授業の感想についてお書きください。
私が認知しているフィリピンの政治体制は、前大統領であるドゥテルテ氏でとまっていたが現体制も前体制と繋がっていることに驚いた。人権侵害やジャーナリストらが殺されているにも関わらず強い支持率を誇っていたドゥテルテ氏に対し、比較的平和的な政策を行なっているマルコス氏の支持率が低いのも不思議に思った。
トランプ氏は任期を終え選挙を行なった際に、反対の政策を掲げていたバイデン氏に敗戦していた。このように、強行的な政策を掲げているとその分反対意見も同様に強くなり一度勝ったとしても負けてしまうのだと考えていた。また私がもしフィリピンで選挙権を持っていたら、治安が良くなっていたとしても両氏には投票しないだろう。人を殺して人を守っていたら本末転倒であると感じるからだ。
しかしながら、私は一度もフィリピンに訪れたことはないしフィリピン現地に住んでいる人と政治の話をしたことがないので現実の話はわからない。この人権侵害などの問題があったとしても、支持される要因があり国民に対し良い効果があるだろう。その点を深く知りたいと思った。加えて、マルコス家とドゥテルテ家の争いがどのような影響を及ぼすのか関心を持った。"
授業で一番印象に残ったのは、ドゥテルテ前政権とマルコス現政権の共通点と相違点についての議論です。両政権ともフィリピンの経済発展を重視しており、インフラ整備や経済成長を推進している点が共通しています。これにより、フィリピンの経済は一定の成長を遂げ、インフラプロジェクトの進展も見られました。しかし、外交政策と麻薬政策においては大きな相違が見られます。
ドゥテルテ政権は中国との融和を重視し、南シナ海での対立を避けるために協力関係を強化しました。しかし、マルコス政権はこれとは対照的に、中国との対峙姿勢を強め、アメリカ、日本、オーストラリアなどとの国際的な提携を拡大しています。この方針転換は、フィリピンの国際的な立ち位置と地域の安全保障に大きな影響を与えています。
麻薬撲滅政策においても、ドゥテルテ政権の強硬手段から、マルコス政権は更生支援へとシフトしています。ドゥテルテ政権下では、超法規的殺害事件が多発し、人権問題として国際的な批判を受けましたが、マルコス政権は麻薬患者の更生に重点を置き、人権尊重と社会的包摂の姿勢を示しています。
さらに興味深かったのは、フィリピンの大統領選挙における候補者のテーマ色と歌の存在です。選挙キャンペーンでは、候補者が自分のテーマ色と歌を決め、それを通じて有権者との感情的なつながりを深めます。ビデオを通して見た、老若男女問わず、みんなが選挙に積極的に参加している様子は非常に印象的でした。テーマ色やキャンペーンソングを通じて、候補者のメッセージが視覚的かつ聴覚的に有権者に伝わり、選挙の熱気を感じることができました。
また、フィリピンのジェンダーギャップについても興味深く感じました。フィリピン滞在中には体感できなかったものの、調べた結果、教育機会が男女平等でないという現実が浮き彫りになりました。フィリピンでは、特に農村部や貧困層において、女子が教育を受ける機会が限られていることが分かりました。これにより、女性の社会進出や経済的自立が妨げられ、ジェンダーギャップが広がっている現状があります。
佐藤果穂
麻薬容疑者への厳しい取り締まりを行ったドゥテルテ大統領や、マルコス大統領よる独裁政治状態になったフィリピンの政治の歴史を聞き、大統領の権限の大きさを改めて再認識した。アメリカでもドナルドトランプ大統領が就任した際に、イスラム系の人々の入国規制や、メキシコとの国境の壁の建設など行うニュースを見たことがあり、その際にも同じ衝撃を受けたことを思い出した。また、支持率も90%以上という国民からの絶大な信頼を得られている点も非常に興味深いと感じた。日本の内閣の支持率を比較として調べたところ、90%以上の内閣はなく、小泉内閣が歴代最高の85%であることが分かった。首相と大統領の大きな違いの一つとして、大統領は国会議員からではなく国民の直接選挙で選ばれるという点がある。国民からの支持が選挙の結果に直接反映されるため、こうした高い支持を得られやすいのだろうと感じた。
ドゥテルテ大統領は阿部元首相と熱い親交があったことや、麻薬の厳しい取り締まりなどを行っていたということは以前から知っていた。しかし、マルコス大統領については授業でも言われていたように、ゼレンスキー大統領の訪問など、外交に力を入れているという印象がある程度しか知識がなかったため、二人の相違点や共通している点を比較しながら知ることができて非常に興味深かった。
今回は貴重な講義をしていただきありがとうございました!フィリピン政治という文化を知るために必要不可欠な要素を学ぶ機会になりました。今回の授業では、フィリピンの社会と政治の現在について学びました。大きな感想で言うと、自文化中心主義で捉えた感想にはなるが、フィリピンは思ったより進んでいると感じました。私はフィリピンに関する知識があまりないため、大統領はドゥテルテさんで止まっていました。ドゥテルテ前大統領の政策は、直接的に力を加えるようなものが多く、原始的な印象を持っていました。一方で、マルコス現大統領の政策は婉曲的なものが多く、ドゥテルテ前大統領とは対角的な印象を抱きました。この両者を比較して、ドゥテルテ前大統領の方が支持率が高かったという事実から考察すると、やはりフィリピンの閉塞的な現状を打開してほしいと願う住民が多くいるのだなと感じました。それはフィリピン社会と政治の立ち位置のまとめにも現れており、人権侵害が多発していることや、ジェンダーギャップの問題が多く存在すると感じました。このような問題から、現在の日本に近しい問題を抱えていると感じ、より親近感を持ってフィリピン社会のあり方について考えていきたいと思うきっかけになりました。
現在のフィリピン大統領であるマルコス氏が父であるドゥテルテ氏がアメリカを離れて中国融和政策を採用した外交政策を行っていたのとは反対に、多国間における慎重な外交政策に努めている点は特筆すべきである。
資料動画にあったマルコス氏の全国行脚のキャンペーンの様子から、国民の政治への関心度合はかなり高いことが読み取れる。フィリピンは周囲を海に囲まれた島嶼国でありながら、中国をはじめとする大陸の先進国と近く、地理的にも文化的にも影響を受けやすい国である。こうした国々によるインフラ投資や貿易拡大などにより経済成長率が大きい。
そのため、マルコス氏が行った日本、アメリカ、オーストラリア、ヨーロッパなど広く多国間で協力できる体制を築くことはフィリピンのさらなる発展への期待につながるだろう。
その一方で、もっとも近くもっとも大いなる脅威である対中国に対する課題はまだまだ残されている。南シナ海問題は、フィリピンにとって大きな懸念材料であり、マルコス氏の外交政策にとっても試金石となる。中国の軍事的圧力に対抗しつつも、経済的な利益を損なわないようにするためには、慎重かつバランスの取れた対応が求められる。
加えて、フィリピン国内の政治的安定と社会の統合を図ることも重要だ。国民の政治への関心度が高いことを背景に、透明性のある政策決定と市民参加を促進することで、国際社会からの信頼を高めることができるだろう。最終的に、マルコス氏の外交政策の成功は、フィリピンがいかにして国際社会での位置を強化し、国内の安定と繁栄を実現するかにかかっているのではないか。
今まではフィリピンについて、スペインとアメリカの植民地時代についてばかり注目しており、スペインの支配による言語やその他の文化の影響について考えていましたが、今回の講義で近年のフィリピンがどのような状態にあるのかについて解説を聞くことができ、今までとは違った方向からフィリピンについて考える機会になった。
ドゥテルテ前大統領は麻薬中毒者を大量に処刑した麻薬撲滅戦争など極端で容赦がなく、非人道的な政策を行なっているとして国際的に問題視されることは当然だが、国の治安を改善するために誰かが行わなければいけなかったことを実行した人物であるという印象を持った。また、国民からの支持率が75%と高いことで、ドゥテルテ前大統領が非人道的な政治を行っていたと知っても、その政策は正しかったと感じてしまう。どのような行いが良いか、悪いかというのは絶対的なものではなく、その国の状態や人で左右されるもので、大衆の意見の恐ろしさを感じた。
しかしこのような極端な政策は一時的な応急処置や、改善するきっかけのような役割を果たすものであり、このような政治体制で状況の改善に取り組むには限界がある。
現在のマルコス政権が麻薬中毒者を処刑するのではなく、更生という形で対策を取るなど、前政権の課題を考慮した政策に変えたことで支持率が低下したとしても元の体制に戻すべきではないと考える。
ドゥテルテ前大統領と、マルコス現大統領の政策について、特にドゥテルテ政権の時はトランプ政権の時期と重なっていたこともあり、ニュースなどでよく目にしていたため、なんとなく、過激で強権的な政治が行われているというような印象があった。しかし、一人暮らしを始めて、あまりニュースを見る時間がなくなったこともあり、現在フィリピンではどのような政治が行われているのかよく知らなかったので、ドゥテルテ政権からマルコス政権までの流れを大まかに知ることができて良かった。
ドゥテルテとマルコスの類似点として、メディアや労働運動、人権活動か、野党政治家への人権侵害や弾圧、テーマ曲の使用と効果的なイメージ戦略、ネット工作部隊を使った情報戦などが挙げられ、このような政策を行う政治家が二度も政権を取っていることに驚いた。また、「麻薬撲滅運動」から距離を置いたり、警官・国軍よりもむしろ教員や医療従事者を優遇したりするような対立を避けるマルコス政権よりも、強権的で強烈なマッチョイズムを発揮するドゥテルテ政権の方が高い支持率を持っていたことも興味深いと感じた。
このような強権的で、治安維持のために人権侵害を侵し、過激的な政策をとるような主導者が高い支持を得るのはなぜなのかと疑問に思った。フィリピンは、アジア地域の安全保障の要として重要な位置に存在し、多くの領域を持つ島国ということで、南シナ海の島を巡って中国との緊張が高まる中で、外からの侵害に恐れ、自国を守るためには強権的で、多少非人道的であっても国家を統一するぞ!という強い意志を持った政治家が人気を博すのかと思った。
過激的かつ強権的な政権がなぜ国民の支持をそんなに得るのか、フィリピン人の国民性や、ドゥテルテ政権以前はどのような政治体制であったのかをさらに詳しく知りたいと思った。
ドゥテルテ氏が多くの人々に支持された理由がトランプ氏と類似している点に関して、やはり政治指導者は冷静に考えたら過激的なことでも、ストレートな表現・態度は人々を動かす力になるのだなと感じた。よく日本でも、「わかりやすい言葉にいいかえろ」「何をしているのか明確にしろ」といった意見が、報道を通した街頭インタビューなどでも多く聞かれる。政治は国政だけではなく社会の(生活の)あらゆる場面で頻出するというが、自分自身色々な集団に所属していて、活動をするたびに’グループ性・リーダー性’というものを感じる。小さな物事一つ一つを確認して進んでいくがはっきりとした言い回しで表現できないため、なかなか現状や指示をうまく理解してもらえないことが多い。そんな自分にもどかしさを感じて、制作を通して感情を表現している。
このような自分に対して、経過は既に済ませ、今後の方針や思いをわかりやすい言葉で表現し、’自分らしさを出しながら、同じ意見の人を言葉を通して集める’ことが得意なタイプの方が、リーダーとして「明確さ」が出やすい。過激ではないが、どんな言葉を選ぶかは相手の求めるテンションを把握する分析力が必要なのだなと身を以て感じ、ドゥテルテはそこに長けている、政治に求められるのは言葉の表現力なのだなと思った。
日本は変わりゆくフィリピン政治体制において、どちらの政党者にせよ外交関係的に良好な立ち位置にいるからこそ、国の政治に対して支援できる部分が経済面でしかなく、人道面では助けづらいのかもしれないと思った。それか、韓国からそう感じられる部分もあるように、自国の経済がもっと安定すれば他国への人道的なアドバイスや政策が打てるのかもしれない。そう思うと、現在の日本は経済的にあまりにも余裕がない状況だと言える。フィリピンと同じく海外からくる労働者にも力を頼っている面があるのだから、その面において同じ位置にいる国同士として、双方が持つ経済的な魅力を評価しあう機会が、民間の中でも行われればいいなと思った。もう少し調べてみようと思う。
まにら新聞のトップニュース記事リストの中から一番自分として気になるニュースを挙げ、その理由について教えてください。
「フィリピンの地方言語、ビコール語・ヒリガイノン語・カパンパンガン語・パンガシナン語・ワライ語がGoogle翻訳に追加」というニュースに関心を持った。フィリピン=タガログ語と英語のイメージが私の中にあり、多言語国家であると知らなかったので驚いた。翻訳アプリに追加されるということは、翻訳する機会が多く日常的に使われていることを意味すると思うのでどの地域で話されているのか、またフィリピンは島国のため、島によって話されている言葉が全く違くなることもあるのか疑問に思ったのでこのニュースを選んだ。
マニラ新聞のトップニュース記事リストの中で、最も気になるのは「【フィリピン】おなじみの乗り物ジプニーがなくなる!?」という記事です。
まず、このニュースが特に気になる理由は、フィリピンに行く時にジプニーは交通機関として印象的だったからです。ほかの国で見たことのないものだったので、新鮮感がありました。
また、旧式のジプニーは、カラフルなデザインや乗客同士の助け合いの精神、フレキシブルな乗降方法など、独自の文化を形成しています。しかし、政府の近代化政策により、これらの旧式ジプニーが新型のエコフレンドリーな車両に置き換えられることになります。この移行は、フィリピンの交通文化に大きな変革をもたらすでしょう。
さらに、環境問題に対する取り組みとしてのジプニーの近代化は、フィリピンの持続可能な発展にとって重要です。旧式ジプニーの排気ガスは環境に悪影響を及ぼしており、近代化政策は温室効果ガスの削減に寄与するものです。
フィリピンを代表する交通機関であるジプニーを廃止することは驚きであり、良い面も悪い面もあります。ジプニーがないフィリピンがどうなるのか興味深いです。
これらの理由から、「【フィリピン】おなじみの乗り物ジプニーがなくなる!?」という記事が一番気になります。
「密輸、ジャパゆき、活動家」 気鋭の若手が新事実に光
麻薬王の異名を持つドゥテルテ大統領について授業で取り上げられたこともあり、密輸という単語が気になったためこの記事を選んだ。しかし、ここでいう密輸というのは違法薬物や、銃器のようなものではなく、当時手に入れることが難しいかった先進国の商品を低価格でフィリピン住民に輸入していたことを指していた。
文献資料には乗っていない、訪日し、定住した”ジャパゆき”と呼ばれる人々や、密輸人について、元密輸人や近隣住民の証言により情報収集を行ったと記事に書かれており、彼らの歴史は非常に興味深く、かつフィリピンの歴史を知るうえでも重要な情報になりえるだろうと感じた。また、「文字に残りにくい庶民の生活の営みの記憶を人々の語りから掘り起こし、それによって歴史を捉え直すことの重要性を論じた。」と書かれており、異なる視点で過去の歴史を振り返ってみることは、フィリピンだけでなく、日本やほかの諸外国にとっても非常に重要な点であると感じた。
私が気になったニュースは、「男女平等指数9ランク下落 WEFジェンダーギャップ報告書」です。この記事が気になった理由は、今回の講義でフィリピンがジェンダーギャップの問題に真摯に向き合い、改善を試みているという印象を受けたからです。しかし、この記事では、フィリピンが前年比で9つランク下げたと書かれています。「学歴」などでは、先進国と並ぶ男女平等を実現していますが、「賃金格差」や「健康と生存」の面ではまだ改善の余地がありそうでした。また、日本のランクが146カ国中118位と非常に低く、自国のジェンダーギャップに関する危機感も抱くきっかけにもなったためこの記事を選びました。他国を学ぶことは自国を知ることにつながるのだと実感しました。
トップニュース記事の中で最も興味を惹かれた記事は、2024年6月15日投稿の「男女平等指数9ランク下落 WEFジェンダーギャップ報告書」という記事である。記事の内容は東アジアトップクラスのジェンダーギャップ指数をもつフィリピンが2024年は0.779を記録し、昨年の16位から25位へ後退したというものである。しかし、私はフィリピンが日本よりはるかに男女平等が進んでいる点に衝撃を受けた。フィリピンの順位が後退した理由として、学歴の項目において世界トップを記録する一方、政治的エンパワメントの項目において低減が見られることが挙げられている。フィリピンの文化的傾向を理解するためにHofstedeのCultural Dimensionsを参考にすると、Power Distanceで94、 Masculinityで64のスコアを記録しており、階層的で男性にやや力が傾いた社会であることが分かる。それにもかかわらず、こうして欧米が名を連ねる上位層に食い込み続けるのは、フィリピンにおいて女性の教育や労働へのアクセスが充分に重視されていて、なおかつ女性の役割や地位が重視された環境であることを示している。
6月7日「信用できない」91% 中国に対する比世論調査
フィリピンと中国の関係性について調べたことがなく、世論調査で中国に対して不信感があるという意見が91%という数字の高さに驚いたから。
このニュースを読んで南シナ海問題について調べるきっかけになった。
また、日本に対して2%が最大脅威国であると回答していた点についても気になった。日本はフィリピンに鉄道の建設などインフラ整備の面から支援を行い、連携を強化しているが、過去にフィリピンを占領したことによる不信感を完全に払拭することは非常に難しいのだと感じた。一方でアメリカは植民地支配の歴史はあるにもかかわらず信頼度が高く、アメリカと訪問軍地位協定を結んでいるオーストラリアは脅威を感じられていないところから、フィリピンの世論としては軍事的な繋がりによって信頼を得られるという考えが多いのではないかと思った。
「中国空母打撃群が通過 ルソン海峡からフィリピン海に」
中国の空母打撃群がフィリピン北部を通過し、西太平洋で軍事演習を実施したという記事。
最近、シンガポールで開催された「アジア安全保障会議」で、マルコス大統領が南シナ海の情勢について、中国による妨害行為でフィリピン側に死者が出るような事態になれば、同盟国アメリカとともに、軍事的な対応をとる可能性を示唆し、中国側に警告し、フィリピンの中では国民の間で中国に対する反発が広がっているのではないかというニュースを見た。このような背景がある中で、中国がフィリピン海で軍事演習を行うという動きは、地域間の緊張をさらに高める可能性があり、中国の軍事行動がどのような意図で行われているのか、またフィリピンや周辺国がどのように対応するのかは、今後の地域の安全保障に大きな影響を与えると思った。
カンダバ町マパニケの慰安婦像撤去に関してである。調べてみるとこれまでフィリピンで慰安婦像が日本政府にバレないように設置されたり、唐突に撤去されたりといった事例が多々あることがわかった。今回の事例については撤去理由不明だが、消えた少女像を取り返して、傷つけられた過去を後世に伝えるために人々が主体的に動いていることを知った。
これまで私は日韓を軸に動いてきて、二国間問題の中でも慰安婦をめぐるものは心理的な立場の被害の問題のため、取り扱いづらいゆえに学校教育で教わらない内容だったため印象に残っている。今回の記事に掲載された事例に関しては、他を当たっても撤去理由まではわからないものの、像がなくなることに対して後世へのメッセージや被害者の思いが消えさられてしまうという考えにつながり、人々がその重要性と再設置を実際に政治を動かす人に対して話し合いという冷静かつ的確な手段を通して訴えているのがすごいことだと思った。暴動を起こさず直接的に動く姿勢が多くの人に知れ渡ることが、今後の慰安婦像をめぐる問題の一解決方法になると思う。そこに、報道の果たす役割があり、市民の知る責任を感じた。