橙色の木

橙色茶色 / 
オレンジ ブラウン

スギ (杉)

橙色 (オレンジ色) の木と言えば、まずはスギでしょう
木材のはなし - スギ

日本の各県産地に、それぞれブランド杉が有りそう
有名どころで、秋田(これは県名)、金山、天竜、吉野、尾鷲、とか・・・

悪徳材木商 「越後屋」は、越後屋って材木屋が江戸に無かったから、当たり障りの無い名前にしたのだろうと勝手に思っている
なぜなら新潟の人には悪いが、三国峠を越えてまで、越後杉は江戸に運ばれて来なかったハズだし・・・

オリンピック・ビレッジプラザ 床はスギ、斜めっている柱はヒノキ
普通、使いが逆なのでは? https://olympics.com/ja/news/ 

近年、スギ花粉をアレルゲンとするアレルギー、「スギ花粉症」が社会問題となっていて、材木屋としてはちょっと悲しい (実は花粉症です)

産地で暮らす人たちは花粉症にならないことから、東京の地面に舞い降りた花粉が、何回も舞い上がって曝露されているからじゃないかと、勝手に考えている ※個人の感想です

木材会館 6階 小ホール 大梁下面
木材会館 6階 小ホール ステージ背面オブジェ 
木材会館 2会議室テーブルスカート
木材会館 7階 ホアイエ オブジェ

多摩産材

東京の木材業者なので、とりあえず多摩産材
多摩川を流して来ていたのだろうか?江戸には、多摩川は流れていないので違う?わかりません

あきる野市によると、「江戸時代になると木材は、秋川・多摩川を筏で流し江戸に送っていました。江戸時代末期には炭の年産が20万俵、筏は3000枚を数えました。」だそうです

国の地産地消  (地域生産・地域消費) 推進制度のおかげで、多摩の製材所は杉一辺倒に、外材製材などしている暇はない
よもやま話 - 輸入材が何故森林の町へ?

スギだけしか生えてないのか?
そんなことはないとは思うが、多摩産材と言えば、杉のことになってしまった
量的に足りていないので、東京以外の秩父でも多摩産を名乗っていいとか・・・
そんなもんです

多摩産材スギ 造作材

多摩産材杉の証?
丸太のスタンプが、製品木口に現れていることも

2020東京オリンピック ビレッジプラザ (仮設置) の木材は、自治体から 無償提供 れたもの
(製材・加工・運搬込み)、事業名称は

日本の木材活用リレー ~みんなで作る選手村ビレッジプラザ~」

せっかく作ったのに、Covid-19 のせいで1年間放置
外装の意匠は風雨にさらされ、グレーの木となって、2021年を迎えることとなる

そして解体後、部材は各自治体に返されて行くことに (もちろん運賃は提供自治体負担)

オリンピック・ビレッジプラザ https://olympics.com/ja/news/ 
東京都スタンプのスギ 3Ply 合わせ梁   

地産地消のこと

ボツの細道 

多摩産材使用 東急池上線 戸越銀座駅

昔の木造駅舎は、どこも大体まっ白にペンキが塗ってあったが、木地仕上げだとカッコイイ !
木材会館もそうだが、洗うのが大変なので、白く塗って楽をしないで、頑張ってほしい

できる駅があれば、壊される木造の駅あり (2021年 解体工事中の原宿駅)
元竹の子族としては、さみしい限り

別に多摩産スギってわけではない

分収契約林

分収林契約の契約者は、山林の所有権は持ってませんよ、土地所有の分収林も (立木はもちろん地上権も)
伐ったら、分け前がもらえるだけ
契約更改で、分け前ゼロなら、償却できたり出来なかったり

奥多摩分収林 画像クリックで、Google Map が開きます

奥多摩分収林の奥の奥に、日原鍾乳洞がある、行ったことがない人に一言
「車でしか行けないが、車で行ってはいけない」
一本道で、大渋滞、Uターンできる場所もない、バスはあるが、もちろん渋滞の列に一緒に並んでいる・・・
行くなら平日ですね、連休に行ってはいけない 
※個人の感想です

裏高尾造林地 画像クリックで、Google Map が開きます

東京都森林組合 檜原加工所 画像クリックで、Google Map が開きます

多摩産材スギの話なのに、檜原村とは、これ如何に

2019年の台風で、林道が痛み、風倒木の片づけもままならなかった様で、
その後、見に行けてないので、今どうなっているのだろう

西川材

埼玉県飯能あたりは、江戸時代から江戸の木材を供給していた一大産地
最終的に荒川を使って運んでいたので、西川材 (入間川 こと、今の荒川が、江戸に西から来る川なので)

荒川
現在の岩淵水門より下流は、昔は、荒川放水路といい、1930年 (昭和5年) に手掘りで完成したもの、本流は隅田川

基本水準面 A.P. とは、Arakawa Peil (荒川工事基準面) の略、霊岸島 (今の新川) で計測、水門の開閉基準
T.P.  は、東京湾中等潮位は、海抜の基準

山武杉 (サンブスギ)

千葉県山武郡あたりの、芯黒の入る杉、山武市は、サンムと読む (千葉に有りがちな事、気にしない)

千葉の温泉は茶色いヨード温泉 (含よう素泉) 、海藻が地中に閉じ込められたもの
まさか・・・

新木場駅構内

ひょっとして、水面貯木場で灰汁が抜けたり、乾燥釜に入れて乾燥かけるとただのスギになる?

秋田杉

 秋田に生えてるスギを、秋田杉と思っている人が多いが、久保田 (秋田 )藩主、佐竹氏の庇護のもと、山林経営を行った結果、美林となり、のちに国有化された山から産出されるスギのみが秋田杉と教わったのだが (区別して天然秋田スギという)

2020年現在の秋田県知事は、佐竹北家の末裔で21代目

日本三大美林

詳しくは、金看板持ってる人に聞いてください

新木場駅構内
今や、こんな秋田杉になってしまったのか

木の日 - 新・樹種当てクイズ

新・樹種当てクイズ  スギ (秋田) 解説

日本人と馴染みが深く、昔から幅広い用途に使われてきた
各地に有名な産地があり、材質は地域によって異なる (年輪の幅や油分の量など)
材は、針葉樹の中でも柔らかい部類に入り、比較的狂いも少ない
木目は、はっきりとした真っすぐな木目
笹杢などが現れることがある
色は、心材は黄色を帯びた赤褐色から濃い赤褐色
辺材は白っぽく、心材との境目は明瞭
匂いは、スギ独特の匂いがする
用途は、建築用材として最も多く用いられる他、割裂性を利用した割箸など

木の日 - 樹種当てクイズ
小判弁当

樹種当てクイズ 日本三大美林 秋田スギ 解説 

強度の耐陰性をもち、成長に持続性がある
均一で美しい木目で加工性が良く、変形が少ない
優雅な香りで杉のエリート

吉野材

日本三大人工美林

柱には、生産者・寸面などを表示したステンシルをしてあるが、林場に立てて保管する際、根元を上にする (乾くから?)、建て込むときは根元を下にして建てるので、ステンシルが、天地逆になる

これ常識だったが、外材集成材は天地が無く、正立した形でプレカット屋が刻んでくるので、そう建てる

逆向きに柱を立てているとの、クレームが多数、統一してくんないかなぁ

もちろん根本が上、乾くので

木の日 - 樹種当てクイズ
酒樽 

樹種当てクイズ 日本三大美林 吉野スギ 解説

年輪幅が狭く、完満通直、節がなく色目が良いことから、高い評価を得る
軽量で加工し易く、酒樽の原料として使用される

なぜに、吉野スギの加工品に酒樽を選んだのか?と思ったが、理由があった様です

紀州材

紀州と言えば、紀伊国屋文左衛門
材木で儲けたり、大火で店を焼失してから、ミカンで儲けたり、目先の聞く人物だったよう
紀州材とはあまり絡みは無い

大火が起きると、番頭たちが独立するのは世の習わし、新木場にも大正の震火災で独立した材木屋が多数います

天竜材

日本三大人工美林

静岡県浜松市春野町豊岡

月報 -「東海材とは何だろう?」
東海材は、名古屋近辺も含み、天竜・矢作 (三河)・長良 (東農)・木曽川水系に、紀州材の尾鷲・伊勢も含んだ地域より出材されたものを言う、いわば中京材

天竜 スギ 105角 桁

天竜 22x30

木の日 - 樹種当てクイズ
茶箱

樹種当てクイズ 日本三大人工美林 天竜スギ 解説

恵まれた気候で育つため、曲がりが少なくまっすぐで節も少ない
スギの中でも高い強度を持ち、美しい木目と心地よい肌触り

旧・樹種当てクイズは、スギ・ヒノキが並んでいて、産地まで当てるという超難問だった
なんとか正解を導き出させようと産地にちなんだ、加工品をならべるのだが、まず天竜が静岡である事を教えないと、お茶を連想してくれない
ヒントを出しすぎて余計にわからなくなる人が、多数発生していた

尾鷲材

ヒノキもスギも良材が出材される山は、「~材の杉 」などと呼ぶ
世界遺産・熊野古道は尾鷲材

熊野古道は「紀伊山地の霊場と参詣道」という、熊野詣の三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)と参道のことです

八鬼山は、三重県尾鷲にあり、ピンクのペンキで、世界遺産反対と書きまくった山主がいた所、「代々手入れをしてきた民有林を世界遺産に登録されたらたまらん、財産権の侵害である」と訴えていた
結局世界遺産となってしまったが、その後も反対看板を出していた、今どうなったのか、情報が無さすぎる
反対に決まってるでしょ、世界遺産登録抹消か、三山だけにすべきでは?
※個人の意見です ボツの 古道もとい 細道に移動か?

熊野古道 伊勢路

画像クリックで、八鬼山 Google Map が開きます
世界遺産反対派の写真は削除されたようなので、
こちらで Google Image

こっそりダウンロードしておいたヤツ(ないしょです)

魚梁瀬杉 (ヤナセスギ)

高知は安芸の馬路 (うまじ) あたりの杉
材木屋以外読めない、土佐杉とも言うらしいが、聞いたことが無い
銘木扱い、現在伐採停止中

九州材・飫肥杉 (オビスギ)

ミステリーサークルの一件で、読めるようになった飫肥杉

九州材は、育ちが良く目粗材が多いので、単価が伸びず、昔から付加価値を付けた製品を作ってきた
8回挽き (四角に製材して、干してからもう一度製材する、8回鋸を入れた製品)、そして人工乾燥の導入により覇権を取ったといっても過言ではない、何しろ全国の産地が必要もないのに人工乾燥を始めたのだから

https://www.rinya.maff.go.jp/kyusyu/miyazakinanbu/attach/img/sub1-5.jpg
クリックで、Google Map が開きます
ミステリーサークル 林分密度試験林(宮崎県日南市)

屋久杉 (ヤクスギ)

屋久島全体が世界遺産登録ではないので、植林材は出材される
切り株 (スラブ) もペンダントなどの土産物に

樹齢1000年以上を屋久杉、1,000年 未満を小杉と呼ぶ。1cm の中に樹齢約20年、やっぱり屋久杉はすごい木だなー。樹脂分が多くいい匂いがプンプンします。

屋久島国立公園や森林生態系保護地域の一部が、1993年 自然遺産として世界遺産に登録、1997年の もののけ姫  公開で観光客が大挙押し寄せることになる

世界遺産に登録されてから、遊歩道整備をして下草を刈ったところ、日当たり、風通しがよくなり、森が乾いてしまったらしい  (木肌も乾き出した)
その後慌てて苗を植えたりして復元したらしいが、今、どうなっているのだろう

観光客、ガイド、あとで見直したら、森の精みたいなフィギュアが写りこんだ写真の多いこと
なんとか撮ったトロッコ跡の写真  (板を敷いてある!昔TVで見たときは板が無くて、危ないなぁと思ったのだが、事故でもあった?)
屋久島に行ったことがある人にガイドの年齢を聞くと、皆さん 75才と答える不思議 、彼らこそが、森の精なのでは

「板をひく」(江戸弁)
では変換されない、
敷く、「しく」ですよ

葉節 (はぶし)

葉節 (はぶし) は、幹からひょろひょろと出た芽が、そのまま取り込まれ節になったもの

ピン (ピンホール 虫) ではない

葉節 、針節 (はりぶし)?

杉など針葉樹で、見られることが多い

スギ E/G (フリー板) だと、ランダムに葉節が現れる

これは、屋久杉の葉節

モミやスプルースで、カスリとかハブシと呼ばれてるやつは、本来漢字の葉節ではない、ミネラルストリーク?
バルサムファー (Balsam Fir)

日光杉床柱 ・杉杢床柱

 日光杉並木のスギだったりして

春日杉

春日大社境内 のものなのか?天然記念物
ラップ越し、当然、触ることができない 

杉 源平 (げんぺい)

源氏 と平家になぞらえて、「赤身 (心材・赤)」「白太 (辺材・白)」が混在したものを、源平という

杉の様に、ハッキリと色の違う樹種のみそう呼ばれる
柾目での見た目で、さらに直線状のモノだけそう呼ばれることが多い

よもやま話 赤身 白太 源平

杉 絞り丸太

白い木

杉 磨き丸太

某有名蕎麦屋
某有名鰻屋

障子

障子は杉と思いきや、シトカスプルース、スプルースのものも多い、よーく見てみて!

木材会館 和室 茶室

木の日 - 旧々 樹種当てクイズ

割り箸
※木の日のチャリティーオークションに出品 (?)、写真は無い

 旧々 樹種当てクイズ スギ (杉) 解説

繊維がまっすぐに通り、すぱっと割れる
香りが良く虫やカビがつきにくい、固さも最適
天削げ と呼ばれる高級品
一般のものではポプラ、シラカバなど

天削げの割り箸 (もちろん杉) をたまたま発見!

アスペンの割り箸は、白い木 (アスペン・ポプラ・白樺)

某コーヒー屋 太宰府天満宮参道

木口を塗ってあるせいか、ヒノキと思っていたが、スギらしい
人が多すぎてこんな写真しかなかった
掃除が大変そう、バイト諸君、はたき を使ったことありますか?

バンクーバー (カナダ) に出来た建物、規模が違う
スギ どころか木材じゃないですよ  アルミ
[Aluminium treated to look like wood. ] FAKE

GoogleMap

芸術は、イイと思った人が一人でもいればいいので、どうぞご自由にって感じなのだが、この手の斜めってる木組みは好きになれない人が、87.3% (出典不明)

東京ビッグサイト  南展示棟 2Fコンコース

なんか塗ってあるので一瞬 FAKEと思いきや、
本物のスギの 杮(こけら)

杉 下見板

防火地域でも、延焼のおそれのある部分以外は、下見板OK
ただ、写真はきれいすぎるので、FAKE かも

焼杉

スギの表面を炙ると、耐候性能がアップする

スギ 羽柄・構造材

下から、13mmx45x3.65m (胴縁)
18mm x 24.0 , 18mm x15.0 x 3.65 m
21mm x 90 x 3.65m (貫)

スギ KD 構造材

スギ KD材 はちょっとくすんだ感じ

スギ CLT

CLTは、直交集成板 一段ずつ向きを変えた集成材

本来、構造用なのだが、隠れてしまうので、写真は階段板

ランバーコアを直交で積み重ねたイメージ

スギ LVL

LVL は、単板積層材 同一繊維方向合板?

伐採期を逃して大きくなりすぎたり、間伐したスギを利用して作る

LVL 45x500 木口

ダグラスファー (Douglas Fir, D.Fir)

米松 (ベイマツ、ピーラー)

イエローファー (Yellow Fir)

明治時代から輸入されている、ダグラスファー
木のはなし - ベイマツ

どうやら、製品の木目がカラマツ (天カラ) に似ていることから、松という名前と、亜米利加 の 米 で、米松と命名されたらしい

木場の若手たち (?、皆 明治生まれです) が、昭和3年 1928年に渡米、西海岸に買い付け (視察?) 行った際に、もらってきたお土産の写真、写っている 丸太・フリッチ は多分 ダグラスファーであろう

なにしろ客船でハワイ経由で10日かけて行ったというのだから、すごい
到着地はシアトル (バンクーバー?)、1か月の旅程だった模様

当時、タロイモ畑だった ワイキキビーチ  (人工海岸ですよ) に寄港した際、小舟で子供たちが、銀貨を海に投げろと寄ってきて、船上から投げるとと潜って拾ってくる、という話がお得意 (もちろん一般素人向けの土産話)

当然の如く米材流通量 (青色、輸入量ではない) は戦争と同時にゼロに、そして木材は統制、材木屋は解散となる (出典 東京木材問屋同業組合 発行 木場 )

戦前は、2円/$、戦後は 1971 (昭和46年)  USD の金本位制廃止まで、360円/$ 固定、その後、ドル相場変動制

「世界まるごとHow マッチ」の放送開始 (1983年) で、230円/$ (放送終了1990年は 150円/$)

さて、ダグラスファー
主にアメリカのオレゴン州から輸入されていたが、アメリカ国有林のオールドグロス (Old Growth 原生林) の伐採が 1990年に禁止され、アメリカの植林材 (Second Growth) と、カナダの原生林・植林材 の輸入に限られるようになった

イエローファー は主にオレゴン州カスケード山脈国有林産のダグラスファーで、別名 カスケード
コースト山脈私有林産は植林材が多く、コースト などど日本では呼んでいた

まあカナダ産でも、素晴らしい木はある、挽たてはまっ白なので (乾いて日本に来る頃にはオレンジになる)、前後で シトカスプルース の製材があると、タリー・マーク 付けを間違って、1 バンドル まるごと スプルース だったりする、ちょっと嬉しい (ダグラスファー に失礼か、もちろん ヘムロック の時もあり、その時はへこむ)

ピーラー という呼び名は、いまだに根強く使われるが、樹種名ではなく丸太の グレード のこと

※3大意味が通じない 木材英語の No1 である

合板 (Plywood) 用丸太等級で、無節の ベニヤ (Veneer) が取れる、丸くて直材な節のないものにつけられる、丸太を桂剝き (ピール Peel) するのに適した材の等級、ピーラー級 (Peeler Grade) が語源  (ジャガイモの皮むきに使うピーラーと同じ綴り・意味)

ちなみに西海岸の業界人は、Fir (ファー)と呼ぶ、ゴルフ場で叫ぶファ~ (Fore!) ではない

構造材に使う植林材を、目粗で米松と呼ぶことも
古い人に「ダグラスファーあるか」と聞かれ「米松ですか?」と答えると怒られるとか、「なんだよこれ米松じゃん」など、ピーラーも同様・・・

他の異名としては、ダグラス樅 (小説翻訳で、モミではないので大間違いだが、直訳)、オレゴンファー (これは聞いたことが無い) 、イエローファーなど

ニュージーランドにアメリカから持ち込んだ苗を植林、日本にも輸出されているが、その名が  NZ米松   ちょっと何を言っているのかわからない
ニュージーランドアメリカ松 ってこと?
別に 通称  ニュージー松 というのがあり、やはりアメリカのラジアータパイン (Radiata pine) を植林した物、ややこしい

ヨーロッパにも米松と呼ばれる木があって、何のことはない、やはりアメリカから導入されたもの、フランス米松 とか適当な名前になっている

※すでに書いたかもしれないが、パイン (Pine 松) ではない、ファー (Fir) です、ダグラスファー (Douglas Fir・トガサワラでモミではない )

太いのが造作材用 (Oversize, High Grade)、細い (と言っても尺上・直径30cm up Saw Log) のは構造材として (カナダ)

アメリカ国内の格付規格 (NLGA, N-List) は厳しく、最高等級 (グレード Grade) のクリア (#2 Clear) は、ピン角で白太の許容も節の程度も厳しいものだったが、カナダ物は輸出用規格の R-List を採用、丸味 (Wane) が 1/4 許容、 節も、全周の 1/2 が無節なら クリア (#2,3 Clear) だったのだが、出材が減ってきた現在、カスタムカットが増え、業者によりグレードがマチマチとなっている

製材すると。なんというか、甘ったるい香りで工場が満たされる
まったく、あの松の すうっ とする香り (テレピン油の匂い) がしない

水面のない工場でのスプリットの様子、Head Saw のキャパが足りない時は 胴割りする

北米などの木製サッシ (Window Frame 窓枠) は、たいてい D.Fir

日本では、造作材を含め 脱脂 (ヤニ抜き) することも

打痕が黒くなるのが、タマにキズ

アメリカ人(西海岸?)は、赤い木が好きで、WRC (米杉) と並ぶ最重要樹種、価値観は日本での桧 (ひのき) に近い 、住宅 (もちろん 2X4) を買って「総ダグラスファーだぜ」と自慢する
(東海岸の人だとオーク?そこはわかりません)

スティーブンキング原作の映画  Stand by Me  の撮影をした オレゴン州コテージブローグ (Cottage Grove) に製材工場があって、検品ついでに  あの線路  に耳をつけてみようと機会をうかがっていたが、いまだに実現できていない
なにしろシアトルから車で片道5時間かけて日帰りで検品なのだから (材木屋にリモートミーティングなどという単語はない)

※シアトル (Seattle) は、スコーミッシュ族 (Squamish)  酋長 チーフ・シアトル 由来です

三菱一号館

うっかり解体してしまった三菱一号館
2008年頃復元しようとしたら、材料が無い、1m 幅の柾板なんかもうないでしょ

小田原城 銅門 

看板に米松と書いてあった様な気がする

北米の製材所に行くと、ごく普通に12m の製材品を作っていて、初め何に使うのかと思って聞いたところ、橋の材料 (部材) だった

その昔、葛西橋も木橋だったらしいが、何処の何の木を使っていたのだろう?
月報 -「秩父木橋ものがたり」 

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/3/30/Kinsol_Trestle.JPG/1280px-Kinsol_Trestle.JPG2011年に再建された、バンクーバー島の木橋 (鉄道)Kinsol Trestle (キンソル・トレスル)

イラク戦争に派遣された海上自衛隊 はつしま型掃海艇23隻 (うち4隻派遣) は、木造で、主要部位はダグラスファーでできている wikipedia.org

ペリーも ダグラスファーで作られた 黒船 (鋼板装甲しているが木造) で来たに違いない

構造材

ダグラスファーは、軸組工法だと、主に横架材 (梁・桁等) に使われる
月報 -「米材製品」 

植林材 (Second Growth) の 丸太 は、小径木工場で、小角に製材、KD・プレーナー・仕分け格付けされ、#1,#2 STD グレードが日本にやってくる (Package も)

均等な径級にソート  Saw Log  (ソウログ) と呼ばれる
4000 X 90 X 90  KD, S4S, MC18%, #1 STD&BTR  (EXPORT #1)
12' 4x4 (3 1/2" KD S4SEE)
Green だと 90x90 (三寸角と同寸)
D FIR-L, DFL は、Douglas Fir・Larch の混じりなので、気を付けないと・・・
樹種の (N) はNorth のN 
Corse Grain 45 x 45mm Corse Grain (コースグレイン) = 目粗 の事です
ちょっと前まで、コースト山脈産 (目粗が多い) から、
目粗をコーストと呼ぶことがあって、
コース (コーズ)と混同されていた

ベイマツ 平角

ラミナー (Laminar) 

ディメンション 2x6  (38 x 141 mm) サイズを使うことが多い

2X6、ラミナー用原盤 ラミナーなら L2 BTR になる

ラミナーを積層したものが 構造用集成材 (EW Engineered Wood)

大断面構造用集成材のうち、短辺が15cm以上、断面積が300cm2 以上のもの
5寸x7寸、 6"x8" 以上か

中段面構造用集成材のうち、短辺が7.5cm以上、長辺が15cm以上のもので大断面集成材以外のも のをいう
2.5寸x5寸 以上か、3.5, 4寸 の梁がこれに当たる

小断面ってのもあるでよ 根太・筋交い か

柱・間柱など、縦使いは構造用集成材に当たるのか? ⇒ 構造用集成材です

金沢駅 鼓門 EW

https://www.traveltacoma.com/listings/tacoma-dome/49/

タコマドーム、地震のない国 (あるでしょ) は、感覚が違う

EW (大断面・CLT) といったら、Douglas Fir・米松 ありきの集成材なのに 日本では、カラマツ大断面とか、ハイブリット大断面などがあり、どうにも パチモン臭い (個人の感想です)

一番玉、二番玉、三番玉・・・

伐採した丸太は長いので、現場で玉切り (ッキング bucking) をする
定尺 40' (12m)、ヘリコプター集材 (Heli Logging) で 26' (8m) 太いのは 15'(5m)
玉切りは、きっちりしないで、伸びを付けて切ってある
集材して、ソーティングヤード (Sorting Yard 仕分け場) に運ぶ

Logging camp / Heli Log Douglas Fir

さらに工場でバッキングするので
根元から、一番玉 (元玉)、二番玉、・・n 番玉となる
欠点の歩引き ディダクション (Deduction) は長さで行う (日本では径で行う)

森林資源 (リソース Resource) の枯渇が叫ばれているが、ついこの前まで、「あと250年は同じ量の出材が可能なので、いくらでも売ってあげる、シンパイスンナ」などとほざいていたのに、この体たらく
続きは ボツの細道

スンナ派の言う事は信用スンナ

カミナリ割れ

ところで、DouglasFir のカバー画像 (筏の写真) に「カミナリ割れ」の丸太が有るとの情報が・・・

この 丸太 の濃い色の部分

カミナリ (雷) が落ちると、爆裂 (Rupture) が丸太 に生じることがあり、Thunder-shake, Lightning-shake と呼ばれる 

英語で雷は、サンダー (Thunder),  ライトニング (Lightning)  で  

のことを指す
どちらでも可

日本には、トガサワラ (栂椹) というダグラスファー近縁の樹種が (見たことはないが) あるらしく、アメリカトガサワラ と書かれることがある (なぜか、ベイトガサワラ  米栂椹   とは書かない)

アメリカ・カナダにも松茸が生え、輸入されているが、信州の人によると「これはトガ茸じゃね?」とのこと、ツガ (栂) をトガとも呼ぶので 、「栂茸 (ツガタケ) なんてあるんですか?」などと確認すると「違うんじゃ」と返される、トガサワラ茸と言いたかったのだろうか
たしかに 白っぽいし、松茸には見えない

カラマツ (唐松、落葉松)

ダフリカカラマツ (Dahurian Larch)

ラーチ (Larch)・タマラック (Tamarack)

カラマツは漢字で書くと「唐松」別に外来品種ではないのに (当て字で「落葉松」とも)・・

そもそも、学術的にはどうなのか知らないが、材木屋的には、パイン (Pine) ではなく、ラーチ (Larch) なのも、よく分からない
※ベイマツ も パイン ではない

(上の写真) 天カラは、天然カラマツのこと
天然カラマツ?日本語が変だが材木屋的には慣れてしまって、それほど変な感じがしない
要は古木 (Old Growth)で植林材 (2nd Growth) ではないってこと、それの選木ってやつです

長野オリンピック記念アリーナ  エムウエーブ
横からの見た目が 「M」 に見えることから
確か、カラマツで作ろうとして、米松に仕様が変わったような気がしたが、サイトではカラマツになっている、記憶違いか?

もちろん針葉樹なのだが、紅葉して落葉する
国産のカラマツの一大産地は長野で、ほぼほぼ植林材なので、一山丸ごとカラマツだったりする 
羽目板にするときれいなのだが、節があまり良くなく、板目の節板をモルダーに掛けると節が飛ぶ (節穴が空く) へたくそな穴埋めされると返品クレーム必至

薄板は、くにゃくにゃで腰はない、良いんだか悪いんだか

足場板は大抵カラマツ
ペンキ屋が使っていた汚れた足場板を、フロアー材で使うとカッコイイとかで脚光を浴びたが、そんなに都合よく材料が集まらないので、一時のブームで終わった (?)

最近はアルミの足場板が多いです  (軽いので)
板飛び込みの板も、アルミの板が競技用で標準となっているが、そもそもは、ラーチ (パイン) か ベイマツ

新木場駅構内
ラーチ Canadian Larch

カナダでは Larch アメリカでは、Tamarac (タマラック) まあ同じような物ってことで 

基本、課税です

所々白くなった桟の跡を、
ステッカーマーク (Sticker mark) と言う

カラマツ大断面

並材角物は、弱いので構造に使うなら断面の大きい物のみ、大断面集成材にしたり

木のはなし - カラマツ  に「たいこ梁」、これは初めて見た

通常の ラーメン構造 の 柱・梁

なかなかの、梁背 (はりせい)

柱 下部に継ぎ目がある

グルーインロッド (Glue in Rod)ってやつ

柱 木口に、穴を開け、ロッドを差し込み、エポキシ樹脂注入 (グルー) で固めて、継ないでいく構法

柱には、グルー注入用の穴がある
フィンガージョイントの向きが変わっている

土台に使うカラマツはたぶんロシア材、伝票には落葉と書いてあったような気がするが、

最近はダフリカとか・・
(生物部の人曰く、ダフニア Daphnia はミジンコです)

ダフリカと普通に呼んでいるが、ダフリア ラーチらしい (Dahurian Larch)
木材よもやま話 - カラ松

ロシア産 カラマツ
(仮) ancc Illustrated Commercial Foreign Wood

ラーチ 集成土台 105 4Ply

ラーチ 防腐注入土台 105 4Ply

インサイジング があるのは、注入

アカマツ  (赤松)

オウシュウアカマツ (欧州アカマツ)

レッドウッド (Redwood)

スコッチパイン (Scotch Pine)

東北自動車道 那須IC を降りてしばらく、立派な赤松の林が道路際に続く、その赤松ではない!
木材のはなし - オウシュウアカマツ

最近、ヨーロッパ製材品は レッドウッド とか呼ばれている

ベイマツ集成平角にとってかわって、レッドウッド集成平角・小角が市場を席巻

ロシアが、バルト海にガスパイプラインの工事を進めるにあたって、反対している周辺諸国に、アカマツを売ってやらないぞ!と恫喝したことがあった、木材の価値をわかってらっしゃると思ったのは材木屋だけだろう
おそロシア

ロシアがソビエト政府だった冷戦時代は、通貨はルーブルで、円転できないので、商社は輸出代金で木材を買って輸入、円に換金していた
製材なんかしてられない、手っ取り早くアカマツの丸太を買って、日本海側の港に揚げて製材所に売るのだが、金額が半端ではないので商社が製材所に資本投入して与信枠を稼ぐかたちで、それまでエゾ3.8m の野縁が、アカマツ 4mの野縁に変わりマーケットが広がった
その後、ソビエト崩壊ロシアとなり、再製材用原盤を経て、製材・人工乾燥・加工・小結束までして輸入されるようになっている

「材木屋的にはつまらない樹種になった」ってアベちゃんが言ってました

そういえば、オウシュウアカマツ 無節平割 を、スコッチパイン (Scotch Pine) と読んでいた時期があったが、あれは何だったんだろう?
※英語的には正しい名前なのだが・・・(遠い目) 

レッドウッドの工場では同じような丸太をズバズバ製材しているので、ところてん式に同じような節板がどんどんできる、生産量聞いたが忘失

集成材の原料のラミナー

羽柄材ってこんなのを言うんだなぁと再認識する

Red Wood 集成 45x105

工場内をノーヘル、チャリで移動、何も考えていない風、労基署にチクってやるって思ったが、ここはオーストリア、いいえ、2006年から、オーストリー

アカマツ フリー板

キング・オブ・フリー板

グレードは、AA、A/B

AA は無欠点
BB は、小節で集成材に
A/B は、一面B
C は間柱に再加工
って感じ、基本 表面バット
よもやま - フィンガージョイント
サンダー仕上げ (番手不明)

A/B ばかり売れる・・・
AA を作ろうとして、結果 BB, A/B  ができるのに・・・

売り物なので、一枚一枚、仕様書と共に、袋に入ったままの写真

工場によって、袋の感じが違うので、そんなところでクレームが来る
袋がゴミになるから無しにしろとか、言いたい放題

月報「南洋材・中国材」 

野縁 (のぶち) 

まず断面が 30 x 40 mm の物を、野縁という
これはレッドウッドではなくアカマツと呼ぶ
本来、尺寸では、一寸二分 x 一寸三分 で
いんにっさん ※正しくは いんにいっさん
ミリ換算すると、36 x 40 となるハズだが、いつの間にやら断面が小さくなった
グロスでの呼び名 (商品名) として残っている 

B のわりに程度が良い
材木屋の写真など、たいてい物が悪い時に撮るので、ろくな写真が無い

なぜか、
エゾ野縁の長さは、3,800mm
アカマツは、4,000mm

ヒメコマツ (姫小松)

ベニマツ (紅松・シベリア松)

ホワイトパイン (White Pine)

ロシアの五葉松が、紅松(輸出禁止)
福島あたりで採れるのが、ヒメコマツ (姫小松)
北米西海岸産が ホワイトパイン

仏壇の材料、アメリカ物はなくなり、カナダ物となったが、海の貯木場 (Booming Ground) で、筏になっている物は、塩を吸い込んでいてあまり好まれない

福島では、柱梁、建具材にも使われる
流通量が少ないので目にすることは少ない

川口あたりの鋳物屋が使う木型としても、使われる
目合いが素直なので、逆目だたないので木型加工に最適とされる

節がしっかりしていて狂わないので、節ありの羽目板にしていたが、ベニマツが無くなりアカマツに切り替えざるを得なくなってしまった

ヒメコマツの写真無いかなぁ

ヒメコマツ (姫小松)
(仮) ancc Illustrated Commercial Foreign Wood

紅松、シベリア松 (Siberian Pine)

あまり聞いたことがないが、チョウセンゴヨウマツ (朝鮮五葉松) の事を紅松と呼ぶらしい
シベリアから朝鮮半島に分布しているが、シベリア産を、シベリア松 (英語表記) とか別名で表記したり

ロシア産 紅松

伊豆ベロドームは、国際自転車競技連合 (UCI) 規格 の 自転車競技場、 日本サイクルスポーツセンターにある、このバンクが シベリア松

伊豆市 観光情報 ベロドーム

勝手にペドロドームと呼んでいたが、ベロで自転車の事だったとは、
ペドロ&カプリシャスに引きずられ、間違えていた

ホワイトパイン (Canadian White Pine)

北米の五葉松
一等から役物まで幅広く売られていたが、資源枯渇か入ってこなくなった

食べるマツの実は、五葉松の実です

スプルース (Sitka Spruce)

トウヒ (唐桧)

一般にスプルースと呼んでいるものは、シトカスプルースを指す

スプルースには、エンゲルマンとかヨーロッパ (ホワイトウッド・ドイツ松) とかエゾ松 (これもスプルース) などがあるので、輸入の際、Sitka の記載がないと課税となる
その他スプルース - 白い木

日本のトウヒ (唐桧) をスプルースというが、どのスプルースを指すのかよくわからない
名前に桧を付けたり松だったり・・・

シトカスプルースもアラスカ桧 とか言ってたが最近あまり聞かなくなった

ここでは、シトカスプルースをスプルースと記載することにして、他のスプルースは、白い木に書く

ゴルフ場のふっとい丸太を転がした看板も
大抵スプルースなので腐っちゃう

とにかく太さだけ見れば、スプルースが一番太い
他のスプルースに比べオレンジ色っぽい

太い丸太はスプリット (Split 2~3つ割り) しないと製材できない
玉切り (バッキング Backing) 共、チェーンソー で行う

欠点が多く、節・目粗・ヤニ・ステイン・アテ・・・
欠点のデパートのような木

立ち会わないと日本に持ってきてからが大変
「検品したのと違う~」ってなる樹種 No.1

この胴切り用丸鋸  (Saw)、映画 Twin Peaks のタイトルバック Youtube で、目立てをしてる丸鋸のよう
製材工場を Sawmill (ソウミル) という

製材中は酸っぱいにおいがする

桧的な香りが全くしない、耐水・腐朽性が悪いので構造材としては、あまり使われない
カビ止めして持ってくるが、アラスカあたりの製材所は、カビ止め施設が無い

アラスカ (Alaska)

シトカスプルースのシトカ (Sitka) は、アラスカ (Alaska) の地名
アラスカ材は、丸太出しがメインで、製材工場は組み立て工場で、伐採地が変わると引っ越しするマイティ―マイト (Mighty Mite sawmill)  だったり
とにかく島ばかりなので、港湾整備、林道整備に資本投入できない
ランゲル (Wrangell)、ケチカン (Ketchikan)、クラワク (Klawock) 産地別に商社が違っていた

en.wikipedia.org/Tongass_National_Forest

ジュノー (Juneau) はゴールドラッシュの前線で 「チャップリンの黄金狂時代」の舞台、カナダのバンクーバー (Vancouver)は、後方支援拠点だった

パインビートル (マツクイムシ) の被害が広がり、対策として山に手を入れようとニュースにもなったが、最近聞かなくなった、どうなった?

林区はトンガス国有林 (Tongass National Forest, TNF) にあり、収益が原住民に落ちることから、長らくオールドグロスの伐採が許されてきたが、最後の大手が伐採を停止、木材の供給が危ぶまれている

夏場にしか行かないが、蚊がハンパない (ロシア沿海州もですよ)

中国挽き

スプルースは、トーンウッドとされ、ピアノなどの楽器用材としての需要が大きいと言われていて、過去には、ミュージック (Music Grade) 盤という等級があった
浜松あたりに桟干していた材料が新幹線からも見えたが、主戦場は中国となり、現在中国揚げが大半

アモイ(厦門) の、ひろ~い、異国情緒あふれる工場 (すでに閉鎖)
綺麗にしている事だけは、許す / 田舎の露天掘りは許さない

そういうわけで、楽器用のみならず大量の丸太が中国に輸出される
日本マネーが中国に3国間輸出したスプルースを、日本との合弁工場で製材、無節の物を 35mm, 25mm の平割に代理加工して、いいものは日本に、残りは中国でさばくというビジネスモデル

南洋材製材のノウハウで作られている

障子の写真が見つからないので、鍋敷き的な物など

成人式で、江東区からもらったスマホスタンド
まさか、リモート飲み会で大活躍するとは

縦横のグルーブの幅を変えてくれれば、尚良かった
それよりも自分の年齢がばれてしまう事に、後で気づく・・・

Piano

アップライトピアノ (Upright Piano, Vertical とも) のカバーを開けてみた
材料は、グランドピアノと同じ

ゴルファーがよく使う Up Right (右上) ではない、Upright (直立) と、つなげて書く

※Upright Paneling  (アップライトパネル) は、羽目板縦張りのこと

黒く塗装された本体ボディは、グランドピアノと同じなら、マホガニー合板
金属製フレームが、弦の張力にあらがう

フレーム裏側 (見えない) に、振動を伝える響板、鍵盤・ハンマーがスプルースでできている

一台あたり、それほどスプルースを使ってないのでは?
さほど大きい部材は無いし、なにも買い占めなくても

国内メーカーも、巨大マーケット中国の輸入関税回避で中国に生産拠点を移していて、中国の年間生産台数は、2012年のJETROの推測によると、約32万台
日本でのピーク生産台数と同じくらいなら、しょうがないか

Tonewood
もちろんピアノばかりでなく、弦楽器の表面版にスプルースは使われている (シトカ・その他スプルースも含め)

Viola da gamba (ヴィオラ・ダ・ガンバ )
18世紀のセロ (チェロ Cello) を21世紀にガンバに改造したもの
赤い色は、松脂由来

型紙から、ドレッドノート、スクウェアショルダー (マーチンのアコギでよく見るタイプ、ギブソンやクラシックギターは ラウンドショルダーが多い)

ギター表面板 ブックマッチ (Bookmatching) で二枚接ぎに

そして、こうなる (Sitka Spruce Top)
高音が弾きやすいようにカッタウェイ (Cut Away) ですが

ウンサン (雲杉、クモスギ、チベットスギ )

よもやま話 - 雲杉

中国との木材取引は、
第一世代が、1980年代
中国産丸太を、日本に輸入するもの、どう見ても防砂林、水源林、御神木?を村外の素人が切っていた、外貨兌換券の時代

第二世代が、1990年代
合弁工場の時代、中国産丸太、ロシア産丸太を製材、加工 (シロマツ フィンガー材、フリー板)、無益物は中国で処理するもの
まだまだ引っ越すとき窓枠ごと引っ越す文化の時代

第三世代が、2000年代
中国国内の木材伐採の縮小 (切りすぎて禁止)に伴い、カナダ などから輸入された丸太 (スプルース、ヘムロック)を、超大型合弁工場で代理加工、製材、加工 (フィンガー材、フリー板)

第四世代は、ロシアが対中国丸太輸出禁止、合弁解消、統廃合が進み、中国産は、ポプラ (LVL)くらい ←Now

ウンサンは、鄧小平が日本に来た1980年代の 第一世代から、雲南省産?、後にチベット産 (製材はそこいら中で、出材から製材まで時間がかかりすぎて飛び腐れが入る物多数) が輸入されていたが、伐採禁止となる エビデンスはない

そもそも赤っぽい木で、売単価も低くスプルース代用だったのが、生産量が増え、販売単価が上がると売れなくなる

散水しておかないと割れるし腐るぞ!水がないのか・・・
平割 Aグレード
スプルースとは何かが違う感じ S2S

サワラ (椹)

木曽五木、木曽福島あたりが大産地で、奈良井宿あたりに行くと工芸品が売っている
木材のはなし -  サワラ
スギの赤身のような色で、飯台とか、風呂桶 (楕円の桶)の材料  (九分の二五  くぶのにご というサイズの板で作る)

羽目板を小結束したままにしてと、樹脂で張り付いてしまうので、立てて、すかしておく

台湾サワラは、Taiwan red cypress  紅桧?
よくわからない

サワラ (椹)
(仮) ancc Illustrated Commercial Foreign Wood

木の日 - 樹種当てクイズ
丸子桶・手桶

樹種当てクイズ 木曽五木 サワラ (椹) 解説

「サッパリ とした」が由来、木目がきれいで色合いもヒノキに似て美しく、耐湿性に富み酸類に強い桶材として最も優れている

サッパリ?」色合いがヒノキに似てるって?杉では
ちょっと気になりましたので・・・

木の日 - 旧々 樹種当てクイズ
お櫃 (おひつ)
※木の日のチャリティーオークションに出品、写真は無い

旧々 樹種当てクイズ サワラ (椹) 解説
ヒノキに似ているが、柔らかく、湿気に強い
ヒノキ程香りが強くないことから食物の器、椀等に使われる

京都 銀閣寺 の屋根 は、椹の杮葺  (こけらぶき、板葺き・シングル )
2010年に30年ぶりの葺替え、ちゃんとサワラで葺替えしたようですよ (世界文化遺産だから、そういうところはこだわらないと)

檜皮葺き (ひわだぶき) は木の皮をはいだもので屋根葺きすること

  カシ (樫)

「カシはオークだが、オークはカシではない」
お判りいただけたでしょうか? カシは日本にしかない常緑のドングリの木です

ムリヤリ、オーク と呼ぶなら
エバーグリーンオーク (Evergreen Oak)?

一昔前「木を植えた男 L'Homme qui plantait des arbres」という小説 (一人の老人が、荒野にドングリを植えて森になったというお話) をアニメーションにしたものが流行ったが、その男が植えたドングリは、カシ・シイ ではなく、オーク (ナラ) だったって事だ

本来、白い木なのかもしれないが、オーク・ナラがらみでココに

シイ (椎)も、カシ
シイタケ (椎茸) のホダ木で、お馴染みの

樫村さんを「オークビレッジ」鈴木さんは「ベルツリー」高木さんは「ハイツリー」・・・などとゴルフ場の名前やらに使われたせいで、オーク はカシと云うことになってしまいました、が、間違いです

堅い木で、樫
まさに堅木である
炭・グレーの木

木の日 - 旧々 樹種当てクイズ
鉋 (かんな)
木の日のチャリティーオークションに出品、写真は無い

旧々 樹種当てクイズ カシ (樫 ) 解説
木偏に堅。字の如く材質が堅く脂も多い為、外の木に負けず、滑りが良い
又、スコップ、鍬などの柄にも使われる
実はドングリである (原文ママ)

ちなみに
カナダに エーコン Acorn  という対日製材工場があるが、 Acorn は、「どんぐり」のこと
(なんとなく、ひらがな) 

木材会館 7階 ホール木梁栓  竣工当時は目立たなかったが、ヒノキが焼けて、カシの白さが目立つ

込み栓 (木梁栓) は、木材会館 - 工事の記録 屋根接手試験 参照

上棟の様子、木材会館 - 工事の記録 上棟式 H21 (2009) 年03月12日、大梁はヒノキ集成

堅木 (かたぎ 広葉樹)

月報 - 広葉樹材についてのお話 

ハードウッド (Hardwood)

コープランド (Copland) 作曲 アパラチアの春 (Appalachian Spring) でおなじみの、アメリカ東部アパラチア山脈 (Appalachian Mountains) の東側 New York - Pennsylvania - Virginia が、主な産地  (出張でニューヨークに行くとは羨ましいと思うが、産地はすげー田舎らしい)
Great Smoky Mountains  とか   Blue Ridge Mountains とか、行ってみたいなよその国

アメリカ国内のマーケットが大きいので、カスタムカットは不可、サイズはすべてフィートインチで表示される  (日本向け 適寸・等級 は存在しない)
針葉樹と違うのは、板が主体なので、分数表記を仮分数で表記される

1"           =   4/4
1-1/4" =   5/4
1-1/2" =   6/4
2"           =   8/4
2-1/2" = 10/4
3"           = 12/4 

幅長さは基本偶数 (Even) のみ

グレードは、FAS/1F (First and Second / One Face)
超訳すると「一面がセカンドクリア ベター 」って感じ、Select  とも 時々 Prime
欠点・節の大きさ形状で、No.1 C  (Common),  No.2 AC,  BC  (A,B  はA-shop.  B-shop) って感じ
※Shop は softwood の 等級名 、softwood は針葉樹

キング・オブ・家具用材

ナラ製木製家具は、椅子・テーブル・キャビネット (洋箪笥) など、だいたい一家に一台以上あるのではないか?と思えるくらいのシェアがあると思われる

平成になった頃から、ナラ枯れ (キクイムシ?がナラ菌をばらまいている) の被害地域が拡大、国・自治体が対策を進めているもちろん シイ・カシも同様に被害にあっている山間部だけでなく、 神社などの ナラの木や、庭木のカシの木も被害にあっていて、たちが悪い

ナラ枯れ被害 - 林野庁
ナラ枯れ・ブナ科樹木萎凋病 (Japanese oak wilt) - よもやま話


わりと、くすんだ感じの木

寄木の床を、パーケット (Parquet floor) と言う
フローリング は日本で使われる呼び名で、縁甲板 (Decking) 以外の、寄木のフロアー材のこと指す (本来は様々な色の木材で模様を床にデザインすることであるが・・)

ナラ寄木フロアー、部材でばらつきの出るナラは、寄木にすることが多い

20年周期で、木目の目立つ木、目立たない木、が人気になる
ネクタイが太くなるとナラ・オーク、細くなるとメープル・ブナ と、流行が連動する ※個人の感想です

木材会館 玄関ホールわきの謎の階段
木材会館 2F フロア1
木材会館 2F フロア2

新調 据付たばかりの、ナラ無垢 の家具一式  (※サイディングはヒノキ)

ワードローブ

サイドボード

サイドテーブル

もちろん材木屋なので、ナチュラル  (Natural)  仕上げ 

ところで、家具・フローリングなども色名に、シアー (Sheer) というのがあるが、色名ではなく、半透明って意味
シアーホワイト と言ったら、木目の見える白 ってこと

木の日 - 樹種当てクイズ
お椀

樹種当てクイズ 北海道産広葉樹 ナラ (ミズナラ) 解説

材は重厚で堅く特に北海道産のミズナラは木肌の細やかさと木目の美しさで、高級家具材に使用される

新・樹種当てクイズ ナラ (ミズナラ) 解説 

落ち着いた木目と色合いで家具材などに人気のある、国産広葉樹の代表格
木材名でナラといえば、ミズナラのことを指す
柾目に虎斑 (とらふ) という髄線の模様がでます
材は、重硬で油分を感じない
木目は、大きな導管が年輪の周りに連なっており、年輪がはっきり見える
色は、心材は赤味がかったクリーム色
辺材は白っぽい
匂いは、弱いが、ナラ特有の匂いを感じる
落ち着きのある上品な匂い

カシとは異なる匂い
用途は、造作材、家具材、化粧単板、柱材、洋酒のたる材など

木の日 - 新・樹種当てクイズ

オーク  (Oak) は最も耐久性のある種類の木材の1つであり、最も入手しやすいものの1つであるため、太古の昔から床材等に使われてきた
最近では主な商業的生産地は、北アメリカとなっている

オークは コナラ属、500種以上の大きなグループ

レッドオーク (Red Oak)

レッドオークは、床材 (Only?) として使用される
レッドオークとホワイトオークのフローリングの最も重要な違いは、色

見て区別できる要素としては、表面の木目、どちらも明らかにオークですが・・・

 悪く言うと、ホワイトオークはペタッとしていて、揃えやすい、レッドオークは味があるって感じ
突板単板にし易いのは ホワイトオーク、レッドオークはバラバラになり易い らしいっす

ホワイトオーク (White Oak)

オークといったらホワイトオーク
家具、ドア、樽、床、何でも来い

White Oak 4/4 FAS/1F

ホワイトオークという名前から、フローリングなどに加工すると、色がいと思われていが、実際にはその逆で ホワイトオークは実際には茶色~黄土色、レッドオークよりも暗くなるイメージ

木材としての価値は、ホワイト >レッド 

外装 (水に当たるところ) には、ホワイトオーク
表面がザラザラにならないので

ウイスキー・ワイン樽は、ホワイトオーク
木材よもやま話 樽・木槽

樫 (カシ) が、ホワイトオークと思っていた自分がいましたよ
やっぱり、赤白どちらも 楢 (ナラ) ですなぁ

板目 にある、小ひび のような ポツポツ
放射組織 (wikipedia) 英語で、Ray(s) 

レッドオークは、Long Rays
ホワイトオークは、Short Rays

材木屋は、これをなんと呼ぶ?

堅木のものは、割れているわけでなく、結局のところこれが斑 (柾目で) となる?
針葉樹なら、板目にある ひび割れの様な見た目、これも斑か?
モク (杢)・フ (斑)・フィギュア (Figure)・グレイン (Grain) 白い木 参照

堅木のことなら俺に聞け!と言われたので、聞いたところ
斑 (ふ) だと言われた・・・
フゥ⤴だとぉ!?

OAK NEWS!

ノートルダム大聖堂再建へ、
樹齢数百年の 仏産オーク を使用 (国有林)

CNN https://www.cnn.co.jp/style/architecture/35170336.html

ANNnewsCH
https://youtu.be/rjuDCe17xkI

よく屋根が木造だったとは思わなかった、と言われますが、
ギリシャのパルテノン神殿など、石柱だけ残っている遺跡を見て、屋根がないことに何の疑問も持たなかったのだろうか? 瓦・スレートは残っているのに・・・

ヨーロピアンオーク

ニレ (楡、赤タモ)

エルム (Elm)

映画「エルム街の悪夢」の エルム街 とは、エルムストリートの超訳、エルムの街路樹の通りの事 (住居表示をストリートで表す)

街路樹の名前の通り名は結構ある、Elm,  Oak,  Alder・・・など
というかありすぎて困る

バンクーバーのバス路線図  ELM を発見できなかった
全ての路線が赤で書かれているので特殊能力が必要

赤タモは中国産 ニレ の商品名
集成材の階段

2021 全国木材産業振興大会 北海道大会
アイヌ文様コースター/  ハルニレ

ゴールデンエルム (Golden Elm) は、
ササフラス (Sassafras) のこと

最近見てないので、なんとも・・
ほぼほぼ ニレ と同じ見た目だったような

たぶん ササフラス、カウンター材としても多く使われる、穴埋めしてあるもの

レッドエルム (Red Elm)

欅にそっくりだが、もっと素直な感じ

赤タモ って名前を考えた人は凄い

マホガニー (Mahogany)

単にマホガニーというものは、中南米産 ホンジュラス 、キューバ 以外の国々産の物

キューバン マホガニー (Cuban Mahogany)

カストロ将軍のおかげで、新しい材の供給がないので、20世紀初頭、キューバがアメリカの保護国だった頃までに海を渡った材の古家具を、集めてばらしたものが流通しているとか、エコですねえ

ホンジュラス マホガニー (Honduras Mahogany)

ホンジュラス原産 (ホンマホ) のみワシントン条約の附属書 II

なんてこった、日本では、ホンジュラス以外の中南米産マホガニーも、ホンジュラス マホガニー で流通している・・・
規制がうるさくなって日本でも、ただ マホガニー になったとか?

ホンマホ って、本物のマホガニーで 「本マホ」だと思っている人がいるようですが、ホンジュラス マホガニーを 「ホンマホ」 って言ってるんですよ (特殊な業界だけ?)

圧倒的に家具用材

ピアノの上にちょこんと乗っかっている メトロノーム (Metronome)、今や、デジタルの時代となったが、定番中の定番、木製・ゼンマイ式
この振り子が、いいらしいですよ (もちろん練習用)

Solid wood (無垢), Mahogany casing  (ケース)
色々な木の中から、持ち主は当然のごとくマホガニーを選んだのだろう、ピアノの (黒ピカに塗装してある) ボディはマホガニー合板だし

素材は、白い (淡いピンク?) 、クリア塗装だと黄土色っぽくなるが、赤っぽい仕上がりの方が多いかも

古い楽器のインボイスには、原産国が書かれていないが、
たぶん ホンマホ

セドロ (スパニッシュシダー)、 ナトー、サペリ (赤い木) もマホガニーで流通しているが、違うってよ!

サンダルウッド (Sandalwood)

履物の サンダル と同じ綴りなので、木の板のサンダルの材料と思われがちだが、違います

栴檀  (センダン)  が、英語で訛って サンダル になったとか・・・
要は、マホガニー (センダン科) のことです

シダーの香りで、香料の原料となるので、なんとかシダー と呼ばれたり
逆か、栴檀 (白檀 ビャクダン)  の香りを、シダーと呼ぶのか

サンダル (sandals 対なので複数形) 、シューズ (shoes) も複数形、左右で形状が違うのに・・・雪山で穿くスノーシューズ (かんじき) は、雪山歩行 Snowshoeing から、スノーシューと呼ばれる (日本だけ)、スノーシューズ は、スノーブーツの短靴、防水スニーカー様のもの (日本だけ)

ナトー (Nato)
モラ (Mora)

ガイアナ (Guyana) って国、どこにあるかというと、南米ベネズエラ・スリナム のあたりにある、その辺の木

マホガニー代替材で、適当な名前で使われている  残念ながら  モラ  (Mora)  の木の総称で、ざっくりマメ科
ニャトー (Nyatoh 南洋桜) とは全くの別物

木材工業ハンドブック では、ごっちゃにしている (カタカナだけだし)

どうしてもマホガニーのような樹種は、ギターのネックに使われることが多く、同じような写真ばかりになりがち

セドロ (Cedro)

スパニッシュシダー (Spanish Cedar)

ニシインドチャンチン

別名ニシインドチャンチン、この  ニシインド  は、アジアではなくて、西インド諸島のこと、産地は、中南米
ボツの細道 - 木材でよく出てくる地域 

マホガニーに似ているので、セドロマホガニーとか 一応 センダン科
セダーと呼ばれることも多い
セドロシダー などとも呼ばれている
濃い色の木 - シダー (Cedar) 

ヘッド (Headstock) と、ネック (Neck) の接合は、
スカーフジョイント (Scarf Joint )

チャンチン (香椿、Chinese Mahogany, Chinese Cedar)

西インド諸島ではないチャンチンもあるんだろうと、調べたところ、一応 センダン科、香りがするので Cedar とも

中国では 「椿」と表示、カメリア (椿) じゃないと思うんですが、ようわからん

陳ちゃんに聞いてみたところ、チンチャンは、紫檀で別の木ですた

チャンチンモドキ (香椿擬)
似ているのは見かけ (葉っぱ) だけ、ウルシ科
香りもないのではないでしょうか?
木材としては使われない

チャンチン (香椿)

チョンチン (Chongqing) は、重慶 (市) の呼び名
市の花は、椿 (カメリア Camellia)

チャンチン・チンチャン・チョンチン・チンチン
ゲシュタルト崩壊そうです

カタカナは便利だ

ツバキ (椿)

カメリア (Camellia)

黄色い木なのだが、流れでここに

どうせ中国の椿農園 (椿油を採るための) を開発で切り払って、フリー板、フロアーとなってやって来たのだろうと思っている

あまり評判が芳しくなく、聞かなくなった (出材が減ったから?)

アフリカンマホガニー (African  Mahogany)

カヤ (Khaya)

ギターのネックで見たことがあり、カヤってあの碁盤のカヤ?と思ってたが、見た目がまったく違うもので、頭の片隅に引っ掛かっていたが・・・

そうだったのか (知ったか) 一応 センダン科

アフリカンマホガニー (African  Mahogany)
(仮) ancc Illustrated Commercial Foreign Wood

カランタス (Kalantas)

フィリピンシダー (Philippine cedar)

フィリピンマホガニー (Philippine  Mahogany)

カランタス (KALANTAS)
(仮) ancc Illustrated Commercial Foreign Wood

これが、フィリピンマホガニー (Philippine  Mahogany) でないの?センダン科だし

レッドシダー (Red Cedar) !? とも
シダーとは?

フィリピンマホガニー (Philippine  Mahogany)

レッドラワン (Red Lauan)

マホガニー?違うでしょ 赤い木

いわゆる ラワン は、Light Red Philippine  Mahogany
業界によって ラワンは、ライトレッド など色の名前をつけて、フィリピンマホガニーと呼ばれる

もちろん、ご存知 フタバガキ科 (超有名ですよ)

ラワン (Lauan)

フィリピン産 フタバガキ科広葉樹をラワンという
日本が森林破壊をしたといわれているが、政府がお金にするか、ゲリラがお金にするかで、日本が政府に乗っかったってだけ、当然政府が転覆すると「何で切った」ってことになる という話を台湾人がしてた
各国、産地別に名前がついているが (セラヤ、メランティ、メラピー、ペルポック)、まとめてラワン

合板・ベニヤと言えば、ラワン合板の事が多い (シナベニヤ・ラワンベニヤ)

ラワンは、黄色~黄土色じゃないの?とは思いますが、黄色っぽいのは 最近のお高い銘柄ラワン、昔の安いラワン・ベニヤは橙色、なんとなくマホガニーにくっつけたかった、ということで
だって、フィリピンマホガニー (Philippine  Mahogany) ってラワンのことだし・・・
(マホガニーの謎は深まるばかり)

ホワイトセラヤ (White Seraya)

ネシアにセラヤ海岸という観光地がありその辺のラワン

木材のはなし - ホワイトセラヤ

メランティ (Meranti)

メランティの産地は、マレーシアのサバ、ネシアのスマトラ島北部と国を跨いで広い、 ホワイトメランティ

レッドメランティは、グレーの木 (梱包材, MHL)

メラピー (Merapi)

ネシアのジャワ島 にメラピー山という山があるのでその辺の木なんだろう
一時ラワンは、メラピー一色となったが、枯渇

木材のはなし - メラピー

ペルポック ( Perupok)

マレーシア北部にペルポックという地名があるのでその辺の木
径級があまりないのか、小幅の平割なので、二枚はぎで広くしてからやって来たり

南洋材は、現地の雇用を守るために、国によっては丸太での輸出が停止、さらに最近では完成品状態の平割が輸入される  (荒木では輸出不可)
エンドマッチ加工してある 34mmなど、幅込みでエンドマッチ!

いわゆるラワン/  ホワイトラワン  (White Lauan)
(仮) ancc Illustrated Commercial Foreign Wood
ホワイトセラヤ  (White Seraya)
(仮) ancc Illustrated Commercial Foreign Wood
ホワイトメランチ (White Meranti)
(仮) ancc Illustrated Commercial Foreign Wood

ラワンは、南洋材広葉樹 というが、どうもピンと来ない
JAS  では、別表 (いわゆる広葉樹以外の広葉樹 などと意味不明の説明) となっている
独特な欠点"脆心材 (ぜいしんざい)"があるから?Brittle (ブリットル), パンキー とか、
ラワンは草といわれる所以・・・
かわいそうなラワン (フタバガキ科)

国産材は、針葉樹・広葉樹という括りでいいのだが、熱帯地域の木材を、針葉樹 (needleleaf)・広葉樹  (broadleaf) 分けられても・・

そもそも、針葉樹・広葉樹は学術的な仕訳では、植生なことを指すことが多い 温帯性針葉樹林・温帯性広葉樹林 などと temperate (温帯) と、forest がつく
それでいくと、Tropical broadleaf (forests) 熱帯性広葉樹 (?) 

どうも日本では、針葉樹を Softwood (ソフトウッド) と呼びたくない様子、「Hardwood = 堅木」に相当する言葉が無いせいだろう

Hardwood・Softwood と呼んだ方がすっきりする (個人の感想です)・・・
ボツの細道 - 木材でよく出てくる地域 

まあいいや (Hard - Wood と、分けて書かない模様) 

MLH は、Mixed Light Hardwood

半世紀前までは、南洋の地名 (産地・積出地) は、頭に入っていたとか・・・

樹種名 (商品名) が分れば、産地が分かる、そして誰が取り扱っているかが分かるって事 

一般には、フタバガキ科 のグループを総じてラワン と呼んでいた (フィリピン産以外も)

続きは、ボツの細道 - 木の名前

アガチス (Agathis)

ナンヨウスギ (南洋杉)

アガチス専業があった位、製材・流通量があったが、1990年を境に減少、現在ほとんど見られなくなった 

ラワンが、南洋材広葉樹なら、アガチスは、南洋材針葉樹

木材のはなし  -アガチス

ちょっとサイズ感の判らない写真、調査中

学名 ナンヨウスギ科 ナギモドキ属 (Agathis)
科の名前が、南洋杉だったか、
これは、種がいっぱいありそう 17種
東南アジアから、オセアニアまで

カウリ パイン  (Kauri)と呼ばれるものも
よもやま話 - アガチス

地域名で根本から名前が変わる木がいっぱいあるが、

「すみませーん、アガチスの平割 34mm  もってないですかぁ~?」
「カウリ ならあるよ」

「なんですかそれ?」
「アガチスだよ」

「うーん」
「いるの?いらないの?」

「じゃあオファーください」
「オファー禁止」

マジ勘弁してほしい

ボツの細道 - 木材でよく出てくる地域

世の中デジタルになる前に流通量が減って、写真が残ってない、探索の旅に出てみる

あるところには、あったよ~
アガチス 現地挽き KD 30mm 平割
ずいぶん色が白いアガチスだこと・・

「母さん、僕の知っている あの赤いアガチス はどこに行ったのでしょうか?」

「産地が変わったんだよ」

「野性の証明」?、いいえ「人間の証明」です
必要なのは「産地の証明」

ゴム (ゴムノキ Rubberwood)

オリエンタルオーク  (Oriental Oak) 

天然ゴムを採取する為に、植民地時代から、プランテーション を東南アジアに作ってきた
ゴムの木は色々種類があるらしいが、樹齢を重ねると樹脂がとれなくなるので、10の農地ブロックを、10年周期で順番に伐採・植林を繰り返す、毎年伐採したゴムの木を、家具にしたり、フリー板を作ったりしている

オリエンタルオーク  (Oriental Oak) ともいい、枠、床材にも

天然資源バブルが起きた際 (2010年頃) は、ローテーションを崩して伐採をせず、生ゴム樹脂を優先採取したので、木材としてのゴムの輸出が止まった
生ゴムは高く売れたんだろうが、目先の利益を優先するとは・・・
資源ファンドがプランテーションを買いまくって、証券化するからこんなことが起きる (ゴムに限ったことではない)

ゴム は新大陸由来です (ここテストに出ます)
ということは、1,500年より前には ゴムを知らなかったって事、そして、プランテーションが生産開始するのが、1,900年頃

他に南米由来で有名なのは、ジャガイモ、サツマイモ、トマト、トウガラシ
徳川幕府以降に、日本に伝わった
ありがとう、南米大陸
そして、なぜに?オリエンタルオーク
ボツの細道か?

南洋材広葉樹?そうは呼ばないのは何故

ゴム フリー板
ゴム (Gum、Gomは蘭語) ・ラバー Rubber は、樹液 (ラテックス Latex) に、硫黄だかなんかを混ぜて作ったもの
ゴムゴムの実は、何なんでしょうかね?

アルダー (オルダー Alder) 

いわゆるアルダーは、レッドアルダー、アメリカ西海岸で大量に供給される
ブラックアルダーは、ヨーロッパ (西洋) ハンノキ とも

均一な硬さで加工し易く、彫刻用としても使われる、広葉樹としては柔らかい部類

無塗装、穴は、ギターのピックアップの穴

初期 ジェンガ (Jenga) は、アルダー でできている
久々に触ってみて、確信した、本当です

富嶽36景-本所立川
東京木材同業組合より
ジェンガではなくCLTを作っているのかも (ハンノキとは関係ありません)

Fender Made in Japan Hybrid II Stratocaster RW (Rosewood) VNT (Vintage Natural)  

フェンダー ストラト

アルダー ボディ、3枚接ぎ
ビンテージナチュラルウレタングロス塗装

メープル ネック

ローズウッド 指板

ハイブリッドはピックアップの事で木材の事ではない

カツラ (桂)

大根などを桂剥きにする、の桂の語源は木材とは全く関係なかった 
木材のはなし - カツラ

将棋盤は、桂 カツラ
代用樹種、新桂は アガチスなのだが、どちらも今や手に入りにくい

汚い将棋盤、洗ってもダメだったので、削ってしまった
黄色い将棋盤は、カヤ (榧)

24mm 原板 産地不詳 (たぶん北海道のどこか)

2021 全国木材産業振興大会 北海道大会
アイヌ文様コースター緋桂 ヒガツラ

コルク (Cork)

ふわふわなコルクの皮をほじって圧縮成形したもの

真・クッションフロア、コルクタイルとか、もちろんワインの栓も
塩ビの クッションフロア (CF) の柄はコルクを模しているのだろう

コルクカシ って樫の木らしい

ワインの栓 など、酒類の瓶に使われていいるのは、御存じの通り

古い ワイン のコルクはボロボロなので、栓を抜くときは、慎重に抜かないと崩れてしまう (もちろん斜めにして開ける)
そしてオーク臭が半端じゃない
開栓の儀 1982 Chateau de Fieuzal  MP4

Vintage (ビンテージ) は、新旧ではなくワインの場合、原料となったブドウの収穫された年が記載されている物の事だって "シャンパーニュ騎士団" のソムリエが言っていた
古着のビィンテージとはちょっと意味合いが違う

FAKE (フェイク)

木のようでそうじゃない
触ればわかる (ツルッつる)

ボツの細道 FAKE

木目調の新素材が普及してきた、たいていはプラの成形品

黒檀・エボニーの FAKE これの原料は、紙

こんな デッキ材、ベンチもある
手入れも簡単だし (無塗装なので) まあ許せる、初めはきれいだし・・・(いつまでも?)

色を付けて、別名  (もしくは、他の木を連想させる名前) にしたものは、FAKE

ウォールナット風 塩ビシート、せめて、針葉樹系のシートにして欲しかったと思うんです (壁面が、針葉樹 無垢羽目板 縦貼りなので)
安い弁当の箱は、紙、ちょっと高いのは、スチボード (ポリスチレン)

本物

これは本物、面格子

いい味出してますねぇ

折箱のフタは、厚経木本物
きょうぎ (経木 ) は紙みたいなスライス材 (スギ・ヒノキ)

FAKE の反対語と言われても、フェイクが日本語になっているので、「本物」としか言いようがない
木材ならWood をつけるので

天然木というのは、最近では、「手に入れ易い、樹種不明の (混ざり木材) もの」の事なので、そうとらえられがち (ただし、木である事に間違いはない)

商品名に使われたり、何といえばよいのか?

これはまるっきり違う

そっくりボツの細道に放り込むか・・・
実は、もうあったりして