東北大学附属図書館企画展2025 東北大学埋蔵文化財調査室総監修
東北大学附属図書館企画展2025 東北大学埋蔵文化財調査室総監修
~川内キャンパスの足元に眠る遺跡を辿って~
私たちが日々過ごしている川内キャンパスには、過去にも人々が生活しており、その痕跡はいまも地下に眠っています。アスファルトが敷かれた道路では全くわかりませんが、土の上をよく見るとさまざまなものが落ちています。現代の人々が落としたものもありますが、ときにはずっと昔のものもあります。それはモグラが掘り起こしたり、雨で土が流れたりして、偶然地表に現れたものです。
発掘調査では地中を少しずつ掘り下げ、昔の人々が生活していた痕跡を探ります。川内キャンパスでは、礎石や柱穴といった江戸時代の建物跡のほか、井戸や池跡なども見つかっています。そこからは陶磁器や下駄などの多種多様な生活用品が数多く出土します。これらのものからは、「わたしたち、ここにいました」と声が聞こえてきます。
埋蔵文化財調査室では、本学の開発工事が遺跡に与える影響を最小限にするよう調整し、やむを得ず遺跡を掘削する場合にのみ発掘調査を行っています。
発掘調査終了後は出土した遺構・遺物の整理作業を進め、遺跡発掘調査報告書を刊行します。遺跡はひとつとして同じものがなく、その土地に根ざした唯一の存在です。こうした遺跡の記録を、報告書という形で後世に残します。
今回の展示では、これまでの発掘調査で見つかった遺物を、新しい時代からさかのぼるように展示いたしました。これらの出土遺物から、この地で暮らした人々の生活の一端を感じ取っていただければと思います。
2025年10月
監修 菅野智則
(東北大学埋蔵文化財調査室)
1-1 川内キャンパスの歴史と発掘調査
1-2 近現代の川内キャンパス
1-3 第二師団期の遺構と遺物
1-5 江戸時代の器-陶磁器と漆器
1-6 さまざまな生活道具
1-7 ミニチュアな遺物
1-8 遺跡から出土する木製品
1-9 祈りの道具
1-10 遺跡から出土する動物遺存体
1-11 中世以前の川内キャンパス