Nakaの作品集
□ 1/32 Scale Models □
Boeing F4B-4
Hasegawa
Scalematesによると1971年に長谷川製作所(現 ハセガワ)より販売されたことになっていて、胴体表面の細かなリベット等、50年前の日本の金型技術の高さがうかがえるキットです。
製作した機体は1932年のアメリカ海軍 VF-6”Felix the Cat"で、USSサラトガ搭載時の塗装です。
翼のスティッチングとリブテープ追加、コックピットのディテール追加、支柱形状の修正等を行い、張り線はステンレスエッチングのフラットワイヤーを使用して実機で使用されたRAF Wireの雰囲気を再現しています。
Halberstadt Cl.II
Wingnut Wings
私が複葉機の中で一番好きな機種です。
このキットがWingnut Wingsから発表された時には躊躇せず予約しました。
Halberstadt CL.IIは第一次世界大戦中の1917年冬から地上攻撃・偵察のために開発された機体です。
機体の塗装はSchlasta24b(24b戦闘攻撃飛行隊)の機体で、機首に悪魔の絵を描いています。
胴体の特殊な迷彩塗装とマーキングはエアブラシで仕上げ、翼のローゼンジパターンはHGW社のデカールを使用しています。
Royal Aircraft Factory RE.8
Wingnut Wings
Fokker D.VIII
Mikromir
□ 1/48 Scale Models □
Sopwith F.1 Camel
Eduard
2021年9月にエデュアルド社より新金型で発売されたキットで、旧キットと比較して、細部のディテール表現が綺麗に出来ており組立て易くなっています。
また、キットには3種類のエンジンやルイス機関銃も含まれていて、今後の機種展開が楽しみです。
機体は”Camel&Co.”のキットにある架空の機体で、1930年代にイギリスで発行された航空冒険小説“Biggles stories”で主人公“JamesBigglesworth”が第一次大戦中に登場していた機体の塗装です。
殆どキットのままで組立てましたが、ベントレーエンジンのプッシュロッドは0.2㎜径の洋白線に交換し、翼の張り線は0.25㎜幅のエッチング製のステンレス平線を使用しています。
Gotha G.Va
AZ Model
第一次世界大戦中の爆撃機として有名なGota爆撃機ですが、最終型に近い. Va型は尾翼を双尾翼にすることで、エンジンが片発停止した時の直進性を改善しているそうです。
あの頃は信頼性の低いエンジンで長距離を飛行するので大変だったのでしょうね。
キットは簡易金型製で部品構成は非常にシンプルなのでエンジン周りをはじめコックピット内部等各部にディテールを追加しています。
胴体のドラゴンマークとローゼンジパターンは塗装仕上げとし、翼のローゼンジパターンはデカールを貼った後で全体にクリアダークブルーで塗装しています。
この作品はIPMS JAPANの2019年第一回写真コンテストの複葉機部門で金賞をいただき私にとっては最高の宝物です。
Halberstadt Cl.II early version
Mirage Hobby
1917年初期にドイツ陸軍の要求によってそれまでのC型に変わる小型のCL型として開発された2人乗りの機体です。軽快な機動性で地上攻撃や偵察に使用されています。
キットはポーランドのミラージュホビーより2009年に発売されましたが、このキットを初めて見た時には、1/48スケールとは思えない精密な部品構成にはとても感激したことを覚えています。
キットの支柱は実機に近づけるために非常に細く作られているので組立には注意が必要ですが、完成するととても見栄えの良い仕上がりになります。
Halberstadt Cl.IV
Mirage Hobby
CL.IIを元に胴体長の短縮、水平安定板のスパンを長くし機動性を向上させ、より地上攻撃に適した性能になっています。
プロトタイプの試験が終了したのは1918年8月で、約700機が生産されています。
作品は機体の左翼の骨組み構造をスクラッチで製作し、胴体もコックピットとエンジン部が見えるように外板を取外してあります。ついでに車輪も左側のみスポークが見える様にスクラッチしています。
胴体塗装色は、実機の残骸に残っている塗装色を参考に塗装しています。
また、実機同様に上翼にあるエルロンは操縦桿と連動するように製作しましたが、思ったようにスムーズに動作しないのが残念です。
Hannover Cl.IIIa
Eduard
1994年に発売されたエデュアルドの初期のキットです。
簡易金型(樹脂型)で成形された翼と胴体、車輪、支柱部品とエッチングのコックピット部品、ダイキャスト製のエンジンで構成されています。
コックピットはプラ板や真鍮パイプを使用してスクラッチしましたが、内部を見せるために、左舷側の胴体壁を一部取り外し、車輪は片側をスケルトンにするためにキットのタイヤを使用してリム、スポークは自作しています。
エンジンはカッパーステートモデルのレジン製”Argus As.III ”エンジンを使用しています。
胴体のローゼンジパターンは塗装で行い、翼はデカールを使用しています。
Gloster Sea Gladiator
Roden
機体の塗装は1940年マルタ島攻防戦で使用された3機のグラジエータ(Faith、Hope、Caritty)の内シリアルNN5519の ‘Charity’です。この機体は7月31日にイタリア機との空戦で燃料タンクに被弾し撃墜されました。
キットの製作はキャノピーは透明プラ板の絞り出しで自作し、サイドドアの開閉と中央キャノピーのスライドを行えるようにしています。
計器盤は”Yafu”製計器盤を使用しています。
翼の張り線にはステンレス製のフラットワイヤーを使用しています。
Bristol Bulldog
Inpact
Fairey Flycatcher
Inpact
世界で初めて空母での運用を目的としてイギリスのフェアリー社で開発された戦闘機です。
空母からの短距離での離着艦を行うための特殊な構造の主脚やエルロンと共用しているフラップ、油圧式ホイールブレーキ、着艦フック等で独特な形状をしています。
キットは1968年にアメリカのインパクト社から発売され、その後いくつかの会社から同じ金型を使用して再販されています。
組立性や細かなディテールは現在のキットと比べると劣りますが、全体的な形は良く実機の特徴をとらえてあり、手を加えると素晴らしい仕上がりになります。
Hawker Fury Mk.1
Lindberg(Ex-Inpact)
□ 1/72 Scale Models □
Caproni Ca.3
CHOROSZY Modelbud
イタリアの偉大な航空機設計者ジョヴァンニ・バッティスタ・カプローニ伯爵が設計した第一次世界大戦中に使用された偵察・爆撃機です。
数機が魚雷攻撃用として中央胴体下面に魚雷を取付ける改造を受け、実際に敵軍港への魚雷攻撃を行いましたが失敗に終わっています。
キットはポーランドのコロジー社が販売しているレジンキットで、部品は余り良い出来ではありませんでしたが、一部をスクラッチで製作したりして何とか完成させることが出来ました。
Ansaldo A1 Barilla
Hit-Kit
機体は1917年にイタリアのアンサルド社が初めて開発した戦闘機です。
第一次世界大戦の終盤に数十機が使用されています。
機体の塗装は1919年から1921年に発生したポーランドーソビエト戦争でアメリカ合衆国からの義勇兵とポーランド軍パイロットで編成されたコシチュシュコ スコードロンで使用された機体です。
キットは1995年に簡易金型製で発売されていて決して作りやすいキットではありませんが、コックピット内の作りこみや、外観のディテール追加を行いました。
翼間張り線は実機では空気抵抗を減らすために2本のワイヤー間に薄い板を挟んでいますが、模型では0.2㎜厚のプラ板で再現しています。
また、フェイスブックのポーランドの友達から、脚柱に爆弾投下装置を追加しているとの情報をいただいたので追加しています。
De Havilland DH-82 Tiger Moth
Airfix
Martinsyde F.4 Buzzard
AZ Model
実機は1918年にイギリスで開発されましたが、第一次大戦には間に合わず戦後にポルトガルやフインランドへ輸出されています。
ポーランド空軍でも試験的に1機を購入しましたが採用には至らず、当時の空軍司令官のプライベート機として使用されました。
キットは基本的には良く出来ていますが、胴体上半分の断面形が台形でないといけないのが、長方形になっているため加工が必要です。
また、機首のラジエータルーバーのモールドがつぶれていたのでプラシートで作り変えましたが、細かな部品を均一に並べるのは大変難しいですね。
この赤白の塗装はポーランド空軍の司令官が使用した機体の塗装です。
Fairey Swordfish
Airfix