よくある夏期講習の内容としては、例えば中学3年生であれば
1年から3年1学期までの内容が全て含まれたテキスト、問題集があり、
それらを1ヶ月で集中特訓することになります。(しかも5教科!)
つまり2年半の学習内容をたった1ヶ月でやる、ということになるのです。
この結果、どういうことになるか?
普段のテストで1年生の時から70~80点くらい取れている人なら、
忘れている部分はそんなにありませんから、覚えなおすことは多くありません。
よって、意義のある学習になるでしょう。
しかし、そうでない場合は、昔に習ったことをほとんど忘れてしまっているわけです。
その状態から、短時間で次から次へと覚えようとしても、
「どれひとつとしてほとんど身に付かない」ことになりやすいのです。
夏期講習の後半には、前半にやったことはほとんど忘れてしまっているでしょう。
2年半の内容を1ヶ月でやろうとすること自体が、そもそも詰め込みすぎなのです。
苦労して長時間やったのにほとんど身に付かなかった。
これほど悲しいことはありません。これを回避するためには、
「やることを絞ってひとつひとつ確実に習得していく」
これにつきます。こうして2学期につなげていけばいいのです。
受験は8月31日にあるのではありません。1月、2月までまだ時間はあります。
焦らずに、1つ1つしっかりと身につけていくことが大切です。
そもそも、たった1ヶ月で中学の2年半の内容が
身につくくらいの実力者なら、塾は必要ありませんよね。
ですので、当塾では夏期講習の開始前に、生徒の実力、状態、目標、
夏休み中の忙しさなどをふまえて一人一人に学習計画を立てて進めています。
中3で一番多いパターンは、夏期講習の前半は1,2年生の数学と英語の復習。
後半では2学期の予習、というパターンですね。夏期講習の参加時間数が多ければ
さらに理科や社会もコツコツ覚えていくメニューなどを追加できます。
その他、多いのは「作文・読書感想文の指導」などですね。
学校の宿題の解説などももちろん可能ではありますが、
実は学校の宿題は、上記のような「これまでの総まとめ」が多いため、
これに時間をかけすぎると実力を身につけられなくなる、という落とし穴があります。
【成功例1】
中2女子の場合
部活が忙しいので、夏期講習は少なめに。中1の英語の復習に専念。
覚え切れていない単語を繰り返し練習。2学期の英語のテストでは、
テスト勉強にかけた時間は1学期と同じなのに52点から71点に上がった。
これは理想的な夏期講習の使い方ですね。
夏の間に実力を十分に磨いた結果、成績のアップにつながった良い例です。
【成功例2】
中3男子の場合
参加時間数、全40時間。都立入試の準備を夏の間にガッチリ。
数学はもともと得意なので、忘れてそうな単元を軽く復習するにとどめる。
中1の理科はほぼマスター。英語は、基本となる英単語の意味を中学3年間ぶんを習得。
受験は英文の和訳がカギになるので、この練習を8月中に終えられたことは果てしなく大きい。
また、終盤は2学期の予習に切り替え、準備十分で新学期を迎えられた。
この生徒の場合は、受験勉強の進め方が「スタート型(早めにペースを上げていくタイプ)」のため
学習量が少し多めです。受験勉強の約30%は8月中に終わったと言えるでしょう。
【時間帯】
午前 10時から12時
午後 2時から4時
夕方 5時から7時
夜 8時から10時
上記の時間帯の中から、来たい時間に来る、という形になります。
夏休みが始まる前に、申込書に希望の曜日・時間を書いて頂きます。
授業は2時間でも1時間でもどちらでも可能です。
また、1日に数回来ることも可能です。(例・朝と夜など)
※2019年7月29日追記
現在、午前の時間帯はほぼ埋まりつつあります。お盆の時期などは入れるところもあるかもしれません。
午後、夕方、夜はそれなりにあきがあります。
なお、夏休み中でも通常の授業はあります。多くの塾では、夏期講習の時期には
通常の授業はなく、夏期講習のみとなることも多いですが、
夏期講習を希望されない方もおりますので、当塾では通常の授業の他に
授業を追加する形となります。例えば、普段は月曜日と木曜日の6時から、
1時間ずつ通っている中学生の子の場合、月謝は9100円ですが、
夏休み中もその月曜日と木曜日は通常の授業を行います。
それ以外に、夏期講習として参加したいだけ参加することになります。
もし、8月に夏期講習として10時間参加した場合は、
8月分の料金は9100円(通常授業料)+5000円(夏期講習費)となります。
【料金】
1時間につき、500円です。
夏季講習のみの参加の場合、入学金5000円は不要ですが、
9月以降も通われる場合は入学金をお支払いください。
急用や悪天候、体調不良などで休んだ場合はそのぶんはもちろん頂きませんが、
できるだけお早めにご連絡をお願いします。(あいた時間帯に他の子が入ることもできますので)
もちろん、他の曜日に振り返ることも可能です。
時間変更・曜日変更のしやすさでは、客観的に見ても地域で一番かもしれません。
【期間】
夏期講習の期間は、だいたい7月10日頃から9月2日くらいまでです。
学校の夏休みより少しだけ長いですが、長く旅行に行かれる方や、
多く参加したい方のためです。なお、夏休みの予定が
まだ分からない場合は、ひとまず7月10日~24日あたりの
申し込みだけでも構いません。後半の予定については
予定が分かり次第、あらためてお申し込みください。
【参加時間数のめやす】
夏期講習の参加はやはり受験生が9割を占めています。かなり多い人で合計100時間くらい、
平均したら30時間くらいで、少ない人でゼロの人もいます。受験の準備を早めに
すませておきたい人は多く参加することになりますし、秋からのスタートを予定している人は
ゼロに近くなります。夏期講習をやらないでいて入試は大丈夫なの?と心配になる方は
多いと思いますが、実は心配ありません。夏期講習の参加時間数が20時間以下で、
第一志望校に受かった子はたくさんいます。ここだけの話ですが、
合否を決めるのは夏期講習ではありません。
入試当日までにやるべきことをきちんとやり終えた者の勝ちです。
このあたりはマラソンに似ているかもしれません。
一番先にスタートした者が勝つのではなく、一番先にゴールした者が勝者なのです。
ただし、受験勉強のスタートを後にすればするほど、1日あたりの勉強量は増えてしまいます。
早く始めれば始めるほど、余裕は生まれます。安心して受験勉強を進めたいという方は、
夏からスタートした方が安心であることは確かですね。
以下に、参加時間数と学習内容について書いておきます。
・20時間くらい
この場合は1教科に絞った方が良いでしょう。
部活が忙しい人や小学生はこのくらいでよいと思います。
あるいは、受験勉強のスタイルを終盤ダッシュ型にしたい人もこのくらいで良いです。
・50時間くらい
2~3教科、学習できるでしょう。過去の復習を徹底的に行って、
2学期からの学習に備えることができます。
・100時間くらい
これだけあれば相当のことができます。もし中3なら、受験勉強はだいぶ楽になるでしょう。
偏差値や倍率の高い高校を受験する方は、このくらい勉強しても損はありません。
【その他】
冬期講習は原則、受験生のみです。春期講習は希望者のみ受け付けております。
料金は夏、冬、春、全て同じです。
【まとめ】
・夏は多くのことをやろうとせずに1つ1つ身につけることが大事
・特に、2学期の学習につなげていくような目標を立てるとよい
・受験生の場合は、受験勉強のスタイルに応じて学習内容を変化
・参加時間数は自由で、1時間500円