先史時代には土偶、古墳時代には埴輪と、何らかの対象をミニチュア化した遺物があります。そのミニチュア化は写実的であったり、デフォルメが著しい場合もあります。
今回展示している江戸時代のミニチュア製品は、実用品としての水滴、人物・動物を表現した土人形、箱庭道具などがあります。
素焼きと施釉のものがあります。また、型に粘土を入れ、前後(左右)で合わせた型作りと、手づくね成形があります。人形には、節句人形、娘や太夫、猪・猿・犬などの動物、七福神や天神様、狐、狛犬、土鈴などの信仰や縁起物などがみられます。その意味するところは正確にはわかりませんが、一説には、猿は庚申信仰、犬は子供の守り神、牛は疱瘡除けや開運・豊穣、天神は学業の神様など、当時の民間信仰やお守り、縁日での土産などが考えられます。
小さな盆・盤などに、土や砂を敷き、草木や花、橋、灯篭、塔、櫓、屋敷などを配して、景色を楽しんだものを箱庭と言います。節句の飾りや供養行事、茶会の場の演出など、由来や用途も一通りではなかったようです。この画像は「多層塔」です。