第八十回 福岡県中学校長研修総会
五月二十九日(金)、なみきスクエア東市民センターにて、第八十回福岡県中学校長会研修総会
を開催することができました。
冒頭の村川会長挨拶では、全九中・全日中の会議で協議された内容(現在の中学校教育の課題)か
ら、以下の二点について伝えられました。一つは「部活動地域展開」について。過渡期段階にある今、自治体の考え方も様々で、地域格差が大きく見られます。今後も、学校、地域、保護者、関係団体が連携しながら、生徒の活動機会を保障し、支える体制づくりが必要です。もう一つは「生成AIの学校教育への導入・活用」について。①教材の作成や通知文の作成といった「教員の業務負担軽減」②「個別最適な学び」を推進していく学習支援③情報を見極める力の育成を学校現場で適切に活用していかなければならないと感じました。
続いて、福岡県校長会が取り組む重点的な活動内容が示されました。本会の柱である「研修と調査
研究」を通じて、今日的課題の解決策を探るとともに、県に対して要望していくこと。さらには、高校入試ワーキングチーム協議会を中心に、よりよい入試制度のあり方について追及していくことが提唱されました。
令和八年度の新役員紹介の後、議事として、①令和七年度運営の成果と課題、および各部報告②令和七年度福岡県中学校長会研修大会(南筑後大会)の反省③令和七年度福岡県中学校校長会諸会計の決算およ
び監査報告④令和八年度運営方針および活動の重点⑤令和八年度福岡県中学校長会研修大会(北筑後大
会)案内⑥福岡県中学校長会諸会計の予算に関しての提案があり、それぞれ承認・決議されました。感謝状の贈呈では、退職された校長を代表して前会長の藤井浩彦様が受け取られ、感謝の言葉を述べられました。
本年度の重点活動は、以下の六点です。
(1) 福岡県中学校長会の組織と機能を充実し、活動の活性化を図る。
(2) 確かな学力の定着、豊かな心と健やかな身体を育成する教育課程の編成・実施・評価・改善に努める。
(3) 学校の自主性・自律性の確立に努め、家庭や地域社会に信頼される学校づくりを進める。
(4) 人間尊重の精神に徹し、当面する教育課題の解決に努める。
(5) 多様な教育活動を推進するための教育諸条件の整備・充実を期する。
(6) 職責に見合った待遇改善の実現を期する。
講演では、岐阜聖徳学園大学客員教授 玉置 崇 先生をお迎えし、「次期学習指導要領を視野に入れたこれからの学校経営」と題したご講演をいただきました。次期学習指導要領では、①「主体的・対話的で深い学び」の実装、②多様性の包摂、③実現可能性の確保を三位一体で具現化し、多様な子供たちの「深い学び」を確かなものにしていくことが叫ばれていますが、「個別最適な学び」とは、「個別最適化された学び」とは異なり、自ら学習を調整し、自らの学びを見取る(振り返り)ができる学習者を育てる
ということです。そして、自己を振り返って次につなげる「主体的な学び」、さらには自己の考えを広げ深める「対話的な学び」の実現を目指していくことこそ、これからの教育に求められていることだとご示唆をいただきました。