本年度、会長を務めさせていただくことになりました村川正浩です。皆様方のお力添えをいただきながら、精一杯努めてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
さて、現在の中学校教育を取り巻く環境は大きく変化しており、不登校生徒の増加やいじめの未然防止、多様な教育的ニーズへの対応、特別支援教育の充実、さらには家庭環境の変化など、学校現場が担う役割は年々拡大しています。また、教員不足や業務の多様化・働き方改革への対応など、学校運営における課題も山積みしている現状です。
そのような中、現在は次期学習指導要領の改訂が見据えられた重要な移行期です。これからの学校教育には、主体的・対話的で深い学びの一層の充実に加え、探究的な学びや個別最適な学びと協働的な学びの一体的な推進が求められています。私たちは、これらの理念を確実に具現化する責任を担っています。
さらに、近年急速に発展している生成AIの学校教育への活用については、大きな可能性を秘める一方で、適切な活用の在り方や情報モラルの指導の充実など、慎重かつ計画的な対応が求められています。生成AIは、子供たちの学びを支える有効な手段となり得るものであり、私たち教育者自身が理解を深め、教育的価値を見極めながら活用していく姿勢が求められます。
本年度、県中学校長会としましては、県内八地区の教育課題を共有しながら、課題解決に取り組んでいきます。特に、次の二点に取り組みます。
一点目は「研修と調査研究」です。研修については、全九中鹿児島大会、全日中長野大会、そして県大会北筑後大会などが予定されています。他校の先生方との情報共有を図る中で、ご自身の学校や地区の学校で取り入れられること、課題があり、難しいと思われること等見識を深めていただきたいと思います。
また、県中学校長会の各部会で行う調査研究によって、学校における今日的課題とその現状や方策を探っていきます。その結果をもとに、県教委への要望活動も行っていきます。
二点目は、「適正な入試制度の確立」です。数年前より、県教育委員会、公立高等学校長協会、私学協会の皆様方と「福岡県の子どもたちにとってのよりよい入試制度」について議論を重ね、様々な改革が行われました。昨年度の「高校入試ワーキングチーム協議会」においても、十分に検討してきましたが、新たな課題も出てきています。引き続き、「よりよい入試制度のあり方」について追求していきたいと思っています。
県中学校長会としましては、会員相互の情報共有と連携を一層深め、学校経営上の課題や教育実践について率直に協議しながら、それぞれの学校の教育の充実と発展に繋げていきたいと考えています。
県下326校の校長が知恵を出し合い、全日中校長会「新教育ビジョン」に示されている「しなやかさ」と「たくましさ」をもって、課題解決に向かって取り組んでいきたいと考えています。
一年間、どうぞよろしくお願いいたします。