2025.05.15|THU
2025.05.15|THU
【⽂学研究科 短期海外招聘制度】
文学研究科では、短期海外招聘制度を活用し、2025年5月15日(木)から6月5日(木)までの期間、アメリカのクレイトン大学から、Greg W. Zacharias教授を招聘しました。
Zacharias教授は、19世紀末から20世紀初頭にかけて英米で活躍した作家ヘンリー・ジェイムズの研究における世界的な第一人者であり、学術誌 The Henry James Review および The Complete Letters of Henry James の編集長も務めています。
来日期間中は、大学院生・学部生・教員を対象にした特別講演会 “Reading Culture and Henry James’s Success as a Professional Writer”(5月20日開催)を実施し、学生・教員との積極的な交流が行われました。また、受け入れ教員による学部授業および大学院演習にも参加し、学生一人ひとりに親身な指導を行ってくださいました。受講学生からは「新鮮だった」「作品の読み方が変わった」といった声も寄せられ、大変好評を博しました。
さらに、同志社大学人文科学研究所からの招待を受け、5月24日には “What’s New in Henry James Studies”と題した講演を行い、研究者間の学術交流も深めました。
5月25日には、東京大学本郷キャンパスを会場に開催された日本英文学会第97回全国大会にて “Why Henry James is Important”と題する特別研究発表を行いました。約50名の参加者(本学院生を含む)を前に、講演後も活発な質疑応答が交わされました。全国規模で開催される学会において本学の招聘教員が登壇したことは、学内の教育にとどまらず、広い意味での国際的な学術交流につながる貴重な機会となりました。
滞在期間中、各催しに精力的に取り組まれ、真摯に学生たちと向き合ってくださったZacharias教授に、あらためて厚く御礼申し上げます。
(文責: 英文学専攻長 北原)