赤色紫色の木

桃色臙脂色 /
 ピンクダークレッド

赤・紅・レッドなんとか という木

字面 (じずら) だけ赤・紅・レッド がついてるもの 

レッドウッド (それは何?)、レッドオーク、紅松、赤松・・・・・ 橙色の木へ

アフリカンレッドウッド? (たぶん ローズウッド)
赤杉 (アカスギ) は、レッドウッド (セコイア) 濃い色の木

読んでもらえれば解る、この色の木は、闇が深い・・・

ケヤキ (欅)

欅坂46 のおかげで、皆漢字で書けるようになったケヤキ
木材のはなし - ケヤキ

赤い木なのか?と言われると、実際の色目は微妙だが、
「赤い木?」って聞かれたら、まずは「ケヤキ」と答えるのが、日本人

看板にはケヤキでしょ

日本人の魂の木
社寺に行けば、御輿・和太鼓、賽銭箱まで大体ケヤキ
御神木的に植えてあって、普請する際には入札にかけて資金調達もする (五日市街道の並木などの庭木は枝打ちしており、枝を切った部分から菌が入り、芯が洞になっているが、神社などのケヤキは手をかけていないので健全なことが多い、業者に目を付けられてリスト化されているとかなんとか)

山門などは、門扉を含め総ケヤキ造りが多い
框は踏んじゃダメと教えられてきたが、あまりに大きいサイズなので、皆踏んですり減っている

成田山新勝寺総門  2008年建立  総欅造
https://www.naritasan.or.jp/nswp/wp-content/uploads/2019/08/005.jpg

もちろん太鼓にも、でっかいのはブビンガのこともあるが、たいていは ケヤキ

もちろん建物本体、外構の門柱、門扉 など、渋い、ザ・和風 になりがちなので、外国人観光客 (インバウンド) 向けホテル、レストランで多用されるが、よく見ると、別の木に着色したものだったりして・・・気にしない、気にするのは材木屋だけ

ゴルフを始めて、初めに覚える OB (Out of Bounds) の バウンズは、区域内的な意味
コース内は、in Bounds 
インバウンド は Inbound、インバウンズではない

日本銀行 記者会見場 の壁は多分 ケヤキ

画像クリックで、Youtube が開きます

床の間・床框

関東では、床の間といえば、ケヤキの床板だったのだが、今や床の間を探すのも一苦労する時代となってしまった

木の日 - 旧々 樹種当てクイズ
表札 (表札)
※木の日のチャリティーオークションに出品、写真は無い

旧々 樹種当てクイズ ケヤキ (欅) 解説
日本の代表的な銘木。色、つやが良く、杢目がすばらしい
神社仏閣、山門等に使われる

お盆

お椀 

最近では、電子レンジ、食洗機 対応 の クリーンコート加工 (ウレタン塗装?) を施した、什器が売られている
扉が閉まっている、高級家具
某有名 蕎麦屋
新木場駅構内

板目、笹杢、玉杢

もちろん、ケヤキだけでなく、他の木にも現れる杢 (もく)
板目、笹杢、玉杢は、わりとケヤキの一枚板での杢の説明に使われている?

板目

笹杢

笹目が見つからないと思ったら、こ (木) よみ の ケヤキ が 笹目 だった

玉杢

アフゼリア (Afzelia)

ドゥシェ (Doussie)

アパ (Apa)

アフリカケヤキ と呼ばれているが、ドゥシェ、アパ の方が通りがいいかも
アパは、南米ケヤキという説があるが、どうやらアフリカ産の模様

ドゥシェはカメルーン産なので、合法的には問題なさそう

写真は杢の出ている、アパ テーブル材
製材するも、硬いのか、目が揉んでいるのか、鋸が通らない

何とかケヤキっていうのも何かなぁ・・・
もちろんあのホテルチェーンとは、何の関係もない

製材、カンナのヤケは、Machine Burn という

カリン (花梨)

座卓・テーブルトップ などなど
瘤材 (バール) は衝立にも

日本3大唐木 (からき)  の一角

日本3大唐木 ってなに?
紫檀 (シタン)黒檀 (コクタン)・花梨 (カリン) を、勝手に言ってるだけです

寄木細工のように、色々な木材、色でデザインされたものを、パーケットリー (Parquetry) と言う
本物は木端みたいなのを寄せて行って、最後にフロアー一面をサンダー掛け、塗装する (ホコリ除去が大変) デパートの床などは本物が多く、百貨店建装部は、得意中の得意だったが、バブルの後、建装部門は消滅した
あらかじめ合板の上で組んだ塗装品が主流

これは、ヘリンボーン (French Herringbone, Chevron) 貼り

英語で、チャイニーズ・パパイヤ・・
マジか~ うそです、英語名 Quince (クインス) 、違うって、共に 果実が生る、バラ科の カリン 

木材の花梨は、Amboyna (アンボイナ)
マメ科 シタン属 ツルサイカチ連 (?) のインドカリン属 (ツルサイカチ属ではない)
Wikipedia (en) によると、Amboyna wood, Malay padauk, Papua New Guinea rosewood, Philippine mahogany, Andaman redwood, Burmese rosewood, narra
パドック (パダウ)、ローズウッド、マホガニー、レッドウッド、 と呼び名が多岐にわたる
パドックとは近縁なのでしょうがない

フィリッピンマホガニーってラワンのことじゃないの?

日本では、カリン

ロシア語の カリンカ (Калинка) は、一応、花の名前、アジサイ みたいな セイヨウカンボク (ガマズミ?) のことらしいですよ
※花のことは、花屋に聞いてください

Brick : レンガ (定尺貼り)

Diagonal Basket : 対角 (市松貼り)

Square Basket : 市松貼り

などなど

某有名 フグ屋で発見

コウキ (紅木)

紫檀?花梨?俗称っぽい (樹種名ではない)
紫檀は、ローズウッドなので、なんたらローズ?
ひょっとして、グラナディロ (Granadillo)

結局、カリンのことが多いようです

紅木といえば、三味線 の ボディ・ネック・ヘッド

三味線といえば、「風が吹けば桶屋が儲かる」
風が吹くと目の病が流り、整体師 (?) が増える、整体師は、一人一台三味線を持つのでバカ売れとなる、表面の皮も必要なので、猫がいなくなる、ネズミが増えて、桶をかじるので、桶屋・材木屋が儲かって喜ぶって話

これ、津軽では通じない
なぜなら、津軽三味線は、狗の皮だから

※言葉を選んで書いてます

パドック (Padouk)

花梨 (カリン) なのか?
マメ科 シタン属 ツルサイカチ連、インドカリン属ってカリンと同じでは
結局 カリン 35 種 の内の、いくつかって事だ

Padouk, Padauk どっち?ビルマパドック (Brume Padauk パダウ) はカリンで、Padouk が パドック?
調べたら、Padauk (or Padouk) どっちでもいいらしい

 日本では、Padoauk と綴るのが優勢、何語?

木材工業ハンドブック によると
パドゥク

よもやま話 - 木の色 より、写真左から

(材種)    (科名)   (産地)

パドック    マメ科    アフリカ

ブラッドウッド クワ科    ブラジル 

※クワ科のブラッドウッド (Bloodwood) って、バイオリンの弓で有名な スネークウッド (Snakewood) のことだろうか?

木琴

一般に木琴と呼ばれているのは、シロフォン (Xylophone ザイロフォンとも) のこと

オーケストラに参加するのは、シロフォン、
からっとした音
堅い木のばちなので、すり減っている

低音の方の共鳴管が長い、客席から見ると逆になる
画像はすべて、某音楽学校の先生 提供

そしてこれが、iPhone の着信音で有名な マリンバ  (Marimba)
フェルト巻きのばち (マレット Mallet)

ソロリサイタルで叩くのは、マリンバ (音量が大きくて、ふくよかな音)

同じ様に見えるが、共鳴管が違う
御茶ノ水の聖橋みたいなのが、マリンバ

共に鍵盤は、パドック (楽器屋的には、Padouk) 、もしくは、何らかのローズウッド (濃い色の木)

ブビンガ (Bubinnga)

アフリカンローズ (African rosewood) とも
他のローズ系は濃い色

こじゃれたバーのカウンター、テーブルトップによく使われている

木口を見るのは、針葉樹
こんな木の木口を見ても何もわからない

荒木だと、色、目合いが分からないので、検品時は水をぶっかける
ツキ板 (ロータリー) 杢のあるもの

ローズウッドは、 Dalbergia (読めない)  ツルサイカチ属
ブビンガは、Guibourtia (読めない) 属
ウエンジは、Millettia (読めない) 属

ブビンガは学術的には、ローズではないが、CITES 付属書 II

フェルナブーコ (Pernambuco)

パウブラジル (Pau Brasil)

ブラジルウッド (Brazilwood)


Pau はポルトガル語で 「棒・木」、Brasil は 赤い染料 のこと  他のパウ~は 濃い色の木
超訳すると 赤木、英語で  Brazilwood  (ブラジルの綴りが違う)
木材から染料を採るって、煮だすってことか、そういえば唐木の箸は初めに煮ていたなぁ (テフロンの鍋で煮て、大目玉を食らったことがある)

新大陸発見前から、Brasil (ブラジル) という木材由来の赤い染料があって、フェルナブーコを発見したことから、国名がブラジルになったとか・・・

フェルナンブーコ (Pernambuco)、フェルナムブーコ、フェルナンブコ ペルナンブーコ、ペルナンブコ など、ポルトガル語の発音を無視した呼び名で呼ばれている
ブラジルに、Estado de Pernambuco という地名があり、それは、ペルナンブーコ州 で統一されている模様

木材はフェルナブーコか?

フェルナブーコ で検索をかけると
「もしかして フェルナンプーコ ?」と出る
マジで?PU ではないだろう
※このくだり全文は、ボツの細道

Brazilwood  とは、違う木だったと思ったら、同じ木・・うんちくの壺の底が抜ける 

この赤い染料の採れる木が、バイオリンの弓に最適な特性を持っていると、18世紀後半になって再発見、爆発的にシェアを伸ばした、それまでは何らかの南米以外のローズウッドやエボニーなどの弓だったのだろう

楽器界隈では、フェルナンブコ が優勢

正月番組などで、高価な楽器と廉価な楽器を聞き分ける系の番組が流れるが、弓については一切触れられていない
楽器を弾いてお金を稼ぐ人の弓は、最低100万から、初心者用は 5万からですかね

※ストラディバリウスが作った楽器が、ストラディバリです
当時は、ガット弦だったので、現在使われている物は、スチール弦・現代の弓 に合わせて改造されたもの、オリジナルの物はない

資源枯渇により CITS 付属書 II となりフェルナブーコ の値段が高騰、マサランドュバ (Massaranduba), イペ (Ipe) 代替材として用いられる (共にグレーの木に 、フェルナムブーコもデッキ材に使われる)
色は、臙脂色、茶色、ピンクとちょっと違う
色眼鏡をかけた個人の感想です

 最近はカーボン弓が開発され、バカにできない出来らしいが、荒っぽく扱う曲でプロも使っている
値段はピンキリ50万以下1万以上って感じ

パリサンダー (Palisander)

なんのことはない、ローズウッド をドイツ語で、パリサンダー という
楽器系では、パリサンドル とも

ブラジリアンローズは、Rio Palisander

西ドイツ (West Germany) から 高級ギター の輸入が多かったころ、仕様書はもちろんドイツ語 (ペラ紙)

ローズ系は、Palisander と記載してあって、輸入代理店が邦訳パリサンドル にしたと思われる
ハカランダインドローズ 以外の ツルサイカチ属 を パリサンドル とした模様 (?)

Fichte (フィヒテ、European Spruce) を、ドイツ松 と訳して業界標準になるくらいの影響力があったのだから  (エボニーはもちろん黒檀です)

※ ギター の 輸入先で一番多いのは、当時も今も スペイン
ハカランダ はスペイン語読みギター製作者を、ルシアー (Luthier) と呼ぶのもスペイン

木材業界 パリサンダー というのは、マダガスカルローズ のことらしい、ドイツ語で マダガスカルローズ は、Madagaskar  Palisander (若干綴りが)

イーストアフリカン ローズ (Ostafrikanischer Palisander ドイツ語) だったのが、 マダガスカル ということになって (?)、
呼び名は パリサンダー だけとなった?

濃い色の木 - マダガスカルローズウッド

ちがうよという意見があったので、紹介

ルシアー「パリサンドルある?」
材木屋 「あるよ」( マダガスカルローズ だけどな・・・)

やっぱり・・・

製材したては、真っ赤っか
フェルナンブーコの写真かと思ったら、パリサンダー だとか
乾くと、どんどん茶色になってしまう

ひょっとして ココボロ (Cocobolo)

※詳細不明です

東アフリカは、アフリカンブラックウッド ・グラナディラ (Grenadilla ) これもツルサイカチ属) の 産地

サペリ (Sapelli)

サペリは赤だと思います
マホガニーではないらしい (同じセンダン科ながら)

こういう一枚板のテーブルをよく見かけるようになった

曲げ加工できるのか?アイロン?

あまり木目がはっきり出ない様なイメージなのだが

サペリマホガニー (Sapele Mahogany) とか言っちゃって、この時は綴りが違う謎

写真に撮らないと、杢は見えてこない

ポメラ・ポメレ (Pommele Sapele)

サペリという木は、リボン杢 (?いわゆる Interlocked Grain リボン杢 ) が有名 だが、縮み杢 フィギュア のサペリは、ポメレ、ポメレサペリ、ポメラ、ポメラサペリ と呼ばれる (※個人的には、ポメレ)

出たよ、Sapele or Sapelli どっちでもって

小箱などの工芸品から、楽器まで、超美しい

pommele の意味は何なんだろう。
調べるとフランス語で「うろこ雲に覆われた」と出ていた。

ブラジリアンチューリップウッド (Brazilian tulipwood)

あまり大きな部材が採れないので (小幅)、接ぎものが多い

名前の通り、南米産
Dalbergia (ツルサイカチ)属、ローズウッドの一味!マグノリア (モクレン科) ではない

緑の木でも書いたが、(見た目が) チューリップのような花が咲く木は、チューリップウッドと呼ばれるのだが、この木の花はよくわからない

ピンクアイボリー (Pink Ivory)

アフリカ材 詳細不明

見た目、クロッチ杢 (Crotch 二股みたいの) のような、2枚
そして、下の オールピンク (?) の板
ともに、ピンクアイボリー

ちょっと調べましたよ、南アフリカ産
色は、 Pale Brownish Pink 薄茶色っぽいピンク

Pale って、青白い色を指すものだと思っていたが、淡い って意味だった

Pale   と言えば、プロコル・ハルム Procol Harum()  の「青い影 (A Whiter Shade of Pale)」このせいで 青白い   という認識になってしまっっていたが、薄暮って意味だとか・・・
米津玄師 の楽曲 Pale Blue で久々に目にする

レッドラワン (Red Lauan)

フィリピンマホガニー (Philippine Mahogany)とか
タンギール (Tangile) の事じゃないの?と言われても、それを知らない

もう入ってこない
橙色の木 - ラワン (Lauan) 

同じく フィリピンマホガニー とも呼ばれる木に カランタス (Kalantas) がある、こっちは センダン科なので、本家か (橙色の木 - マホガニー)

(仮) ancc Illustrated Commercial Foreign Wood

ベンガラ

東大赤門
100116109.png (800×460) (u-tokyo.ac.jp) 

ほんとに赤いのは、なにか塗ってある

昔、赤鉛筆を舐めてはいけないと教えられたが、赤い顔料には水銀系鉱物が使われているからで、現在鉛を含めて JIS で含量が制限されている

ベンガラは、酸化鉄 (赤錆) 由来の赤で、水銀朱ではないらしい、が、念のため赤い文化財は舐めない方がいいですよ (そんな人いる?)

赤い注入木材

AAC 注入なのだが、赤い染料を混ぜた物

見た目が 緑の 防腐・防蟻注入 より、心理的圧迫感ないので、柱梁など目に触れやすい部材に使うことが多い
当然、焚火にくべない方がいい (薬剤が何かわからないので)

AAC は無色なので染料を混ぜたものができる
重金属フリーの、クリーン注入ってやつか
色を付けないと、区別できないからな

ついでに、燻煙処理材、燻煙乾燥?サーモウッド、ケボニー は?

ACQ などは、基本 緑色

ACQ の C は 銅 (Copper) の C
ACQ Alkaline Copper Quaternary アルカリ銅第四級 (なんじゃ?)

AAC は 第四級アンモニウム化合物系
何故にAACなのか不明、C はカチオン?Q はどこに行ったのか・・・、全然違った、Alkyl Ammonium Compound
コンパウンド?あなたの知っているコンパウンドではありません、化合物 って意味、Alkyl は、アルキル だって (アルキル?ABS しからんなぁ)

※ABS アルキルベンゼンスルホン さん 酸、語呂って大事だ

最近見なくなったのは、適当な事を言って売っていた材木屋のせいだろう

紫檀 (したん)

紫檀は紫じゃない様な、紫檀 (ローズウッド) は、濃い色の木

パープルハート (Purpleheart)

紫色の木といえば、パープルハート一択

こういう、Purple (パープル) 色~臙脂(エンジ) の木

これは Violet (バイオレット) 何をどうするとこの色になるのか?

照明の具合で、色味は変わる、違う木?
あく抜き材?人工乾燥かけて、色が抜けた?
日に当てていると紫外線で紫になるのか?逆なのか

この写真だけ見せられて、この木って何って言われたら
「わからない」と言うしかない

家具を見せられたら
「わからない、もしかしたら、キングウッド、王様だけが使える、神器の木かも」
などと答えることにしている (全然違ってもです)

このくだり、ボツの細道 行きでは?

これじゃだめだ もうなんだか
む、ムラサキ

パープルウッド (Purple Wood)

モラド (Morado)

そういえば昔、パープルウッド と呼ばれてた木があった

調べてみると、今や ローズウッド の代替材として使わることが多い パーフェロ -  (別名:モラド Morado) のようだ

ローズウッドとは別種です
濃い色の木 - パーフェロー (Pau Ferro)

当時、パープルウッド として販売していた
ギターのサイド、バック材