川内キャンパスを発掘すると、まれに江戸時代より前の遺物が出土します。それらの遺物には、縄文時代や弥生時代の土器や石器、古代の須恵器や瓦などがあります。そのほとんどは、小破片ばかりで形がわかるようなものはありません。今回展示した遺物の中には、縄文土器と考えられる資料もありますが、その表面はぼろぼろに摩耗しています。 おそらく、現代の宅地造成の様に、江戸時代以降の造成により大きく地形が改変されたため、それ以前の時代の痕跡が残らなかったものと推定されます。
また、中世には寺院等があり、霊場として機能していたようですが、その当時の遺構・遺物等は現在まで確認されていません。植物園内に残る板碑が、その痕跡を留めているのみです。
(左側)
紀年名 弘安十(1287)年2月
「陸奥州主」の供養のために建てられた。 「陸奥州主」は留守氏との説もある。
(右側)
紀年銘 正安四(1302)年5月14日
「四十四人講衆面々各々所志聖霊往生極楽証大菩薩」
(民衆によるものとはいい難いが念仏講のようなもの)
解説は『仙台市史』特別編5板碑(仙台市史編纂委員会編,1998)による。