多くの保護者様は、お子様のテストの点数を心配されて塾を検討されるのではないかと思います。
このページでは、当塾のテスト対策の中身についてご説明致します。
1,定期テストの「目的」を決めましょう
次回のテストで、どうなったら「成功」「勝ち」なのかを決めることが何よりも重要です。
なんとなく勉強して、いつものような点数をとって、まずいとは思いながらもそのままにして、
そして次のテストでもまた同じようなことの繰り返し・・・・
というパターンが、最もチャンスを無駄にしてしまっています。
こうならないためにも、定期テストごとにテーマ・目標を決定し、
レベルアップしていくことが求められます。
そのレベルアップの仕方を説明いたしますので、まずは、
当塾のおすすめ成功パターンをこちらに書いてみますね。
モデルは、中学に入ったばかりの子です。
2,テスト勉強の成功パターン
1年 1学期 中間テスト
中学生になって、初めて迎えるテストです。学校によっては1学期は中間がなく、
期末テストだけということもありますが、中間テストの場合は
範囲も狭く、内容も簡単なことも多いです。
「1年の最初のテストだけは英語で高得点が取れた」というお子さんも少なくありません。
この段階で達成したいことは、「テスト勉強の基本スタイルを身につける」ことです。
普通、小学生のお子さんは学校のテストに向けて勉強をしません。
学校の授業と宿題での学習だけ、ということが多いです。
しかし中学のテストはそれだけでは高得点をとることは難しいでしょう。
そこでテスト勉強をすることになるのですが、はじめてのことなので
何をしていいかがわかりません。その状態で、テスト勉強の計画を立てろと言われても
立てられないのが普通です。家の建て方を知らない人に、家の完成までの計画を立てろと
言われても書けないのと同じです。
ですので、当塾では、テスト勉強のポイントを1から説明するのですが、
せっかくお読みいただいておりますので、このページでも公開致します。
テスト勉強には必勝ともいえる黄金のパターンが存在するのです。
それが以下の鉄則5つです。
鉄則1 まずはテスト勉強の期間を3~4週間とる。中間の場合は2~3週間。
鉄則2 その期間を、真ん中で「前半」と「後半」に分ける。
鉄則3 前半で、提出物を全部、終わらせておく。
鉄則4 後半で、「マスター」を目指して学習する。(この行動で点数が上がります!)
鉄則5 テスト勉強終了後の反省は必ずする。
1つ1つ説明していきます。鉄則1と2は、言葉通りです。ただ、学習スピードが遅い人は
もう少し長めにとったほうがいいかもしれませんし、早い人は短くしても良いでしょう。
達成したい目標によっても、変わってきます。
鉄則3。ほとんどのお子さんは、この提出物をやるだけでテスト勉強が終わってしまいます。
または、この提出物をやることがテスト勉強だと思ってしまっています。
例えば数学ならワークがあると思いますが、これをひととおりやって、それでおしまい。
では、質問です。1回やっただけで、全て覚えられましたか?
覚えられるという人は天才でしょう。塾通いなんて必要ないと思います。
ふつうの人は、1回じゃ覚えられません。そこで鉄則4が重要になってきます。
鉄則4。「マスター」とは、出されるとわかっているものを、できるようにしておくことです。
わかりやすいのは、国語の漢字ですね。「この漢字50個、テストするから覚えてこい」なら、
その漢字50個を練習して、書けるようになったら「マスター」です。
ワークに赤ペンで書いて、赤シートで隠して覚えるのはまさに「マスター」です。
この時、覚えた問題の番号に丸を付けていくとよいです。
数学や英語ならワークの問題、理科社会なら暗記すべきことの暗記。
これらをきっちり完璧に仕上げれば、テストではもちろん点が取れます。
中には、ワークに無いような難しい問題をバンバン出す先生もいらっしゃるので、
その場合は当てはまらないのですが、通常レベルのテストならこれで十分です。
だいたい、3回くらい練習すれば覚えられるのではないでしょうか。
これは人によっても違いますし、問題の難易度によっても違います。
なお、マスターといっても、例えば前回数学が20点だった人が、
いきなり全部をマスターしようとするのは厳しいです。
例えば、ワークにある計算問題だけはできるようにしておく!など、
まずは範囲を限定した方がよいでしょう。
また、この時期は部活も始まったばかりで、体力的にも厳しいこともあります。
そこでおすすめなのは、最初は取り組む科目を1つか2つに絞ることです。
こうすると、勉強した科目としなかった科目の差が出てきて、
努力の成果を実感することができます。
うまくいったら、次から科目を増やしていきましょう。
最後に鉄則5の反省ですが、テスト勉強がうまくいかなかった場合は
なぜうまくいかなかったのかを明らかにして、次に生かすことが大事です。
よくあるパターンとしては、以下のようなものがあります。
・意外に提出物をやるのに時間がかかって、マスターのための勉強ができなかった
→改善方法としては、もう少し早めに始める、もう少し急いでみる、
どうしても無理なら答えを写してでもいいから前半のうちに終わらせる、などがあります。
・マスターしたと思ってたら全然マスターできていなかった
→改善方法としては、反復練習の回数を増やす、ひとまずマスターしようとする範囲を
もう少しせまくして試してみる、などがあります。
・アクシデントがあって全然勉強できなかった
→こういうのはいいのです。たまたま運が悪かっただけです。
ただ、そのアクシデントが何度もあるようなら考えましょう。
よくある例は「部活の大会と重なってテスト前でも部活があった」ですね。
なお、当塾ではテストごとに「テスト勉強の記録」というプリントに
記入してもらうことがあります。それをもとに話し合いながら、
次のテストではこれこれこういうふうにしていこう、と決めていきます。
だいぶ長くなりましたが、最初のテストでは、ここまでできたら十分でしょう。
この後は、
1年 1学期 期末テスト
1年 2学期 中間・期末テスト
と続いていきますが、最初のテストでうまくいった人は科目を増やしたり、
あるいはマスターする範囲を増やしていくと良いです。
うまくいかなかった人は、原因を見つけて改善していくことです。
テスト勉強に限らず、野球でも仕事でも人間関係でも、
まずいところを見つけて改善していくというのはとても大事なことです。
テスト勉強を通じて、そういった姿勢も身についていったら理想的ですね。
こうして時間が進んでいくと、2年生になりますが、
ここでも基本的にやることは以前と同じです。
1年生のうちに自分なりのテスト勉強のペースがつかめたら良いですね。
3年生は内申点が関わってきますが、1,2年生のうちにテスト勉強の
方法がしっかりと体得できている人にとっては怖くありません。
学年が変わるとともに、先生が替わってテストの出題傾向や難易度が
一気に変わってしまうのだけは怖いですが、それも最初のテストで分かります。
もう一度、鉄則の確認になりますが、早めに提出物を終わらせて、
できるだけ「マスター」すること。これができるかどうかが点数を左右します。
3,当塾のテスト対策について
最後になりますが、当塾ではテスト前には無料で補習を行っております。
だいたい3週間くらい前から、平日の夕方、夜、土日の昼などの
あいている時間に自由に来てテスト勉強をしてもらいます。
できるだけ、提出物がやり終わっていて、わからないところを
すぐに聞ける状態だと効率が良くなります。
なお、この補習は自由参加ですので、強制ではありません。
そしてテスト終了後は、答案を見せてください。
どこで失点したのかを私が分析して、次回はそこをさらに強化します。
例えば、英語はスペルミスでかなり落としているのなら、
次回は単語練習をしっかりやらないと、同じミスを繰り返してしまいます。
こういったことを毎回続けて、改善を繰り返していくことが王道です。
4,目標の立て方
目標を立てる時のキーワードがあります。「定性的・定量的」と「自律的・他律的」です。
定性的と定量的については、例を見て頂いた方がわかりやすいでしょう。
「次のテストでは英語を頑張る」が定性的。
「次のテストでは英語を30時間勉強する」が定量的です。
具体的な数字が入っている方が「定量的」です。
「学年で20位以内に入る」も定量的です。
自律的と他律的というのも例文で言うと、
「次のテストでは30時間勉強する」は自律的。
「次のテストでは平均点を越える」が他律的です。
自律的なものは、自分が頑張りさえすれば達成可能なもの。
他律的なものは、相手や周りの動きによって達成が変化するものです。
「志望校合格!」「プロ選手になる」はまさに他律的ですね。
目標を立てる場合は、「定量的」にすることがまず第一です。
そして、自律的な目標と他律的な目標をわけて立てることです。
例えば数学なら、
「ワークの計算問題は全部マスターした状態でテストを迎える」という自律的目標を立て、
「平均点+20を達成する」という他律的目標を立てるなどが良い例です。
そしてテスト後、まず自律的目標をきちんとできたか確かめます。
ダメなら、ダメだった原因を探し出して、次回に改善です。
他律的目標も同様に、原因を見つけて改善です。
ただし、他律的目標の場合は原因が見つけにくいことが多いです。
その場合は、答案を私に見せてください。原因を見極めます。
なお、初心者はまず「自律的目標」を重視して、
上級者になったら「他律的目標」を重視するとよいでしょう。
さらなるテクニックとして、目標を2段階に分けて設定するというのがあります。
目標1は「数学で平均点以上」。目標2は「数学で平均点+20」など。
目標1は最低目標で、目標には推奨目標といういうわけです。
目標が達成できなかった時にストレスがたまりやすかったり、
自信をなくしてしまいやすい人は、最低目標を設定しておくと、
「まあ、最低限の目標は達成できたからよしとするか」と納得することができます。
私自身も、仕事の目標を立てる時はこのようにしています。
このような目標設定の技術が身についていると、社会人になってからも応用できます。
勉強を通じて仕事力が上がっていくのはいいことですね。
5,その他
本当は、定期テストについてはまだまだ書きたいことはあります。例えば、
「一夜漬けで勉強して点数はしっかり取れたが、学習した内容はほとんど忘れている子」と
「時間が無くて勉強できず点は良くなかったが、後から復習してきちんと身につけた子」と
どっちがいいのか?や、
「同じ20点のアップでも、40点から60点と、80点から100点へのアップの
勉強法の違い」などですが、それはまた別の話なので、ここで止めておきます。
テスト勉強のこと等についてご質問がありましたら、お問い合わせの際にお気軽にご相談ください。
注意点が1つありましたので、こちらに書きます。
勉強がとても苦手で定期テストでも20点以下、というお子さんは、
まず学力が不足していることがほとんどです。この場合は、テスト勉強をするよりも
もっと基礎的な練習をして、学力を身につけてからでないと、苦戦します。