緑色の木青色の木

 黄緑深緑  /
 ライム グリーン

パロサント (Palo Santo)

よもやま話 - 木の色

パロサント(学名:Bulnesia sarmientoi)はハマビシ科の木で、水に沈む重たい木。

国内の用途は数珠玉が多く、世界一重たい木で知られている リグナムバイタ と同じ「緑檀」という商品名でも販売されている

材はスーッとした甘い匂いで、太陽光にあてると (紫外線かな?) 写真左側のように濃い緑色になる

ネットで「パロサント」を検索すると、香木のパロサントが出てきますが、これは別種のカンラン科の木 (学名:Bulnesia sarmientoi) になり希少材のようだ

入手して匂ってみました
バニラかな、いやカルダモンのような・・・結構強く香ります

リグナムバイタ (Lignum vitae)

これが噂の リグナムバイタ  世界一重くて硬い木

西インド産 (バハマなど、といってもそこにしかない模様) の リグナムバイタ は、CITS 付属書II

木材工業ハンドブック - ボツの細道  では、リグナムパイタ 誤字だろう 

よもやま話 - 木の色 より、写真左から

(材種)    (科名)   (産地)

パロサント   ハマビシ科  パラグアイ

ホオノキ    モクレン科  日本 

ホオ (朴)

Magnolia obovata (マグノリア) 学名が示す通り、モクレン (木蓮) 科の落葉高木

ホウでは変換できない、ホオが正解

用材としては、材が堅く軽いので下駄の歯、日本刀の鞘 (さや) などにも使われ

もちろん 銃砲刀剣類登録証 あります
脇差でも、無いと持ち出しできない
刃渡り15cm以上の刃物は、必要です

木の日 - 旧々 樹種当てクイズ
麺棒 (めんぼう)

旧々 樹種当てクイズ ホオ (朴) 解説
すなおの意が有る様に、真っ直ぐな物が取り易く、軽く、香りが少ない為、食品加工材には最適
又、他の樹種もあるが、職人のこだわりにより選ぶようである

※木の日のチャリティーオークションに出品、写真は無いので、当時の様子 (粗い)

落ち葉は火に強いため朴葉みそ朴葉焼 といった飛騨の郷土料理に使われる
昔から大きな葉っぱを食器代わりに使った

魚の干物ではない、調理前の朴葉 (裏は白い)、
この後水に漬けてから使う

生の葉には芳香・殺菌作用があるため食材を包んで、朴葉寿司、朴葉餅などに使われる
また、樹皮は漢方の生薬に使われた

なんだか、マロニエの葉に似てるなと調べたら
マロニエ (Marronnier 仏、マロンの木) は、西洋トチノキだとか
英語だと Horse-chestnut (馬栗 直訳)だが、クリではない
もちろん 朴 でもない 栃 (トチ 白い木)


Horse~ (ホース ~) と呼ばれるものは、似ているけれど、別種の 粗 なるものに、付ける接頭語
日本だとイヌ~  (イヌマキ、イヌカシ など) 
犬ではない、異なもの  (否なもの?)、やはり似ているけれど、本物より使えない別種 (使えるでしょ)
※諸説あるらしい

ほぉ~ そうなんですか

いわゆる、木蓮 (もくれん , マグノリア Magnolia)

雨の日の 木蓮 の葉っぱ

葉っぱに水玉が・・・
ロータス効果ってヤツ、ひょっとして

木蓮って、蓮 (はす, ロータス Lotus) の葉っぱの木って事?

ピンと来ただけです、エビデンスはありません

イエローポプラ (Yellow Poplar)

アメリカンチューリップウッド (Tulipwood)

ポプラと言ってもコットンウッド (Cottonwood 白い木 泥柳) とは別物、 チューリップウッド (Tulipwood) と言った方が良いかも
マグノリア、要は、朴と同じ モクレン (木蓮) 科なので、木蓮の花がチューリップのようなことから、チューリップウッド呼ばれる

ただし、チューリップみたいな花が咲く木は、 チューリップウッドと呼ばれることが多い (ブラジリアンチューリップウッド Brazilian tulipwood 赤い木 など) 相手を見て使い分けないと、やらかす

短縮表示 (スタンプ) は、Y.POP
ボツの細道 

おもちゃ箱、積み木の箱などをよく見ると、イエローポプラのことが多い (木地仕上げ)、ホオ同様 木工品 に多く使われる

ポプラは、緑で紹介されていますが、多くは、ペンキ塗りつぶしの部材に、使われます

広葉樹の中で、割安のため
ウッドショックの影響で、SPFのかわりに使われ、2021年は値段が高騰気味です

※ペンキ塗りつぶしの部材 = ペンキ下地
略して、ペン下 (ペンシタ) 「ペンゲ」ではありません

日本にはモクレン科の ユリノキ がある
花の形を海外では チューリップ、日本では ユリ (百合) に例えるところが面白い

別に、イエローポプラが緑の木ってわけではなく、緑の物もあるってだけです

茶色い方が価値があるという意見もあります

別名 アメリカンホワイトウッド (American White Wood)
やめて~ (白い木)

竹(竹)

青竹踏みでおなじみの・・・
などと書くと竹屋さんに怒られます
せめて門松と言いましょう

竹フローリングは(黄色の木

企業センサスなどの統計調査では、木材・竹材卸売業 というくくりになっている
これは、日本標準産業分類によるもの

防腐注入木材

だいたい緑色の木は、防腐注入木材 (全木連のページ) がほとんど

緑のは、羽柄材なら銅系のタナリス注入
ホームセンターのなら ACQか?

一昔前は緑色の注入は、ほとんどが CCA Copper Chromium Arsenate だったが、クロム・銅・ヒ素 と、ヒ酸銅 が入っているので、ほとんど流通しなくなった

AAC は無色?なので、色を付けている (あまり適当な事を書くと、怒られるので、各自調べること)

赤い注入木材

デッキ材に使うのか SPF 2x6, 8 の注入
タナリス (CUAZ) 注入の 72X33

緑色は、銅由来

加圧注入窯

圧力に耐えられるように、ボンベ形状

写真は、不燃注入窯

AQ認定 は、優良木質建材等認証 Approved Quality の AQ
もちろん 防腐・防蟻処理材 も認定されています

インサイジング

注入木材の、ポツポツ は、
インサイジング (inside-ing で Insiding)
と呼び、薬剤を染み込みやすくする為に、わざとつけています

逆に、インサイジングがあるものは 注入木材とも言える
薪にして燃やすとヤバイです 

アンチステイン (A.S.T Anti Stain Treatment)

誰でも知っている・持っているステンレス
錆びない金属で、鉄とクロムの合金である・・ 

ステンレスの綴りは 「Stainless」本来ステインレスだと思うのだがステンレスという日本語になってしまった

ここでのStain意味は錆びなのだが、錆び以外に 染み汚れ などの意味もあり

オイルステイン (Oil Stain) は油汚れのこと、塗料では、油浸透系の物のこと

木材業界ではカビ・変色の事を言う

ドブ漬け槽  (泳ぐの禁止)
もはやスプレー (吹付け) するのが主流となっている

カビとかキノコとかが生えてこないように、丸太を製材した製材品にカビ止め処理をする

AST (Anti Stain Treat)、Anti Stain (アンチステイン、アンタイステイン) と、記載されたものは、製材品 (木材原料) に 薬剤を塗布、又は どぶ漬け 処理した物のこと

Spill (溢れる) or Leak (お漏らし) した時の対処法 

余剰薬剤を垂れ流しにすると当然のように環境汚染につながるので、薬剤の使用を、禁止されている地区もある
アラスカの製材品はカビ止めをしていない
、人工乾燥材もカビが生えないので、カビ止めをしない (原板にはしてあることも)

コケ (苔)

雨の日だけ緑になる
それは、コケです

木材会館北面外壁 2022年に 洗いました
スギの木口に出る、綺麗な緑色のコケ?

どうしても、1995年頃の アメリカのTVドラマ 「X-ファイル シーズン1, 第20話  闇 (Darkness Falls) 」を思い出してしまう
Olympic National Park (ワシントン州オリンピック半島) の伐採現場でロガーがいなくなる
環境団体の仕業だと思われたが、樹齢ウン百年の木を伐採した為に、緑の虫が、目覚めてしまったせいだった、などと言う話

おそろしい
だいたい緑色はそんなイメージ

材木屋必見樹齢ウン百年の木には見えないが、クリアカットをしている林区の現場で撮影している

貸しビデオ屋が無くなる前にどうぞ
一応 The X-Files S01 E20 Darkness Falls で検索してみました暇なときに

青色の木

見たことないなぁ

ブルーステイン

パインなどのブルーステイン (Google Image)ならあることはある
よもやま話 - 木のはなし

どうもこのブルーステインを欠点扱いする傾向があるが、青カビではないし、腐っているわけでもない (腐る寸前と言われればそうかも) 、もちろん使い方によるし、程度の問題

構造用はともかく、造作用材では、思った通りに青が入った材料など存在しないので、欠点と言えば欠点となる (揃わない為、探している人もいる)

ペンキを塗っちゃう下地 (ペン下) ならいいんでないの?

オウシュウアカマツ フリー板 C グレード
ベイヒバ のブルーステイン

切り倒してから、丸太をほったらかしにしておくとが入る (特にパイン系)

ラワンのはブルー?よくわからない

北米で大きな山火事が起きると、燃え広がらない様に防火帯的な伐採を行う、切り払った丸太はそこに放置され集材した頃には青が入ってしまう

アメリカのグレードでも、青が入るとグレードが下がっていたが、あまりにも青が入った丸太が多く、青は欠点ではなくなった
カナダで住宅の工事現場のフレームを見ると、所々注入材のような緑色の材料が点在するようになった (現場の写真は失われて無い)
日本では青の入ったディメンション (2x4 J-Grade) は許可されない

2021年 Sparks Lake Wildfire @BCGovFireInfo

腐って青いもの

Google image 緑青腐菌. ロクショウ グサレキン に染まった木材
ひどい名前をつけたものだ、コロナがかわいく思える

コロナは、ウイルス (ドイツ語読み)
英語だとバイラス・ビールス (Virus)
細菌は、バクテリア (Bacteria)

重症は、シリアス (Serious)
シリアスドラマのシリアス

染色・塗装品

常識的には 青く染色・塗装 したものでしょうねぇ
青いエレキギターとか (大抵 フィギュア・メープル)・・・
まあ、どんな色にでも

Paul Reed Smith (PRS)
Semi-Hollow

ちなみに バードインレイ (いろんな鳥の象嵌) の指板は、ハカランダ (Jacaranda, Brazilian Rosewood)