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電気関係の古書を紹介しています

紅毛雑話(天明7年 1787年発行) 著者:森島中良

平賀源内の弟子の森島中良によるヨーロッパの文物を紹介した本です.

エレキテルに関する記述があります.

エレキテルの実験です.人物は左から平賀源内,桂川甫周(森島中良の兄),北尾政美(この絵を描いた絵師)(人物については大阪商大の石上敏先生に教えていただきました)

エレキテルの内部構造

構造に関する具体的な説明

序文です

刊記があるのは激レアバージョンだとか…

「摂津名所圖繪」大坂部四上(寛政8年 1796年)秋里籬嶌 著 竹原春朝斎ほか

摂津国(大坂)の人々の生活を版画にした浮世絵集です.

大坂天満の輸入雑貨店疋田屋蝙蝠堂の店先で行われたエレキテルのデモンストレーションです.この絵は遠近法が使われていないので,すべての人のいきいきとした表情が描かれています.

内服同功(安政6年 1856年ごろ) 山田貞順,杉生方策編

石坂空洞(1814-1899)の塾で実際に行って功験のあった内科医が使う外術法・外用療法を,諸書を参考として編纂した医学書です.

初編ではエレキテルによる治療法の紹介

二編では電池および電池を用いたパルスパワーによる治療法が紹介されています.

気海観瀾(文政10年1827年)青地林宗 著 日本初の体系的な物理学書

越列吉的爾はエレキテル=電気です

雷に関する記述です

第十図は雲間の雷と避雷針です

葛飾七不思議譚(柳亭種彦 作,梅蝶楼国貞(二代目歌川国貞)画,慶応3(1867)年)

九編上下の表紙

二人は良家のお嬢さんでしょうか.右側の女性はエレキテルで帯電させた紙人形で遊んでいます.絵には描かれていませんが,碁盤の右側にエレキテルがあり,碁盤の上電極にに鎖を通して接続されています.

本の内容とエレキテルは無関係のようです.

右「えっ!私がプ〇キュア!?」