想史を綴る。
江戸の板本
この作品について |
書誌学とは時代の産物としての書物そのものから様々な「情報」を引き出すための技術である。近世文学研究の泰斗が、江戸の板本を手にとって理解するための基礎知識を、長年の経験をもとに、豊富な図版と用語解説をまじえてわかりやすく伝授する。和本リテラシーを育むための最良の入門書。「板本書誌学関係文献一覧」(鈴木俊幸作成)を収録。
江戸・明治の視覚
この作品について |
司馬江漢に始まり明治に至る銅版や、明治に移入された石版は、従来の木版では表現できない精彩で陰影のある表現によって、写真製版技術が登場するまで活躍した。西洋文化移入の上からも大きな足跡を残し、錦絵とは違ったエキゾチックな魅力があるが、司馬江漢や田善を除けば、その技術者たちの名前は殆ど知られていない。本書は著者長年の蒐集による資料(掲載図版337点)を基に、歴史に埋もれた銅・石版画家たちの発掘を通し、近代日本黎明期の姿を描く。本誌に2000年以来連載したものに加筆の上、編年的な編集を加えた労作である。
絵本から「子ども福祉」を考える
この作品について |
現代の子どもはどんな環境におかれ、どんな問題をかかえているのか。子どもたちのためにまわりの大人ができることは何か。「子ども福祉」の視点から63冊の絵本を紹介・解説する。
絵本といっしょに まっすぐまっすぐ
この作品について |
『メリーゴーランド京都』店長の鈴木潤さんが、どこかのだれかに手紙を書くような気持ちで、その日のちょっとした出来事と絵本を紹介する、絵本ガイド的エッセイ。くり返される日常は、読み続けてきた絵本、それぞれの世界とどこかでつながっています。珠玉の150冊を、新たな切り口でご紹介します。
対談集 絵本のこと話そうか
この作品について |
1990 年に刊行されて以来長らく絶版だった絵本をテーマにした対談集『素直にわがまま』(1990 年偕成社刊) の復刊です。長新太さん×五味太郎さんの対談にはじまり、絵本作家、小説家、詩人、編集者ら現在も活躍している18人の、時を経てもゆらがない信念と言葉。絵本とは、読者とは、ものづくりとは、仕事とは、芸術とは、人生とは――対談を通して、「絵本」を越えたヒントがもらえる、宝箱のような一冊です。
絵本のはなし
この作品について |
絵本・童話に造詣の深い女優・モデルの菊池亜希子が、子どもの頃に読んだ絵本の思い出や、作品の魅力をみずみずしい文章で綴ったエッセー集。『いやいやえん』『はじめてのおつかい』『おしいれのぼうけん』『くまの子ウーフ』など名作が勢ぞろい。子どもの豊かな感性を失くさず持ちつづけた大人ならではのユニークで純粋な視点に、読者も懐かしい絵本の世界に惹きこまれる一冊です。
絵本は心のへその緒 赤ちゃんに語りかけるということ
この作品について |
「絵本というものの意味や役割は何ですか?」と、ときどき聞かれることがあります。それは「共に居ること」だと思っています。〈本文より〉
数々のロングセラーを生み出してきた絵本編集者、松居直。2002年~2018年までの松居氏の講演や発言の記録から、「赤ちゃん」「絵本」、そして日本での事業立ち上げに尽力した「ブックスタート」をキーワードにまとめました。装画は林明子氏の絵本『こんとあき』より。
絵本BOOK END
この作品について |
絵本学会の機関紙として、さまざまな分野の専門家(絵本作家、美術史家、児童文学者、心理学者、保育者、編集者、図書館司書など)が、絵本に関心を持つ読者に向けて、さまざまな各情報を伝える。継続的書誌情報として「絵本モニターによる次世代に伝えたい絵本」があるほか、毎号特集テーマを設けて、多彩な絵本論を展開している。
選ぶこと(レクチャーブックス・お話入門2)
この作品について |
お話(ストーリーテリング)についての基本的な問題を取り上げて、ていねいに論じた入門書シリーズの1冊です。子どもに語るお話を選ぶための原則や、語るに値するお話とはどのようなものかを、ていねいに論じています。1982年刊の新装版。
おすすめ紙芝居400冊~こんな時はこの紙芝居を
この作品について |
子どもに見せたい紙芝居450冊のリスト。膨大な紙芝居の中からジャンル・作者・出版社・発行年をバランスよく選書。実演目安時間・画像・キーワード付で解説。「いつ・どんな紙芝居を選んだら良いかがわかる「ジャンル別索引」が好評。
お話とともに育つ喜び おはなし通信
この作品について |
「耳からの読書としてのストーリーテリング」を通して、本と子どもをつなぎ、子どもも大人もともに育つことをめざし、真摯に歩み続ける著者の実践記録。2005年から毎月発行された『おはなし通信』全150号を1冊にしたものです。東京子ども図書館名誉理事長 松岡享子さん推薦「語ることへのわたしたちの意欲をかきたててくれる応援歌」。子どもと本に関心のあるお母さん、ボランティア、図書館員の方におすすめです。
おぼえること(レクチャーブックス・お話入門3)
この作品について |
お話はおぼえなくてはいけないか、どのようにおぼえたらよいか、などのお話のおぼえ方の基本をくわしく解説しています。1979年刊の増補版。