シナリオ

アイデア例

●はじめに

本ゲーム「フロストギガース」は前述のように、前述のプレイヤー紹介の際に作られるコモンセンスと、その場で作る怪獣データだけあれば遊べるゲームです。が、従来のTRPGを意識して遊ぶ際のシナリオアイデアがあっても良いよね。という考えのもと、蛇足ながら、ある程度設定を用意したシナリオアイデアを4本ほど用意しました。

遊ぶ際の参考になれば幸いです。


●シナリオアイデアの形式

アイデアNO:「タイトル」(怪獣名)

あらすじ。あらすじのは①②といった丸つき数字で区切られており、それぞれサマリーシートの「シナリオの流れ」項目の①〜⑧に対応しています。


●シナリオアイデア

01:「孤独な戦い」(憑依怪獣チルソンガ登場)

④扶桑帝国防衛隊基地局員の官舎に超小型の隕石が落ちる。住人が戦々恐々とする中、③分析班として抜擢された主人公たち。隕石はチルソナイト0990という、チルソ星にしか存在しない、地球には存在しない金属で構成されていることが判明。④その夜、住人の一人石黒は酔って暴れる男を取り押さえるが、男は怪物に変身、石黒に重傷を負わせると人々を襲った。⑤襲われた人々はまた次々と怪物に変身。人々を襲う。このままでは全人類が怪物となってしまう。立てフロストギガース。事態に収拾をつけるのだ。⑥怪物となりかけた石黒の的確すぎる依頼でチルソナイト0990の岩塊を解析したところ、何かの電波増幅器が内蔵されていることが判明。電波と怪物の関係が証明される中、電波の発信元が判明する。それは石黒家だった。石黒家で電波発信器と、謎の意識体に支配されつつあった石黒の日記を読む頃、病院から凶報が届く。⑦病衣のまま怪物と化した石黒はメリメリと巨大化していく。「憑依怪獣チルソンガ登場」⑧怪獣を撃滅せよ。


02:「すべて太陽の元で」(引力怪獣ラドゴ登場)

④最近頻発する、太平洋上での船舶失踪事件。③扶桑帝国防衛隊の誇る新造原子力母艦「富士号」とともに調査に派遣された主人公たちと監査官こと古橋。⑤しかし富士号は海底からのトラクタービームに囚われ沈没してしまう。起動せよフロストギガース。富士号を救うのだ。⑥富士号と共に助かった古橋監査官は、地球を狙うラドゴ星人と遭遇し対話に成功したと言う。ラドゴ星人は船舶失踪事件を引き起こして防衛隊の優位を引きつけ、その間に地球侵略を企てていたと言うのだ。しかし古橋の様子がおかしい。⑦古橋の皮を被ったラドゴ星人は正体を現し、富士号の原子炉を制御下に置き暴走させる。「引力怪獣ラドゴ登場」⑧怪獣の操る暴走母艦「富士号」を撃滅せよ。


03:「皇帝は二度またたく」(幻影怪獣アキ登場)

③防衛隊局員であるプレイヤーキャラクターはついにローンの頭金を構築に成功。憧れの一軒家を手に入れた。④その夜、プレイヤーキャラクターの住まいに不思議な影が現れる。アキと名乗った彼女は、宇宙のとある都市からやってきた者で、宇宙船の事故で怪我をしてこの姿を取って休んでいると言う。その頃扶桑帝国防衛隊の局内では、宇宙より地球軌道に向けて飛来中の巨大質量隕石に悩まされていた。隕石からは緊急要請があらゆる言語で発されていた。隕石は宇宙都市クゼッタといい、重力装置に重大な故障が起き、このままでは地球に衝突するので、地球の軌道を至急変更してほしい旨の発信だ。⑤いかなフロストギガースとはいえ、地球の軌道は変更できない。地球を守るためには、クゼッタ市を破壊するしかない。翔べフロストギガース。防衛隊の誇るたった2発の試作究極兵器の一つ、カイザー・ボム2号機を惑星軌道に運び、クゼッタ市を破壊するのだ。⑥カイザー・ボム2号機の配置が済み、クゼッタ市の破壊は確実となった一方で、防衛隊の兵器廠から緊急警報が発令される。カイザーボム1号機が謎の巨大な影によって奪われた。⑦カイザー・ボム1号機を担いだ巨大な影、クゼッタ市民アキは扶桑海溝にカイザー・ボムを投入し、地球を内部から爆破することで故郷を守ろうとしていた。「幻影怪獣アキ登場」⑧怪獣を撃滅せよ。


04:「収奪するは我らなり」(巨大怪獣ペルス・ハルク登場)

④若い男性が次々と倒れる事件が発生。男たちはみな一様に腎虚、その、なんだ。つまり男性的な活力を根こそぎ持っていかれて腰砕け状態になっていた。男たちはみな同じメーカーの腕時計をしているぐらいが共通点だった。③警察の調査により腕時計が地球上に存在しない金属でできていることからオブザーバーとして召喚された主人公たち。⑤主人公たちの調査の結果、未知のエネルギー体が時計には内包されていた。人間の活力を物体として固定化する技術は地球にはない。主人公たちはメーカー工場にて隠された製造ラインを発見、踏み込んだが、そこには狂的科学により強化された戦闘ロボットが待ち受けていた。出番だフロストギガース。⑥工場で戦闘ロボットを操っていたのはエネルギーを収奪する目的で地球侵略を目論むペルス星人だった。⑦戦闘ロボットを破られたペルス星人はエネルギー抽出技術を逆転させ自らに投与。巨大怪獣ペルス星人ハルクとなって主人公らに襲いかかる。「巨大怪獣ペルス・ハルク登場」⑧怪獣を撃滅せよ。