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防災道徳

はじめよう「防災道徳」

はじめに

 「先生、防災を題材にした道徳の授業をつくりませんか。」2011年3月、東日本大震災をテレビや新聞で目の当たりにした研究室の学生たちの声とともに「防災道徳」の授業開発はスタートしました。震災から10 年。これまでに学生たちと30を超える授業案を開発し、200校以上で活用いただいています。静岡県浜松市では全ての小・中学校に配付されている『浜松市版防災ノート』に教材が収録されました。今も全国各地の災害特性に合わせて、先生がたの創意工夫の下、新たな実践が進められています。これまでに開発された教材の一部を紹介するとともに、授業実践のコツやポイントについて解説します。

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静岡大学教育学部 

准教授 藤井基貴

実践例1

内容項目:Ⅾ(19)生命の尊さ

ねらい : 大雨が降ったとき、避難するか家に残るかについて話し合うことを通して、命の大切さについて考え、災害から命を守るための道徳的な判断力を養う。

準備するもの:ワークシート、心情円

実践例2

内容項目:Ⅾ(19)生命の尊さ

ねらい : 日常生活で生命に対して真剣に考える経験の少ない生徒が、避難中に起きる生命の危機が差し迫った葛藤場面において自らの判断を下すことを通して、自他の生命を尊重する道徳的な態度と判断力を養う。

準備するもの:心情円

実践例3

内容項目:Ⅾ(19)生命の尊さ/C(16)郷土の伝統と文化の尊重、郷土を愛する態度

ねらい : 自然災害から命を守るために高台に村を移転するかしないかについて話し合うことを通して、命を大切にする道徳的な態度を養う。自分たちが住んでいる地域で過去に起きた災害について知り、自分事として考えるとともに、地域社会への思いや理解を深める。

準備するもの:ワークシート、場面絵