NyARToolKit for Java
開発環境の構築
Window上で NyARToolKit for Java の開発環境を構築する手順をまとめてみます。
Java Development Kit (JDK) のインストール
※Javaのソフトウェア開発キット (SDK) 必須
上記のURLからダウンロードしてきてインストールする。
※ユーザ登録が必要なので、そこは素直に登録。
Java Media Framework (JMF) のインストール
※Webカメラなどのメディア制御用のJavaライブラリ 必須
http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/tech/index-jsp-140239.html
上記のURLからダウンロードしてきてインストールする。
インストールされた Java Media Framework の中にある「JMStudio」を起動し、
メニューの File -> Preferences をクリックする。
Capture Devices タブの中に "vfw:Microsoft WDM Image Capture ・・・" のようなものがあれば、
Webカメラが認識されているのでOK。
無ければ、Webカメラを接続してから 「Detect Capture Devices」 ボタンをクリックしてしばらく待つと
自動的にWebカメラが認識されて "vfw:Microsoft WDM Image Capture ・・・" が一覧に追加される。
※認識までに1分位時間がかかったので、辛抱強く待つ。
設定画面を閉じて File -> Capture をクリックし、
表示された画面で 「User video device」 にチェックを入れてOKをクリックする。
するとWebカメラの映像が表示されるので、これでJava Media Framework (JMF) のインストールは完了☆
Java OpenGL (JOGL) のインストール
※3Dグラフィックス ライブラリ(OpenGL)のJavaライブラリ OpenGL を使用する場合、必須
上記のURLからダウンロードしてきてインストールする。
今回は、
http://download.java.net/media/jogl/builds/archive/jsr-231-1.1.1a/
の中の 「jogl-1.1.1a-windows-i586.zip」 をダウンロードしてきた。
解凍すると下記のファイルが入っているので、必要なファイルをそれぞれコピーする。
・CHANGELOG.txt
・COPYRIGHT.txt
・LICENSE-JOGL-1.1.1.txt
・README.txt
・Userguide.html
・lib
├ gluegen-rt.dll
├ gluegen-rt.jar
├ jogl.dll
├ jogl.jar
├ jogl_awt.dll
└ jogl_cg.dll
C:\Program Files\Java\jdk1.6.0_xx\bin
C:\Program Files\Java\jdk1.6.0_xx\lib
C:\Program Files\Java\jdk1.6.0_xx\jre\bin
C:\Program Files\Java\jdk1.6.0_xx\jre\lib\ext
C:\Program Files\Java\jre6\bin
C:\Program Files\Java\jre6\lib\ext
<- *.dll をコピー
<- *.jar をコピー
<- *.dll をコピー
<- *.jar をコピー
<- *.dll をコピー
<- *.jar をコピー
Java 3D
※Java向けの三次元グラフィックス 拡張API Java 3D を使用する場合、必須
今回は試しません。
環境変数の設定
コントロールパネル -> システム -> 詳細設定 の中の 「環境変数」 ボタンをクリックします。
ユーザー環境変数へ下記を設定する。
JAVA_HOME C:\Program Files\Java\jdk1.6.0_22
CLASSPATH C:\Program Files\JMF21~1.1E\lib\sound.jar;C:\Program Files\JMF21~1.1E\lib\jmf.jar;C:\Program Files\JMF21~1.1E\lib;
※CLASSPATHは、JMFインストーラーが設定してくれていた♪
システム環境変数のPathへ下記を設定追加する。
Path C:\Program Files\Java;C:\Program Files\Java\jdk1.6.0_22\bin;C:\Program Files\JMF21~1.1E\lib\sound.jar;C:\Program Files\JMF21~1.1E\lib\jmf.jar;C:\Program Files\JMF21~1.1E\lib;
※それぞれ、各パスはセミコロンで区切ってください。
Eclipse
Eclipseをダウンロードしてくる。
今回は、Eclipse本体と便利なプラグインがセットになっているPreiadesの
Java の Standard All in One (JRE なし) をダウンロードしてきました。
↓
http://mergedoc.sourceforge.jp/index.html#/pleiades_distros3.6.html
ダウンロードが完了したら解凍して、eclipse.exe を起動!
ワークスペースの位置などを設定して起動することを確認。
メニューから ファイル -> 新規 -> Java プロジェクト をクリックする。
ウィンドウが開いたらプロジェクト名に 「NyARToolKit」 と入力し、完了をクリックする。
※ワークスペースの位置など、細かい設定は独自に行うこと。
次に、NyARToolKit for Java を下記URLからダウンロードしてくる。
ダウンロードが完了したら解凍して、適当な場所に置いておく。
EclipseのNyARToolKitプロジェクトを右クリックし、インポートをクリックする。
「一般」 -> 「ファイルシステム」 を選択して次へ
NyARToolKit を解凍した場所を参照から選択するとツリー表示されるので、
NyARToolKit/src/jp を選択し、宛先フォルダーに NyARToolKit/src と設定して完了をクリック。
同様の操作を下記のディレクトリにも繰り返す。
NyARToolKit/src.utils/jmf/jp を選択し、宛先フォルダーに NyARToolKit/src と設定して完了。
▽Java 3D を利用する場合のみ
NyARToolKit/src.utils/java3d/jp を選択し、宛先フォルダーに NyARToolKit/src と設定して完了。
▽Java OpenGL を利用する場合のみ
NyARToolKit/src.utils/jogl/jp を選択し、宛先フォルダーに NyARToolKit/src と設定して完了。
☆NyARToolKitプロジェクトにエラーが発生していないことを確認する。
エラーが出ている場合、下方に記載しているトラブルシューティングを参照。
トラブルシューティング
・インポートされたパッケージ名が jp.nyatla.nyartoolkit.*** ではなく
xxx.jp.nyatla.nyartoolkit.*** とかになっている場合、xxx. の部分は削除する。
・下記のようなエラーが出る場合。
--------------------
アクセス制限: 型 XXXX は必須ライブラリー C:\Program Files\Java\jre6\lib\ext\jmf.jar で制限されているためアクセスできません
--------------------
プロジェクトのプロパティを開き、Javaのビルド・パス -> ライブラリ -> (ツリーを開いて)アクセスルール を選択して編集ボタンをクリックする。
そして追加で、解決を「アクセス可能」、ルール・パターンを「**」として登録するとエラーは消えた。
表示することができました。
↓
以上。