応募作品
※応募作品は、「デジタルによる知の組織化」部門を除き公開しております。 目録・索引 | 本の本
松居直と絵本づくり
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多くの名作絵本を世に送り出した名編集者・松居直氏から「こどものとも」1~149号について1冊ずつ制作秘話を聞き取り続けた著者が、未公開のエピソードを交えて松居氏の絵本論を紹介する。巻末には聞き取りの様子が伝わるインタビュー再録や現役編集者を交えた鼎談も収録。親子3代に愛される多くの名作絵本は、どのようにして生まれたのか? 戦後日本の新しい絵本文化の道を拓いたその絵本づくりの奥義を、児童文学研究者が多角的に解き明かす一書である。
まっ直ぐに本を売る
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本書を読み出版社を起業した事例、約50社。書店の粗利を増やし、返品率10%台を可能にする書籍流通「直取引」(トランスビュー方式)の詳細な解説書にして2010年代の出版界を緻密に描いたノンフィクション。著者は出版業界紙「新文化」の元編集長にして、トランスビュー方式を長く取材してきた石橋毅史。あらたに出版社を興したいと考える者たちの「教科書」として、刊行以来今日まで高い評価を得続けている。
三河に岩瀬文庫あり 図書館の原点を考える
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明治末期に一人の肥料商が独力でつくった古典籍の私立図書館が、現在も市民の支えで西尾市岩瀬文庫として運営されている。この日本初の古書ミュージアムの歴史と蔵書を通して、日本のいまの図書館や本をめぐる環境、そして未来を考える。
みすず書房旧社屋
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1996年まで文京区本郷三丁目にあったみすず書房の社屋を移転直前から撮影した、本が生まれる現場の写真記録。
美篶堂とつくる美しい手製本
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はじめてでもつくれる上製本から、本格的なコーネル製、ブックケース、編集とデザインまで、本づくりのすべてを12のレッスン形式で写真とともに解説する。「本づくり学校」の授業の一部を書籍化。
身近な道具で手づくりの本
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はじめて製本する方が取り組みやすいよう、手に入りやすい道具・材料を使いながら美しい手作り本を仕上げる方法を紹介しています。「くるみ製本」や「折本」といった基本的製本の仕方、紙を切る・貼るといった基礎的技術が、制作過程に対応する豊富な写真とともに、わかりやすく解説されています。
みちのきち 私の一冊
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本を読まなくなったといわれる大学生や新社会人に向けて、各界の著名人109名が座右の本を紹介しています。見開きの左頁に撮り下ろしのカラー書影、右頁に紹介者のプロフィールと本の推薦文が入っています。推薦文は200字以下から3000字以上のものまで、活字の大きさを変えることですべて1頁に組み入れ、読み進むにつれて徐々に文字が多くなっていくという配列です。いつまでも大切に書棚に飾ってもらえるよう、三方金を施した装幀も凝っています。
見て読んで書いて、死ぬ
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果敢な領域横断によって思考と感性を鍛え上げ、百学連環の祝祭空間構築を目指す高山学=タカヤマ・ワールド。万巻の名著・大作・綺想そして映像の誘いに縦横無尽に挑む、壮烈にして華麗なる耽読の百番勝負!
明治出版史上の金港堂 社史のない出版社「史」の試み
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明治教科書や二葉亭四迷『浮雲』等の出版、商務印書館設立者として明治を牽引した金港堂と社主の原亮三郎。本書はその金港堂を主軸に近代出版史を紐解き、先行研究なき教科書肆の歴史を記述する。出版史研究書ながら、近代史研究の史料論・方法論の書ともいえる大作。
名書旧蹟
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「源氏物語」の研究者である著者はまた大の古本ファン、マニアでもある。これまで収集してきた「名書旧蹟」についてのエッセイ16本をまとめる。「川端康成本の装丁」「小津本紳士録」「全集選集の黄金時代」「誤解から始まる読書」等々。
名著で読む世界史120
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人類最古の世界文学「ギルガメシュ叙事詩」、微言大義の書「春秋」、中東のおとぎ話「千夜一夜物語」…。古代から現代まで、世界の名著120作品を歴史的視点から解説し、新しい知の発見へと導く読書ガイド。
メルロ=ポンティと<子どもと絵本>の現象学
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子どもたちと絵本を読むことがどのような意味を持つのか、この時期は人の一生のなかでどのような意味を持つのか。メルロ=ポンティの主著『知覚の現象学』を中心に、「子どもと絵本」の関係性について考察したものである。現象学という哲学と結ぶことから生まれた、世界で最初の論考。著者の博士論文(大阪大学大学院文学研究科)を基にしている。
目録学の誕生
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人にとって書物とは何か。なぜ、書物は必要なのか。書物をぬきにして中国文化を語ることはできない。その書物は、どのように書かれ、整理され、系統立てられ、そして伝承されてきたのだろうか。前漢にはじまる皇室の図書事業は、やがて独立した「書物の学問」=「目録学」に発展し、過去から未来へと学問をつなぐ知の集積がはじまっていく。目録学の始祖とされる劉向(りゅうきょう)は、何を考え、何を成し遂げたのか。原資料と先行研究を幅広く渉猟し、目録学の誕生史を描き出す。
もしぼくが本だったら
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「本」をテーマにしたポルトガル生まれの絵本。詩人である父親の文章に、イラストレーターとして活躍する息子が絵をつけた、親子による作品です。数々のデザイン賞を受賞し、すでに世界13言語で翻訳され、世界中で読まれています。「もしぼくが本だったら……」ではじまるいくつものエピソードと、自由に羽ばたく想像力によって描かれたイラストレーションから、本が持つ世界の豊かさや魅力がさまざまな側面から伝わります。
モンゴル時代の「知」の東西 上 /下
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世界史上、空前のレベルで「知」の交流が展開したモンゴル帝国の時代には、人や書物を通じて、ユーラシアの東西を情報が行き交っていました。その影響は、京都の五山僧からペルシアの宮廷やイタリアの聖堂、スペインの工房にいたる実に様々な場面に及んでいます。本書は、百科事典や辞書・地図から、歴史・天文・医学・農学などの諸学の文献、さらには宗教・政治・経済の諸制度まで、モンゴル時代における「知」のダイナミックな革新と統合の実像を明らかにするものです。漢籍やペルシア語古写本をはじめとする多言語の書物を驚くべき範囲にわたって渉猟し、壮大な歴史を上下二巻にまとめあげた真に記念碑的な労作です。
モンテレッジォ小さな村の旅する本屋の物語
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人々にとって、本が遠い存在だった時代、トスカーナの山深き村に、イタリア中に本を届ける人々がいた。
イタリアの権威ある「プレシオ・バンカレッラ賞」発祥の地がなぜ、トスカーナの山奥にあるのか?
その謎を追って、ヴェネチアの古書店からトスカーナへ。15世紀グーテンベルクの時代から、ルネッサンス、そして現代へ。創成期の本を運び、広めた名もなき人々の歴史が、今、明らかになる。舞台となった、山深きモンテレッジォ村に腹をすえ、取材した、著者渾身のノンフィクション!