腰は身体の要と言われるように腰を痛めると日常生活に支障をきたすようになります。
日本人にとって今や腰痛は国民病となっており、 ”約 2500万人”が腰に痛みを抱えた生活を強いられている現実があります。
現在もこの人数は増加しています。
腰は背骨の中でもよく動く部位であるといわれており、運動や姿勢によってもかかる負担が異なってきます。そのため、横になって安静にしていたり、少し歩いたりする程度では痛みが出ないのに、同じ姿勢を続けたり長い距離を歩くと腰にかかる負担が大きくなったり、変化するため痛みが生じてしまいます。
病名のついている腰痛は、全体の15%程度でほとんどが筋肉や姿勢などからくる非特異性腰痛といわれる腰痛です。
特異的腰痛をほったらかしていると、悪くなることはあっても、良くなることはなかなかありません。ふとした瞬間ギックリ腰(急性腰痛)になってしまってからでは治るまでに時間がかかってしまいます。
腰痛は深呼吸で治す
簡単にできるセルフケアの一部紹介します。
腰痛の方で後ろに反ると痛いという方がいます。
後ろに反ることが上手くいかないということは、お腹側の筋肉が伸びて背中側の筋肉が縮む。当たり前のことですが、腰痛の方はこれが出来ないです。
ただ単に伸びて縮むではなくて、上手く収縮を保っての伸びていく(遠心性収縮)上手く収縮を保って縮む(求心性収縮)ことでスムーズに反ることができます。
トレーニングしたりマッサージでは一時的にその時は良くなるのですが、前側には内臓がたくさん詰まっており疲労が溜まってくると内臓も下に落ちてきます。そのことで腹部が突っ張り硬くなってきます。
例えるなら満腹時に胃袋が膨らんだ重くなった状態で後ろに反らすときついと思います。
内臓が重くなってるときは後ろに反ったり前に曲げたりしにくいです。慢性的に内臓がうっ血して浮腫んで下へ下がっている状態は排泄が上手くいかなく便がたくさん溜まったり筋収縮の妨げになったりしています。
この内臓の位置と筋収縮を正常に働かせるために深呼吸をしてください。
なぜ深呼吸か?
痛みを感じずにできるから。
コツをつかめば誰でも簡単にできるから。
簡単だから毎日続けられるから。
セルフで出来る腰痛改善呼吸法
① 鼻からゆっくりと、肺いっぱいに息を吸い込みます。いつも短い呼吸をしている人はすぐに吐きたくなってしまいますが、ぐっと我慢しましょう。息を吸うことに意識を集中します。
② 腹部を2.5~5cm膨らませるまで、深く息を吸い込みます。背筋を伸ばして立った状態か、座って背筋を伸ばした状態が深呼吸をしやすいでしょう。
③ 鼻からゆっくりと、すべての息を吐き出します。吸い込む時の倍の長さをかけるほど、ゆっくり吐きます。
④ ここまでのサイクルを、まずは5回繰り返してみましょう。慣れないうちは、深呼吸がしにくい人もいます。慣れてきたら、10回、20回と繰り返すようにしましょう。
大呼吸をしている人がほとんどです!
正しい深呼吸(腹式呼吸)の方法は
①息をすった時にはちゃんとおなかを膨らませ、吐いた時には背骨につくイメージでひっこめること!
②息はしっかり吐ききること!
③吸うのは鼻!吐くのは口!