プレイヤーとロールプレイ

■プレイヤーのすること

プレイヤーがTRPGですることは簡単です。たった三つしかありません。

1.最初にゲームマスターの語りをよく聞き、分からない場合は質問する。

2.状況に対して一言セリフを言う。(※)

3.ゲームマスターの指示に従ってデータ上の行動の成否について判定を行うことです。


※このゲームではこういったゲーム中の行為をロールプレイ、演技と読んでいます。ロールプレイは演劇を行うことではないので、思ったことを率直に言えばいいだけです。自分ならうれしく思う、だったり、悲しく感じる。だったりをうまく相手に伝えるだけです。


ゲーム中、プレイヤーはゲームマスターの言うことをよく聞き、ゲームマスターの告げる判定方法に従わなければなりません。

とは言え、ゲームマスターも基本的には人間なので、間違うこともあります。その場合は、プレイヤーが有利な範囲においての間違いは笑って許す、位の度量を見せましょう。


■キャラクターや状況の設定を思いついたら

プレイ中、プレイヤーやゲームマスターは、ゲーム内の登場人物やゲーム内で作られたものについていろいろなアイデアが浮かぶことと思います。最近のTRPGではこのような発想をゲーム内にうまく取り込むことによって、自分たちだけの冒険絵巻を描く、ということをよく行います。この行為を、「設定をあるいは単に「設定する」「演出する」と、言ったりします。この行為はゲームを簡単に自分たちだけの物語に変えてくれるので、どんどん行いましょう。


ただし、「みんなの共有物に対して設定する」のと、「誰かの所有物であるものに対して設定する」事は 明確に違う、ということは覚えておいてください。

確かに、みんなの共有物を盛り上げる事はみんなのためになることかも知れません。

しかしながら、誰かの所有物をみだりに設定付けることは、所有者の人にとって迷惑です。

また、みんなの共有物に独りよがりな設定を作ることも、よくありません。

自分がされて大丈夫なことでも、他人にとっては嫌なことだって、あるのです。


そこでより良い方法として、設定を思いつくままに語るのはいいとして、最後に必ず提案の形をとって下さい。

そして設定をフィックス(確定)させることをゲームマスター、あるいは他のプレイヤーに委ねてください。

TRPGはみんなで協力して行う、「物語を作る」ゲームです。むやみに角を立てるような振る舞いは慎みつつ、「個人的な著述ではない物語作り」の不自由さを楽しんで下さい。