ディスカッションを踏まえて
「インディペンデント映画」とはどのようなものだと考えられますかどのようなものだと考えられますか。(200字程度)
今回のディズカッションを通してインディペンデント映画とはただ政治的な問題や社会的な問題だけを取り扱っていると思いましたが、政治的な問題や社会的な問題だけを取り扱っていることではないと思いました。社会で話題になっているLGBTーQやテロ、移民などの色々な主題を取り扱っていることがわかりました。授業を通してインディペンデント映画とは社会で色々話題になっているものを取り扱うことができる映画であり、商業的な映画ではなく、芸術、意思表現ができる映画ではないかと思いました。
自分達が抱える社会への苛立ちや疑問・違和感を、あくまでエンターテイメントとして表出させた映画。
「インディペンデント映画」とは、被植民から始まり現代の自国内かつ国外の、社会における一人一人の自由を求めた解放を訴える映画だとまとめることができると思う。貧富・性や国籍に縛られる個々人のアイデンティティなど、社会の厳しいある種偏見に立ち向かい、監督は映画というコンテンツにおいて、そこに表象される人々は社会において、個人の表現の自由を体現しようと試みている。独立と共に考えていくべきテーマが詰まった世界の社会風刺映画とも言えると考える。
大手の映画会社以外が製作した、自主制作映画と呼ばれる映画ジャンル。自己資金で制作した映画も含まれており、低予算なことも特徴です。インディペンデント映画は商業映画ではないため、比較的自由に制作することができます。社会に対して批判的・対抗的なメッセージを有することも特徴的で、社会性のある映画とも言えます。また、フィリピンの映画祭には検閲がなく、表現の自由を活かした自由な映画制作は大きな芸術運動として世界的に有名です。
インディペンデント映画とは、シネコンで上映されるような商業映画とは対照的で、低コストで製作されていたり、独自の配給ルートを持っていたりするというような特徴を持つ。そして何よりも、社会などに対して対抗的であろうとする意思が感じられる内容である。そのため、“どのような作品を作ったら世間で売れるのか”よりも、監督の“本当に映し出したいもの”が尊重され、描かれていると言える。
ディスカッションを踏まえて
自分の身の回りのフィリピン人、フィリピン人が不在の場合は外国人について考え、彼らはどのような問題を抱えていると思いますか。(200字程度)
身の回りでフィリピン人を見ることは少ないですが、今回の授業内のディスカッションを通して私たちの生活の中でよく見られる周りの外国人では人種差別や人権に関する問題を抱えていると思いました。人件費が安いから外国人を雇うお店や近所の人に挨拶をしても受けてくれない話しなどでいろいろな問題を抱えていると思います。しかし、このような問題などではただ私たちが普段持つ外国人に対する偏見に過ぎないのではないかと思いました。
自国民であれば問題なく進められる点に課題を抱え、それが差別や生きづらさにつながっている(ただアルバイトをするだけでも選択肢が限られてしまう、親とのコミュニケーションが取れない、等)。
挨拶や英語表記の少なさと言った不便さが日常の中で繰り広げられていることに加え、働きたい・働いているのに十分に優遇されず、社会を支えているのにそれに気づかれず(あるいは無視され)、現地の人に比べて圧倒的に不自由な生活を送らざるを得ない環境にあると言う問題。出稼ぎとして母国フィリピンを離れて人手不足に貢献しているのにいじめられる。移民2世やバクラなどの人々に関しては、これに加えてアイデンティティの不安定さとそれを社会へ解放するにおける不自由さも抱えていること。
外国人労働者に対する、低賃金や長時間労働といった差別的な労働の問題。近年、日本にも多くの外国人労働者が流入しています。その多くはベトナム、中国、フィリピンなど東南アジアの労働者です。同じ労働であっても、日本人と外国人では残業時間や賃金が異なるというデータも報告されており、改善が必要な深刻な問題になっています。日本語能力の不十分さから円滑にコミュニケーションが取れていなかったり、格差のある生活環境が差別の原因ではないでしょうか。
抽象的にはなってしまうが、彼らは何かしらの居心地の悪さを感じ、悩んでいると思う。自分の周りにいたフィリピン人のお母さんたちは、いつも近所の商業施設で集まっていた。同郷の仲間と集まるのをただ楽しんでいるだけかもしれないが、学校の保護者会などでは日本人コミュニティへ入りにくさを感じることもあるのではないだろうか。また、技能実習生や留学生は、日本人よりも労働環境の悪い中で働かざるを得ないという問題もよく耳にする。
今日の授業の感想について書いて下さい。(200字程度)
今回の授業を通して普段見ることがないフィリピンの映画を接することができてよかったと思いました。映画の中ではフィリピンではどのような社会的な問題が取り上げられているかなどが印象に残り、最近で話題になっているLGBTーQの話しなど多くのフィリピンの映画で取り上げられていることがわかりました。その中で‘ダイ・ビューティフル‘という映画が印象に残り機会があれば映画を見たいと思いました。また、ディアスポラに対す説明を聞いてポジティブな要因も自分的にかなり新鮮だなと思い、私たちはただ移民とイエベ否定的な考えや偏見を持っていたのではないかと思い、今回の授業を通して自分の考えを直す機会になりました。
これだけ多くのインディペンデント映画がある点で、あらゆる人が現状に違和感を抱いているのだろうと感じた。また、何人かが「ダイ・ビューティフル」やのど自慢に惹かれていたことからは、訴えかけてくるような作品・取り組みよりも、明るく肯定的な方法が受け入れられやすいことを実感し、「伝え方」「届け方」についても再考する機会になった。
LGBTQや人種差別などの問題に関して、社会のあらゆるところで外国人労働者がいたり高校生の時の経験もあるにも関わらず、世界問題の中でも特に自分とは離れたものとして認識していたことを、映画を通して「身近に感じた」という感想とともに改めて自覚した。同じ「映画」と言う表象文化でもフィリピンとは全然異なり映し出す対象にならないことを踏まえると、問題意識が欠けていることが日本の問題なのではないかと考えた。映画を通した社会考察は韓国しか個人的にやったことがなくその数も少ないため、今回、自分では絶対に調べきれない量の映画作品を見ることができて非常に勉強になってよかった。
映画という身近なメディアを通して、異国の現状や歴史、文化を学ぶことができました。フィリピンならではの親密さや国民性、歴史、麻薬密売やLGBTQの受容など随所で日本とは異なる部分を学ぶことができました。印象深かったのは移民の豊かさについてで、自由や平和を求め続けるポジティブな気持ちが原動力になっているという見方にはとても共感できました。植民地下の歴史やディアスポラの問題など障壁もありますが、異国の文化が融合して唯一無二の魅力を持つフィリピンの文化にとても興味が湧きました。
インディペンデント映画に描かれるような社会問題やディアスポラに対して、負の印象を受けたり、非常に悲しい気持ちになったりしていたが、それを踏まえた上でどのようにポジティブな方向へ持っていけるか考えるというのは自分にとって新鮮であり、足りていない視点であったと自覚することができた。また、フィリピンに映画のイメージはあまりなかったので、特定層の間でインディペンデント映画が多く作られ、シネマラヤという大きな映画祭が行われているのは驚きであった。