授業の概要
本講義では、ストリート(街路)から、フィリピンの美術と文化を考察します。戦後からマルコス独裁政権下の美術史の流れを知る上でストリートは重要な空間であり、多くの現代アーティストにとってはインスピレーションの源でもあります。またマニラのストリートから、日本との関係についても考えてみたいと思います。
担当:平野真弓(ひらの まゆみ)
大阪生まれ、マニラ在住。インディペンデント・リサーチャー、キュレーターとして活動している。2016年に「ロード・ナ・ディト」をマーク・サルバトスと共同設立し、文脈に根付いたキュレーションの方法を探っている。教育と連帯のプラットフォームとしての展覧会やフェスティバルの機能と可能性に関心をもっている。現在は日比の芸術連帯運動の歴史について調査を行うと同時に、こうした運動を支える「オーガナイズ」の仕事が美術史において周縁化されてきたことに対する疑問から、女性カルチュラルワーカーに関する調査とライティングワークショップを共同開催している。最近のプロジェクトに「Panultol」展(Viva ExCon 2024, Antique、2023)、「Trace the Traceness of the Ant」展(Purita Kalaw-Ledesma Center, Makati, Manila、2023)、『戸口に立って―彼女がアートを実践しながら書くこと』(共同編集、2023)など。Purita Kalaw-Ledesma Centerディレクター、フィリピン大学ディリマン校芸術学部シニア・レクチャラー。
Passcode: fieldwork2024*
資料
「フィリピンにおけるモダンアートの歴史」アリス・G・ギリェルモ
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