上級者向けターンバックルの製作方法

(1/32スケールキット用)

by naka

複葉機模型を製作するときにはコントロールワイヤーや張線のにあるターンバックルの再現が必要です。

サードパーティーから販売されているエッチングや3Dプリント製の物を使用するのも簡単でいいですが、ここでは自作する方法を紹介いたします。

ターンバックルの形状、大きさとアイレットの形状は使われている場所や国によって異なりますので、製作する機体の画像等を参考に製作してください。

作例はドイツ機の張り線用ターンバックルを模しています。

1.使用する材料

真鍮パイプ:外形Φ0.6㎜、内径Φ0.2㎜

真鍮パイプ:外形Φ0.5㎜、内径Φ0.3

真鍮パイプ:外形Φ0.8㎜、内径Φ0.6㎜

真鍮線:Φ0.3mm

2.バレルとロッドの作成

バレルは外径Φ0.6㎜の真鍮パイプを4.5㎜の長さに切断します。

ロッドはΦ0.3㎜の真鍮線を7.5㎜に切断します。

※切断する長さは参考です。作りたいターンバックルの長さに応じて調整してください。

3.バレルの加工

バレルは端から1.5㎜程をやすりで削りテーパーを両端に付けロッドを通すために内径をΦ0.3㎜のドリルで広げます。

4.アイレットの製作(2個作ってください)

①外径Φ0.5㎜の真鍮パイプを端から1㎜程つぶして平らにします。つぶした部分の幅は0.7㎜程度になります。

②つぶした部分にΦ0.3㎜の孔をドリルで開けます。

③孔の周囲をやすりで丸く削り形を整え、つぶれていないパイプ部分を0.5㎜程残して切断します。

④パイプ部分の切断部のバリを取ります。

5.バレル中央部のふくらみ用部品

外径Φ0.8㎜、内径Φ0.6㎜のパイプを長さ1㎜程度に切断します。

0.2mm の穴を開け切断面をやすりで仕上げます。

※やすりは#1000の

6.必要な部品

これまでの作業で必要な部品は出来ました。

7.組み立て

ハンダ付けするために組み立てます。

8.はんだ付け

各部品の接続部に”クリームはんだ”を塗ります。

あまり多く塗らないよう注意してください。

※通常の糸ハンダでも構いません。クリームハンダの方がハンダの付けすぎが防げるので便利です。

9.はんだこてをあててクリームはんだを溶かします。

糸はんだを使うよりもクリームはんだの方がはんだの量を調整できるので、付け過ぎが無くなります。

10.余分なはんだを削り取り、形を整えます

バレルの部分は真鍮色、ロッドとアイレット部分はアルミ色に塗れば、それらしくなると思います。