結局、ICT使ったら何ができるの?という先生へ
こんにちは。菰田小に異動しました、外﨑です。
今回は、今年度から各学校での重点目標の中にICTの活用ということが強調されているけれど、ぶっちゃけ何ができるのか分からない・・・とお悩みの先生方に対して、私なりの考えをお伝えしたいと思います。詳しく聞きたい!ということがあればGEG Chikuhoのオープンチャット内もしくは個別に聞いていただけるとお答えしたいと思います。
ICTを使ったら実現可能なこと
子どもたちが学校でも家庭でも学び続ける授業
子どもたちが疑問に感じたことや、課題に感じていることをもとにした授業を組むことができます。
そのような授業を組むためには、子どもたちに正しく日本語を使いこなすための指導、振り返りの徹底が重要だと思います。
また、現在の学習指導要領には、「どのようにして学ぶのか?」が書いてあります。令和の日本型学校教育も分かりやすいのではないかなぁと感じています。
私は、次のような問いを持ちながら授業を考えています。(もちろん全教科で考える時間的、精神的な余裕はないんですが・・・)
・各教科の中で狙っている資質・能力を一人ひとりに身につけさせるために、どのような学習をデザインすればいいのか?
・子どもたちが今、疑問に感じていることは何か?
・現実社会の出来事を授業の中に取り入れることはできないのか?
・この子たちが稼ぐ力(言語能力、情報活用能力、協働する力など)を身につけるためにどのような学習活動が必要か?
・この子の強みや興味を活かした授業はできないか?
・今のやり方は、子どもたちに合っているか?(振り返りを見ながら)
・求め過ぎていないか?
・学び方の指導はできているか?
効率化し、健康的に無理なく働く
ICTを活用すれば無駄な仕事を減らし、本当に価値のあることに時間を使えるようになります。
なくせること
プリントの整理
いるものいらないものに分ける必要がなくなりますし、古紙のコーナーまで持っていく必要がなくなります。なんならシュレッターが詰まってそれを掃除する時間もなくなります。
アンケートの集約と集計
これは結構すでにやっている学校が多いのではないでしょうか?
誰が出していて、誰が出していないのか。結果の円グラフの作成。簡単にできます。
提案文書を探す時間
データ化しておけば検索できます。また、大事なものだけ印刷して手元に置いておけば、必要な書類が10秒以内で取り出せると思います。
提案文書を人に借りてコピーする時間
いっぱい借りました。ごめんなさい。
朝の検温
フォームでいいです。保護者から送信してもらうようにすれば、集計取れます。朝の忙しい時間に人手を割く必要はないです。ただし、家庭の実態によります。
減らせること
教材の印刷
お手本をカラーで示すことができます。ワークシートを印刷する必要がなくなります。
紙の方がいいのかデジタルの方がいいのかは、児童の実態によります。
会議の内容を口頭で伝える
議事録を作成したり、ビジネスチャット(LINE Worksなど)を使用したりすれば、会議の内容を伝えるためだけに同時に集まる必要がなくなります。さらに、不明な点があれば質問することもできます。ただ、重要ですぐに伝えなければならない情報は、音声伝達に勝るものはありません。使い分けが大事ですね。
予定の確認
デジタル上で予定を示しておくと、スマホからいつでもどこでも見れます。抵抗感がある先生方もいらっしゃると思いますが、子どもたちに説明しておけばすんなり受け入れると思います。一回使ってみてください。
丸つけの時間
自動採点機能を上手に活用すれば、記述式の問題のみ丸つけをするなどよりきめ細やかな指導ができると思います。
今年度は、フォームを使って1年から6年までの問題集を作っていこうと思っています。
教室の掲示
掲示物をデジタル上に示しておけば、子どもたちはもちろん教師もそれを確認することができます。
突風で吹き飛ばされたものを拾いに行って貼って、また吹き飛ばされて・・・というイライラから解放されます。
増やせること
睡眠時間
あと30分寝たい!が叶います。ぜひドラム式洗濯機を!
一人ひとりに向き合う時間
ある程度自動化すれば、支援の必要な児童、普段はなかなか話すことができていない子と話す時間が生まれます。
プライベートに使う時間
趣味、家族との時間など。こういったものがあるから日々頑張れるんですよね。
忙し過ぎて趣味の○○ができていない・・・
ランニングを始めたいけど忙し過ぎて・・・
もう1ヶ月以上寝顔しか見ていない・・・
なんのために働いているんだろう・・・
そんな思いを自分も周りもしなくて済むように、頑張っていきたいと思います。
ここまでざっと書きましたが
改めて思います。毎日大変ですよね。
先生って本当に身も心も削りながら働いていますよね・・・
それでも子どもたちの笑顔を見ると、頑張ってよかったなぁと感じます。
そんな瞬間があるから今日もまた頑張れるのだろうと思います。
しかし、今のような働き方では身体が持たないと思います。
個人的には、100点を目指して研ぎ澄ましていくよりも、常に心と身体に余力を残しながら働く方がみんな幸せだと考えています。
文科省が取りまとめたものの中に具体例がたくさん挙がっていますので、詳しいことはこちらを見ていただけるといいかなぁと思います。職場でも先生方と協力して実践していく予定です。